Windows Insider Preview

エクスプローラーの右クリックメニュー、パフォーマンスとカスタマイズ性が劇的改善へ

指に馴染むように隅々まで調整できる。Experimentalチャネルでテスト開始

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

新しくなったコンテキストメニュー

 米国時間8月17日にリリースされた「Windows 11 Insider Experimental Preview」Build 26340.9212では、「エクスプローラー」にさらなる改善が加えられているとのこと。とくに右クリックメニュー(コンテキストメニュー)が作り込まれており、パフォーマンスとカスタマイズ性が向上しているという。

パフォーマンスの改善

 「Windows 11」では「エクスプローラー」の右クリックメニューが刷新され、シンプルでコンパクトなデザインとなった。しかし、時間の経過とともに再び雑然となり、動作が鈍くなってしまっているのが現状だ。

時間の経過とともに再び雑然となり、動作が鈍くなってしまっている「エクスプローラー」の右クリックメニュー。コマンドが読み込み中になったり、モダンメニューの表示に時間がかかりすぎて代わりにクラシックメニューが表示されることも

 そこで、今回の刷新では“右クリックしてからメニューが完全に使える状態になるまでの時間”を劇的に短縮することを目標に、さまざまな技術的改善が行われた。既定のメニューを整理し、アプリが追加するコマンドをサブメニューにまとめることで、余計な処理を減らしているようだ。これは同社が最近取り組んでいるOSの作り込みの一環と言えるだろう。

既定のメニューを整理したほか、アプリが追加するコマンドをサブメニューに追い出すことで、余計な処理を減らす

カスタマイズ性の向上

 しかし、シンプルにすることで利便性が損なわれるのでは本末転倒だ。「Windows 11」以前のクラシックコンテキストメニューに戻すツールがいまだに人気を集めていることからも、お気に入りのツールを常に同じところに置いておきたいというニーズは根強い。

 そこで、新しいコンテキストメニューの最下部にカスタマイズコマンドが追加された。これをクリックすると、[設定]-[個人用設定]にある「コンテキストメニュー」のページへ移動し、コンテキストメニューを自由にカスタマイズできるようになる。

  • Windows標準コマンドの表示・非表示:[送る]や[ショートカットの作成]といった項目をON/OFF。「印刷」のように、これまでコンテキストメニューでは使えなかったコマンドも、必要であれば表示できる
  • アプリ拡張機能:どのアプリの拡張項目をメインメニューに出し、どれをサブメニューへ入れるかを選択できる。サブメニュー自体を丸ごと隠すことも可能
  • 追加オプション
    ・主要なアクションをインラインで配置:[切り取り][コピー][貼り付け][名前の変更][削除][共有]といったトップレベルコマンドを、コンテキストメニューの最上部へ横並びにするのではなく、通常のメニュー内に移動
    ・クラウド ストレージ アクションを独自のセクションに保持
    ・その他のオプションを表示:レガシー(クラシック)メニューを表示するコマンドを表示(今回の刷新では既定で非表示。ただし、今まで通り[Shift]キーを押しながら右クリックすることで呼び出せる)
    ・プロパティをコンテキスト メニューの下部に移動:今回の刷新で既定で非表示となったプロパティ項目を最下段へ復活

 新しいデザインを押し付けるのではなく、自分の指に馴染んだスタイルへカスタマイズできるようになるのは、どうしても「Windows 11」のモダンコンテキストメニューに慣れることのできないユーザーにとっては朗報と言えるだろう。

[個人用設定]-「コンテキストメニュー」設定ページ
[アプリ拡張機能]セクション。どのアプリの拡張項目をメインメニューに出し、どれをサブメニューへ入れるかを選択
[追加オプション]セクション。かなりきめ細やかなカスタマイズが可能

「エクスプローラー」の機能・パフォーマンス底上げは継続中

 そのほかにも、同社は以下の改善を実施中。一部はすでに製品版OSへ導入されている。

 同社は『ひとつひとつは目立たない更新かもしれないが、積み重ねればエクスプローラーは確実に速く、洗練され、頼れるものになるはず』だとして、今後も月を追うごとに改善を続けるとしている。