Windows Insider Preview

ファイルの右クリックメニューがわかりやすく ~Windows 11 24H2の改善が23H2にも導入へ

アイコン化されたプライマリコマンドにラベルを付記

 このコーナーでは、「Windows 11 Insider Preview」ビルドでテストされている最新のOS機能を紹介します。ただし、テストの結果、紹介した機能が製品版OSに搭載されないこともあります。あらかじめご留意ください。

「エクスプローラー」コンテキストメニューのプライマリコマンド(「バージョン 23H2」のもの)

 Windows 11ではファイル・フォルダーの右クリックメニュー(コンテキストメニュー)のデザインが一新され、利用頻度の高い以下のコマンドがプライマリメニューとして最上部または最下部にまとめてアイコン表示されるようになった。

  • クリップボード関連のコマンド(コピーや切り取り、貼り付け)
  • 名前の変更(リネーム)
  • 共有(Windows Share)
  • 削除

 コマンドアイコンのデザインも、Windows 11に合わせて新しくなっている。コマンドの名前(とキーボードショートカット)を知りたい場合は、マウスオーバーするとポップアップで表示される。

 しかし、デザインが変わったこともあり、アイコンだけではなんのコマンドだかわかりにくいという声が少なからず寄せられていたようだ。「Windows 11 2024 Update」(バージョン 24H2)からはアイコン下部に小さくコマンド名がラベル表示されるようになった。

 この改善に対する反響は悪くないようで、Microsoftは「バージョン 23H2」へのバックポート(移植)を考えているようだ。米国時間1月3日にBetaチャネルでリリースされた「Windows 11 Insider Preview」Build 22635.4660(KB5048808)より、順次展開が開始されている。

「バージョン 23H2」Betaチャネルに導入された「エクスプローラー」コンテキストメニューのプライマリコマンド。ラベルが付記され、よりわかりやすくなる

 現在のBetaチャネルは「バージョン 23H2」をベースとしており、ここでテストされる機能は製品版「バージョン 23H2」にも導入される公算が高い(お蔵入りの可能性もある)。

 不具合の多さを懸念して「バージョン 24H2」へのアップグレードを躊躇しているユーザーのなかにも、このプライマリコマンドの改善を評価する人は少なくないだろう。「バージョン 23H2」へのバックポートは歓迎したい。