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「Git」「Mercurial」脆弱性に対応した「SourceTree for Windows」v1.6.12が公開

アップデート後は「Git」「Mercurial」のクライアントのバージョンチェックを

「SourceTree for Windows」v1.6.12

 豪Atlassianは29日(現地時間)、分散型バージョン管理システム(DVCS)のGUIクライアント「SourceTree for Windows」v1.6.12を公開した。Windows 7以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。現在、本ソフトの公式サイトから無償でダウンロードできる。

 「SourceTree」は「Git」や「Mercurial」といった分散型バージョン管理システムに対応するクライアントソフト。グラフィカルで使いやすいユーザーインターフェイスを備えるほか、“Bitbucket”“Stash”“GitHub”といったプロジェクトホスティングサービスとの連携にも優れる。

 本バージョンでは、内蔵の「Git」および「Mercurial」クライアントが最新版へと更新された。旧バージョンの「Git」「Mercurial」では、大文字・小文字の区別のないファイルシステムで“.git/config”ファイルを上書きできてしまう不正なツリーが作成され、最悪の場合、任意のコマンドが実行可能となる深刻な脆弱性“CVE-2014-9390”が発見されており、最新版ではその修正が施されている。

 「SourceTree」で利用されている「Git」「Mercurial」のバージョンは、[オプション]ダイアログの[Git]タブや[Mercurial]タブで確認することが可能。「Git」はv1.9.5、「Mercurial」はv3.2.3になっていれば、最新版になっているので問題ない。もしバージョンが古い場合は、この画面から自動でアップデートすることも可能だ。

 なお、内蔵のクライアントではなくシステムにインストールされているクライアントを利用している場合は、システムにインストールされているクライアントをアップデートするか、内蔵のクライアントに切り替えて利用しよう。

ソフトウェア情報

「SourceTree for Windows」
【著作権者】
Atlassian
【対応OS】
Windows 7以降(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.6.12(14/12/18)

(樽井 秀人)