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サイトー企画、脆弱性を修正した「秀丸エディタ」の最新版v8.52を正式公開

GREP処理をマルチスレッド化するなどの機能強化も

「秀丸エディタ」v8.52

 (有)サイトー企画は9日、定番テキストエディター「秀丸エディタ」の最新版v8.52を正式公開した。本バージョンでは、プロジェクトファイル(.hmbook)を読み込む際にバッファオーバーフローが発生する脆弱性が修正されている。本脆弱性は先行公開されていたベータ版ですでに修正されているが、今回、正式版でも修正された。

 脆弱性対策情報 ポータルサイト“JVN”によると、「秀丸エディタ」v8.51およびそれ以前のバージョンには、細工された“.hmbook”ファイルを処理する際にバッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在する。最悪の場合、任意のコードを実行される恐れがあるという。CVSS(共通脆弱性評価システム)のベーススコアは“6.8”(10点満点)。

 そのほかにも、本バージョンではGREP処理がマルチスレッド化され、マルチコアCPUを利用した環境でのパフォーマンスが向上。また、スケーリング設定が200%になっている環境にルーラーが対応し、高DPI環境での使い勝手が向上した。そのほかにも、置換ダイアログの挙動調整などが施されている。

 「秀丸エディタ」は、Windows 98/Me/NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1に対応する4,320円(税込み)のシェアウェアで、現在同社のWebサイトや窓の杜ライブラリからダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「秀丸エディタ」
【著作権者】
(有)サイトー企画
【対応OS】
Windows 98/Me/NT/2000/XP/Server 2003/Vista/7/8/8.1
【ソフト種別】
シェアウェア 4,320円(税込み)
【バージョン】
8.52(15/04/09)

(樽井 秀人)