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“Yahoo!ボックス”のWindows/Mac向けクライアントが2016年1月31日で終了

ストレージサービスは継続されるためファイルは残る。Webブラウザーからの利用も可能

 “Yahoo! JAPAN”を運営するヤフー(株)は18日、オンラインストレージサービス“Yahoo!ボックス”のデスクトップ向けクライアントソフト「Yahoo!ボックス」の利用を停止すると発表した。Windows版およびMac版が対象で、ストレージサービスそのものやモバイル向けのクライアントアプリの提供は継続されるという。

 同社によると、“Yahoo!ボックス”の公開当初はPCからの利用が多かったが、年々スマートフォンからの利用者が増加。モバイルアプリ「Yahoo!かんたんバックアップ」や「Yahoo!かんたん写真整理」がリリースされた2015年には、スマートフォンからのユーザーがPCからのユーザーを超えるようになったという。同社ではこうした利用形態を踏まえ、開発リソースをスマートフォン向けに集中させることを決定、デスクトップ向けアプリの停止に踏み切ったとのこと。

 デスクトップ向けアプリ「Yahoo!ボックス」のサポートは2016年1月4日まで継続されるが、それ以降はサポートが行われなくなる。さらに、2016年1月31日以降はデスクトップ向けアプリの提供が停止され、デスクトップ向けアプリからストレージサービスへアクセスすることもできなくなる。

 なお、ストレージサービスは継続されるため、デスクトップ向けアプリからアップロードされたファイルが削除されてしまうことはないとのこと。また、Webブラウザーを利用すれば、これまで通りPCからアクセスすることは可能。これに伴い、年内を目途にWebブラウザーからアップロードできるファイルサイズの上限を500MBへと拡大する改修を行うという。

 “Yahoo!ボックス”は、5GBまで無償で利用できるオンラインストレージサービス(“Yahoo!プレミアム”会員は50GBまで)。月額700円(税込み)で100GBの容量を追加することができる。かつてはスマートフォン限定で容量無制限オプションが用意されていたが、こちらも2016年2月24日をもって終了することが決定している。

(樽井 秀人)