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「Android Studio」のAIは“支援”から“委任”へ ~「Google I/O 2026」が転換点に
エージェントモードを発展、あらゆるAIモデルに対応して開発を加速
2026年5月28日 15:02
米Googleは5月19日(現地時間)、開発者向けカンファレンス「Google I/O 2026」で、Androidアプリの公式開発環境「Android Studio」のアップデートを発表した。“AIアシスト”から“エージェント主導”の開発への転換を掲げ、多くの新機能追加と改善が実施されている。
エージェントモードの進化
まず、コーディングエージェントの強化として、「Android Studio」のエージェントモードに多数のスキル(Agent Skills)が導入された。スキルは特定のワークフローやドメイン知識に特化したモジュール式の命令セットで、必要に応じて自動でエージェントに読み込まれる。
「Android Studio」の場合、「Jetpack Compose」への移行、アプリをディスプレイ全体に表示する「Edge-to-edge」への対応、「Navigation 3」のサポートといったモダンなAndroidアプリ開発で必要とされるベストプラクティスが公式のスキルとしてバンドルされている。そのおかげで、コーディングエージェントはより効率的に、高品質なアプリを開発可能になる。
また、「New Project Agent」も大幅に強化。繰り返し実行計画を練り、ビルドエラーを自己修正し、複数のファイルにまたがる依存関係を解決できるような、強力なフルスタック開発ツールへと進化した。タブレットや折りたたみなどの大画面デバイスもサポートしており、UIを自動で生成できる。
そのほかにも、エージェントモードで複数の会話(セッション)を並列に実行できるようになった。テストの実行を待っている間に、別のセッションで新機能の設計を進めたり、ドキュメントを書いたりといった使い方ができる。
あらゆるAIモデルに対応
「Android Studio」ではGoogleの「Gemini」だけでなく、「GPT」や「Claude」といった他社製のモデルも選べる。
なかでも注目は、ローカルで動作する「Gemma 4」だ。ローカルモデルはクラウドモデルと異なり、初回のセットアップ以外はネットワーク接続を必要としない。そのため、オフライン状態でも利用できるほか、プライバシーを保護することが可能。レート制限からも自由だ。
また、「Google AI Studio」や「Google Antigravity 2.0」がAndroidアプリ開発に対応。強化されて安定版になった「Android CLI」はさまざまなモデルやツールと連携可能で、Androidアプリ開発における選択肢の幅が大きく広がったのもトピックと言える。
「Google AI」プランが変更され、使いやすくなったのもうれしいポイントだ。
パフォーマンス・品質ツールの強化
そのほかの周辺ツールでも多くの強化が行われている。
- Android Emulator:複数デバイスのP2P接続がゼロ設定で可能に。マルチデバイス連携アプリ(ゲーム・共有・ペアリング)を簡単にテストできる
- ADB Wi-Fi 2.0:ネットワーク変更やPC再起動でも接続が維持されるようになるなど、使いやすく
- 「Google Play」へのテスト公開が「Android Studio」から可能に
- アプリの登録状態をIDE内で確認できる「Android Developer Verification」
- メモリリークをデスクトップで解析できる「LeakCanary」がIDEに統合。修正依頼もAIで
- CPU/GPU/メモリ/電力を統合分析する「Android Performance Analyzer」(APA)。旧ツール比で最大26倍高速に。AIとも連携
- どれだけコードが最適化・難読化・縮小できるかをスコア化する「R8 Configuration Analyzer」
- クラッシュデータを解析する「App Quality Insights」でAI連携
新機能の多くは最新のCanaryビルド「Android Studio Quail」で体験可能。安定版「Android Studio Panda 4」にもAI機能が順次追加される。

























