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「EmEditor Professional」CSV機能や抽出機能を充実させたv14.6.0

新たに“CSV/並べ替え”“フィルター”ツールバーが加わる

「EmEditor Professional」v14.6.0

(株)エムソフトは21日、テキストエディター「EmEditor Professional」の最新版v14.6.0を公開した。本バージョンにおける主な変更点は、“CSV”編集機能の強化と抽出機能の追加など。

 CSVに関しては、8種類までのCSVフォーマットをユーザーが定義できるようになったほか、“CSV/並び替え”ツールバーが新設された。このツールバーによってCSVの変換や固定幅カラムへの変換、並び替え、重複行の削除、行番号やルーラーの表示・非表示の切り替え、各種コマンドの実行を行えるようになった。このツールバーに含まれるコマンドの多くは[Shift]キーを押しながら実行することで現在同じウィンドウで開いている全文書に適用できる。

 なお、“CSV”についてエムソフトでは「EmEditor」v14.6.0 beta 1より“カンマ、タブなどの区切り文字の種類に関わらず、複数のフィールドが特定の文字列で区切られた文書の総称”と定義し、従来の“区切り値”“TSV”“DSV”といった概念を包摂する用語として扱うようになっている。

 また、抽出に関する機能の強化が図られている。新たに追加された“フィルター”ツールバーによって指定した文字列を含む行のみを抜き出して表示させられるようになったほか、[検索]ダイアログの中に[抽出]ボタンが追加され、検索文字列を含む行を抽出することができるようになった。

 また、自動更新を悪用した攻撃への対処として無効となっていた自動更新機能が刷新された。新たな自動更新機能は、本体と同じデジタル署名をもつ更新プログラムのみインストールすることでセキュリティが強化されている。なお、「EmEditor」v14.5.4以前の自動更新機能は今後機能しなくなり、古いバージョンから更新を行おうとするとエラーメッセージが表示されるとのことで、同社では最新版への更新を促している。

 そのほかにもヘディングの各種設定やマクロ機能の拡張、コマンドの追加といった機能改善が多数施されてるほか、不具合の修正も行われている。

 「EmEditor」は価格4,000円のシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロード可能。購入時から1年以内は無償バージョンアップが提供されるが、それ以降のバージョンアップには年額2,000円の“保守プラン”の購入が必要となる。また、アップデートの提供期間に制限のない“永久ライセンス”も15,000円で提供されている。

ソフトウェア情報

「EmEditor Professional」
【著作権者】
Emurasoft, Inc.
【対応OS】
Windows XP以外の64bit版を含むXP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/8.1
【ソフト種別】
シェアウェア (通常ライセンスは4,000円、永久ライセンスは15,000円、30日間の試用期間後は個人利用に限り機能制限のある無償版「EmEditor Free」として使用可能)
【バージョン】
14.6.0(14/10/21)

(市川 祐吉)