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オレガ、ストレージ仮想化ソフト「VVAULT 7.0」を公開。サーバー向け無償ライセンスも

データの移行を自動化する“Vマイグレーション”機能を新たに搭載

「VVAULT」v7.0.0

 (株)オレガは18日、ストレージ仮想化ソフト「VVAULT」の最新版「VVAULT 7.0」を公開した。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。

 「VVAULT(ブイボルト)」は、複数のストレージを統合して単一の仮想ドライブを構築できるソフト。内部では利用頻度の高いデータは高速なSSDへ、利用頻度が低くサイズの大きいデータはNASへ配置するといった階層化処理(ティアリング)が施され、ストレージの容量と転送速度、コストのバランスを高めて既存のディスク資産を有効に活用することができる。そのほかにも、仮想ドライブの差分データを自動でバックアップする“ライブバックアップ”や、ディスク障害や接続障害を検知して自動でデータを復元する“ライブリカバリ”といった機能を備える。

 最新版となる「VVAULT 7.0」では、煩雑なデータマイグレーション作業や複数サーバーの統合作業を自動化する“Vマイグレーション”機能を新たに搭載。無償で提供されている専用クライアントソフト「Vマイグレーションツール」を利用して移行元のサーバーの環境情報を取得し、その出力ファイルを「VVAULT」へアップロードするだけで、仮想ドライブを自動的に構築することができる。“Vマイグレーション”機能でデータを移行している間は、移行元サーバーを通常通り利用することが可能。完了後はダウンタイムゼロでサーバーを切り替えることができる。

 この“Vマイグレーション”機能は、クライアントOS向けの無償ライセンス“Personal”や、今回新設されたサーバー向けの無償ライセンス“Business”でも利用可能(ただし、接続可能なストレージは2台・2TBまで)。同社では、来年7月に迫った「Windows Server 2003」のサポート終了に伴うデータの移行に最適としている。

 「VVAULT」を利用するには、まず評価版に相当する「VVAULT Basic」をインストールしよう。「VVAULT Basic」では、2台・2TBまでのストレージを単一の仮想ドライブへまとめることが可能。“Personal”(無償)や“Personal Plus”(月額500円(税抜き))、“Professional”(年額120,000円(税抜き))などの上位ライセンスを取得すると、ライセンスに応じてより高度な機能が利用できるようになる。

ソフトウェア情報

「VVAULT Basic」
【著作権者】
(株)オレガ
【対応OS】
Windows Server 2003 R2/Vista/Server 2008/7/8/8.1および64bit版のVista/Server 2008/7/Server 2008 R2/8/Server 2012/Home Server 2011/8.1/Server 2012 R2
【ソフト種別】
フリーソフト(接続可能なストレージは2台まで)
【バージョン】
7.0.0(14/06/18)

(柳 英俊)