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タブをサポートした「Adobe Acrobat DC」「Adobe Acrobat Reader DC」の最新版が公開

“Dropbox”が統合されたほか、56件の脆弱性も修正

「Adobe Acrobat Reader DC」v2015.009.20069

 米Adobe Systems Incorporatedは13日(現地時間)、「Adobe Acrobat DC」および「Adobe Acrobat Reader DC」の最新版を公開した。現在、同社のWebサイトから最新版がダウンロードできるほか、自動更新機能を利用してアップデートすることも可能。

 今回のアップデートではタブインターフェイスが採用され、複数のドキュメントを開いてタブで切り替えられるようになった。また、[ホーム]画面のデザインも改善。ファイルを選択すると右側に詳細ペインが現れ、選択したドキュメントのサムネイルプレビューや保存場所、編集やエクスポートなどのアクションなどが表示されるようになった。

タブインターフェイスを採用
[ホーム]画面のデザインも改善

 また、“Dropbox”が統合されたのも大きな変更点。[ホーム]画面にある[アカウントの追加]画面で“Dropbox”への接続処理を行うと、“Dropbox”のPDFドキュメントへ簡単にアクセスできるようになる。

“Dropbox”が統合

 なお、本バージョンでは脆弱性の修正も行われているので注意。

 同社が公開したセキュリティ情報(APSB15-24)によると、今回のアップデートではCVE番号ベースで56件の脆弱性が修正されているとのこと。これらの脆弱性はWindows版およびMac版に影響し、深刻度は同社基準で4段階中最高の“Critical”。更新プログラムの適用優先度はすべての製品で“2(30日程度以内を目安としたアップデートを推奨)”とされており、一刻も早いアップデートが推奨されている。それぞれの製品バージョンは以下の通り。

  • 「Acrobat DC」(Continuous)v2015.009.20069(Windows/Mac)
  • 「Acrobat Reader DC」(Continuous)v2015.009.20069(Windows/Mac)
  • 「Acrobat DC」(Classic)v2015.006.30094(Windows/Mac)
  • 「Acrobat Reader DC」(Classic)v2015.006.30094(Windows/Mac)
  • 「Adobe Acrobat XI」v11.0.13(Windows/Mac)
  • 「Adobe Acrobat X」v10.1.16(Windows/Mac)
  • 「Adobe Reader XI」v11.0.13(Windows/Mac)
  • 「Adobe Reader X」v10.1.16(Windows/Mac)

 なお、「Acrobat DC」「Acrobat Reader DC」は“Document Cloud”製品の一部として提供されており、機能追加と不具合の修正を逐次配信する“Continuous(連続トラック)”と、「Adobe Acrobat X」「Adobe Acrobat XI」までのように四半期ごとに1度アップデートを配信する“Classic(クラシックトラック)”という2つのリリーストラックが存在する。一般的なエンドユーザーが同社のダウンロードセンターから入手しているのは“Continuous”版となる。

ソフトウェア情報

「Adobe Acrobat Reader DC」
【著作権者】
Adobe Systems Incorporated and its licensors
【対応OS】
64bit版を含むWindows 7/Server 2008 R2/8/Server 2012/Server 2012 R2/10
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2015.009.20069(15/10/13)

(樽井 秀人)