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PCでのXR開発を効率化するツールが登場 ~「Unreal」や「Godot」も公式サポート

PCでのXR開発を効率化するツールが登場(同社サイトより引用)

 米Googleは5月19日(現地時間)、Android XRがゲーム開発エンジン「Unreal Engine」と「Godot」を公式サポートしたと発表した。また、新たなXR開発の生産性を向上させるツール「Android XR Engine Hub」と「Android XR Interaction Framework for Unity」の開発プレビュー版もリリースされている。

Android XR Engine Hub

 「Android XR Engine Hub」は、XRアプリケーション開発の司令塔となるデスクトップツール。「Unity」、「Unreal Engine」、「Godot」といった複数のゲームエンジンのデバイス接続やランタイム構成、ストリーミングツールを管理する。現在はWindows版が利用可能。

 特徴として、リアルタイムストリーミング(ダイレクトプレビュー)機能により、Android XRデバイスで取得されたOpenXR拡張のセンサーデータを、低遅延のリアルタイムで直接Windowsマシン上のゲームエンジンにストリーミングできる。プレイモードで複雑なインタラクションを繰り返し検証しながら、ヘッドセットのセンサーからリアルタイムで高精度のデータを受け取れる。従来は、視線追跡や空間マッピングのわずかな変更をテストするだけでも、APKファイル全体をエクスポートしてインストールする必要があったが、それに比べて開発サイクルが短縮される。

Android XR Engine Hubのリアルタイムストリーミング機能(同社サイトより引用)

ゲームエンジンのサポート拡大

 「Unreal Engine」v5.6.1がプラグイン「Android XR Plugins for Unreal」を導入することで、開発者プレビュー版としてAndroid XRに対応した。「Android XR Plugins for Unreal」は、OpenXR規格と連携し、Android XRで固有APIをサポート。UnrealブループリントやC++コードから、高度なハンドトラッキングやフェイストラッキング、シーン認識を利用できるようになる。

Unreal EngineでのAndroid XRサポート(同社サイトより引用)

 また「Godot 4.6.2」以降も、Android XRを公式にサポート。「Godot OpenXR Vendors plugin 5.1」を利用することにより、シーンメッシュや、動的解像度、環境光の推定など、Android XRの機能を利用可能。GoogleはGodot Foundationと協力し、Android XRデバイスの電力プロファイルや入力標準に最適化したOpenXR実装の開発を進めている。

 すでに対応しているUnityについても、「Unity OpenXR: Android XR 1.13」パッケージが、「Unity 6.5」ベータ版で利用可能になった。uGUIとTextMeshProの両方でApplication SpaceWarpのサポートが拡張されている。今夏には正式リリースされるとともに、さらなる機能強化が予定されている。

Android XR Interaction Framework for Unity

 「Android XR Interaction Framework(AXRIF)」が、Unity向けに開発者プレビュー版として利用可能になった。Android XRのシステムと一貫性のあるUIを構築するためのツールキットだ。

 UIのビジュアルそのものではなく、UIの根幹となる操作メカニズムに焦点を当てているのが特徴で、開発者はAndroid XRの多彩なインタラクション機能をアプリに実装するために必要な作業負担を大幅に軽減できる。

 6自由度コントローラーや、3Dマウス、ハンドトラッキング、視線追跡といった入力方法の切り替えを管理する機能が中心となる。

 AXRIFではリリース当初、以下の3つの機能を提供する。

  • マルチモーダル入力の自動移行:たとえば視線でオブジェクトを追っている操作から、直接オブジェクトに触れる操作に移るときなど、状態切り替えを自動で管理し、手やコントローラー、マウスの同時サポートを簡素化する
  • 視線によるジェスチャー操作:視線操作によるターゲット指定と手のジェスチャーを組み合わせることで、システムのデフォルト動作に合わせた正確な遠隔操作を実現する
  • 物理ベースの2D UIインタラクション:高精度のハンドトラッキングを2D平面上の操作にマッピングし、物理的な境界の制約を尊重しながら、フローティングパネル上での直感的なジェスチャー操作を可能にする