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「Audacity」派生の音声編集ソフト「Tenacity 1.3.5」、ASIOをネイティブサポート
1年半ぶりの安定版で「Windows on Arm」にも対応
2026年7月7日 15:48
オープンソースの音声編集ソフト「Tenacity」が7月6日(日本時間)、v1.3.5へとアップデートされた。安定版のリリースは約1年半ぶり。
「Tenacity」は、定番の音声編集ソフト「Audacity」から派生(フォーク)したコミュニティ主導のプロジェクト。テレメトリー(利用状況の収集)機能の導入をめぐる騒動をきっかけに立ち上げられ、プライバシーを重視した開発が続けられている。
「Tenacity」は現在、v1.4のリリースを準備中で、当初v1.3.5のリリースは予定されていなかった。しかし、内部で利用されているライブラリ「libexpat」に複数の脆弱性が発見されたことをうけ、急遽リリースが決まったという。リリースにあわせ、積年の課題もいくつか解決されている。
なかでも目玉となりそうなのが、 「ASIO」のネイティブサポート だ。
「ASIO」は低遅延の音声入出力を実現するドライバー規格で、Windowsでも広く普及している。しかし、以前はSDK(ソフトウェア開発キット)のライセンスが「GPL」と互換性がなく、「Audacity」をはじめとする「GPL」ライセンスアプリではビルド済みバイナリに同梱することができなかった。利用するには、自前でのビルドが必要となる。
ところが2025年10月、提供元のSteinbergがライセンスを拡張。「ASIO SDK」を「GPLv3」でも利用できるデュアルライセンスへ移行した。そのため、「Tenacity」でも公式ビルドで「ASIO」を標準サポートできるようになったという。同社は「OBS Studio」の技術スポンサーもしており、「OBS」の「ASIO」対応を進めているようだ。
そのほかにも、本リリースでは 「Windows on Arm」がサポート されるなどの改善も行われている。
- 未署名ながらmacOSビルドが復活。IntelとApple Siliconの両方に対応し、macOS 10.15以降で利用可能
- 同梱の「FFmpeg」ライブラリをv6.1.2からv7.1.5へ更新
- Windows環境で、UIの一部がダークモードによりよく適応するように(テーマの完全なダークモード対応はv1.4で予定)
- スペクトログラム表示がクラッシュする問題の修正(開発中のv1.4からのバックポート)
- パッケージ作成者向けに「wxWidgets」v3.3以降をサポート
「Tenacity」は、Windows/macOS/Linuxに対応するフリーソフト。現在、公式サイトや「Codeberg」のリリースページから無償でダウンロードできる。
なお、ARM版インストーラーはWindows 11以降が必要となる(それ以外のインストーラーは引き続きWindows 7以降をサポート)。また、プラグインはARMネイティブ版を利用する必要があるなど、一部動作に制限がある。
ソフトウェア情報
- 「Tenacity」
- 【著作権者】
- Tenacity Team and contributors
- 【対応OS】
- Windows 7以降(Arm版はWindows 11以降)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3.5(26/07/06)





















