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「Audacity」のフォーク(分岐)プロジェクト、名称は「Tenacity」に【7月15日追記】
ユーザーのプライバシーを重視。新しいロゴも用意され動きが本格化
2021年7月12日 15:32
定番オーディオ編集ツール「Audacity」のライセンスとユーザーのプライバシー保護に問題があるとして有志が進めているフォーク(分岐)プロジェクトの名称が、「Tenacity」に決まった。現在、「Audacity」の知的財産に関わる部分を「Tenacity」に置き換える処理や、ドキュメントの整備などが行われている。
「Tenacity」は、「Audacity」の新しいプライバシーポリシーが「GNU GPL v2.0」ライセンスに違反する可能性がある点、データ収集のためにGoogleのサービスを利用したテレメトリ機能を追加しようとする試みなどに反発して立ち上げられたプロジェクト。ネットワーク機能やクラッシュレポートの送信、テレメトリ(利用状況の遠隔測定)に関連するコードのほとんどを削除し、ユーザーのプライバシー保護を謳っている。「Audacity」のフォークプロジェクトは他にもあったが、現在は「Tenacity」に集約されつつあるようだ。
「Tenacity」のバイナリはまだリリースされていないが、Windows/Mac/Linuxでのビルド方法は公開されている。Windows版の場合、「CMake」と「Visual Studio 2019」(C++によるデスクトップ開発のワークロード)などが必要だ。
[2021年7月15日編集部追記] 7月15日現在GitHub上の「Tenacity」プロジェクトページにロゴ画像が追加されており、リリースへの動きが本格化していることがうかがえる。