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無償のランサムウェア対策ツール「Bitdefender Anti-Ransomware」が公開
ファイルを勝手に暗号化して身代金を要求するタイプのマルウェアからシステムを保護
(2016/3/30 16:54)
ルーマニアのBitdefender SRLは28日(現地時間)、ランサムウェア対策ソフト「Bitdefender Anti-Ransomware(BDAntiRansomware)」を公開した。現在、同社のラボサイト“Bitdefender Labs”から無償でダウンロード可能。
「Bitdefender Anti-Ransomware」は、システムをランサムウェアから保護するためのツール。ランサムウェアとはマルウェアの一種で、勝手に暗号化するなどしてユーザーが大事なファイルへアクセスできないようにし、そのアクセス制限の解除と引き換えに“身代金(ランサム)”を要求するタイプのものだ。日本でも最近、ファイルを暗号化して拡張子を“.vvv”にしてしまう「TeslaCrypt」が話題になった。
本ソフトはランサムウェア「Cryptowall」に対するワクチンプログラムの副産物として誕生したとのことで、「CTB-Locker」「Locky」「TeslaCrypt」といった有名なランサムウェアとその亜種からシステムを保護することができる。
ただし、あくまでもランサムウェアに特化したツールであり、他のタイプのマルウェアに対しては効果がないので注意。一般的な総合マルウェア対策ソフトと併用して利用する必要があるだろう。
ソフトウェア情報
- 「Bitdefender Anti-Ransomware」
- 【著作権者】
- Bitdefender SRL
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 10で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.11.26(16/03/28)