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Epic Games、「Unreal Engine 5.8」を公開 ~次はいよいよ「Unreal Engine 6」
「UE5」系としては(おそらく)最後のメジャーリリース
2026年6月18日 08:39
米Epic Gamesは6月17日(現地時間)、「Unreal Engine 5.8」をリリースした。リアルタイム3D制作プラットフォーム(ゲームエンジン)「Unreal Engine」(UE)の最新版で、ロードマップ上で予定されている「UE5」系として最後のメジャーリリースとなる。今後は「Unreal Engine 6」(UE6)の開発が本格化される見込み。
「Unreal Engine 5.8」における主な変更は、以下の通り。ワールド、植生、キャラクターなどの表現力が向上したほか、パフォーマンスやカスタマイズ性の改善が図られている。
- ワールド構築
・メッシュテレイン:これまでよりも広大で、機能豊富なワールドを短時間で構築(実験的)
・プロシージャル生成(PCG)の強化:コンテンツを手動で編集できるように。配列、構造体、セット、マップを含む複雑な属性タイプも新たにサポート
・プロシージャル植生エディタ(PVE):レンダリング技術「Nanite」対応で、高品質かつ生物学的に正しい、植生をゼロから成長させる(実験的) - キャラクターとアニメーション
・フェイシャルおよびショットスカルプト改善
・コントロールリグ物理(ベータ版)
・DMC(Direct Mesh Control)
・自動アニメーションベイク - バーチャルプロダクション
・「Live Link Hub」が正式版に:モーションキャプチャーソフトから「Unreal Engine」および「UEFN」(Unreal Editor for Fortnite)にリアルタイムでアニメーションデータをストリーミングするためのスタンドアロンアプリ
・フェイシャルプレビュー
・自動カメラ追跡
・「Movie Render Graph」(MRG)が正式版に:レンダリング操作を実行するロジックをビルドするためのグラフ・ノードベースのGUI - リアルなキャラクターを作成できる「MetaHuman」を大幅強化
- レンダリング(Lumen / MegaLight / Toon)
・「MegaLight」が正式版に:ダイナミックおよびシャドウ付きエリアライトをシーンに多数配置できる技術
・「Lumen Lite」(軽量 GI)
・フォグ画面空間散乱「FSSS」(実験的)
・「Substrate」フレームワークをベースに構築された「Toon Shader」(実験的) - そのほか
・「Dataflow」が正式版に:物理ベースアセットをプロシージャルに生成するためのノードベースのシステム
・布シミュレーション「Chaos Cloth」が正式版に
・モバイル開発の拡充、簡素化
・大規模言語モデル(LLM)との連携(MCPプラグイン)
・安全で隔離された環境を提供する「サンドボックス」(実験的)
なお、「UE6」は「UE5」と「UEFN」(Unreal Editor for Fortnite)を統合した単一のエンジンになるとのこと。
つまり、汎用ゲームエンジンとして実績のある「UE5」の強力なゲーム開発機能はそのまま、人気の無料オンラインゲームおよびそのプラットフォームである『Fortnite』で成果物をそのまま運用できるようになる。クリエイターはライブサービスの運用を自前で考慮する必要がなくなり、ゲームデザインに集中できるのがメリットだ。オープンスタンダードの積極的な採用で技術障壁をなくし、相互運用性の向上を図るほか、AI技術への適用も図られるようだ。
同社は「UE6」の早期アクセス版を2027年末にもリリースする予定。正式リリースはその12から18カ月後を目標としているとのこと。その間に「UE5」の機能はすべて「UE6」に統合される。
なお、「UE6」における変更が「UE5」にバックポートされることはない。とはいえ、移行が必須というわけではないようで、「UE5」のメンテナンスも継続される。最新の「UE 5.8」が「UE5」の最終版になるとみられているが、同社は必要に応じて「UE 5.9」をリリースする可能性があるとしている。






















