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The Document Foundation、「LibreOffice」v4.4.0を公開

ユーザーインターフェイスの改善や電子署名されたPDFの作成機能、フォントの追加など

「LibreOffice」v4.4.0

 The Document Foundationは29日、「OpenOffice.org」から派生したオープンソースのオフィス統合環境「LibreOffice」の最新正式版v4.4.0を公開した。現在、本ソフトの公式サイトや窓の杜ライブラリから無償でダウンロードできる。

 「LibreOffice」は、「OpenOffice.org」から派生したオープンソースのオフィス統合環境。Windows/Mac/Linuxのマルチプラットフォームで動作し、“スタートセンター”と呼ばれるランチャーのほか、ワープロソフト「Writer」、表計算ソフト「Calc」、プレゼンテーションソフト「Impress」、図形描画ツール「Draw」、数式エディター「Math」、データベースソフト「Base」から構成されている。

 本バージョンは、「LibreOffice」の9つ目のメジャーリリース。v4.0から進められていた内部的なUIデザインのアーキテクチャー刷新が完了し、メニューバー・コンテキストメニュー・ツールバー・ステータスバー・ルーラーといったコンポーネントが再デザインされ、より使いやすくなっているという。また、Windows環境では“OpenGL”を利用したUIアニメーションにも対応した。

 そのほかにも、電子署名されたPDFの作成に対応。インポートフィルターの追加や改善によりファイルの互換性も向上している。さらに、Microsoftのプロプライエタリフォント「Cambria」「Calibr」の代替として、自由なライセンスが適用された「Caladea」「Carlito」を導入。「Writer」では、文書の変更追跡機能などが強化された。そのほかの詳しい変更については、下記リンクにあるベータ版の記事も参照してほしい。

自由なライセンスが適用された「Caladea」「Carlito」を導入
「Writer」では文書の変更追跡機能の強化

ソフトウェア情報

「LibreOffice」
【著作権者】
LibreOffice contributors
【対応OS】
Windows XP/Vista/7/8
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
4.4.0(15/01/29)

(樽井 秀人)