やじうまの杜
せっかく整理したWindows 11の右クリックメニューが再び長くなりつつある問題に解決策?
「WinUI」開発チームが実験版「Windows App SDK 2.0」へ導入
2025年11月10日 10:04
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Windows 11では、「エクスプローラー」の右クリックメニューのデザインが刷新。秩序なくズラズラと長く連なっていたメニュー項目は大胆にカットされ、よく使うコマンドはメニュー上部のプライマリメニューバーに、それ以外もサブメニューに整理されてシンプルになり、見た目もずいぶんモダンになりました。
しかし、そんなWindows 11も初期バージョンのリリースから早くも4年が経過。相次ぐ機能の追加で、せっかく整理され短くなった右クリックメニューは再び長く、秩序を失いつつあります。メニュー項目が多くなると表示の際の読み込みが遅くなることもあり、とくに従来のクラシックなメニューに慣れたユーザーからの評判は芳しくありません。
そこで、ユーザーインターフェイスライブラリ「WinUI」の開発チームは新しい右クリックメニューのデザイン「Split context menu」(SplitMenuFlyoutItem)の導入を計画しているとのこと。海外のテックメディア「Windows Central」が伝えています。
「Split context menu」は、アクションを分割できないため、追加があると延々と長くなってしまうという従来の「MenuFlyoutItem」の弱点を改善。たとえば「~で開く」系のアクションをすべてひとまとめにし、画像ファイルであれば一番よく使うであろう「フォトで開く」を既定のアイテムにします(これはカスタマイズ可能)。追加のアクションはサブメニュー(セカンダリアイテム)を展開するとアクセスできるようになるという仕組みです。
つまり、コンテキスト(状況)に応じたアクションのグループ化が行えるのがミソ。常に表示されるのは、一番よく使うアクションだけです。これで右クリックメニューは再びコンパクトになり、視認性と操作性が改善されることでしょう。最初に読み込まれるメニュー項目が減れば、パフォーマンスの向上も期待できます。
この新しいコンテキストメニューは、「Windows App SDK 2.0」exp3で利用可能になる予定。もしこれが受け入れられれば、同じく「WinUI」を採用するOS標準アプリやサードパーティー製アプリへも広がっていくでしょう。
















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