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「7-Zip」v16.00には危険な脆弱性の修正も。「PeaZip」にもアップデートが提供される

任意コードの実行につながる恐れがある2件の脆弱性

「7-Zip」v16.00

 米Ciscoのセキュリティ部門Talosは11日(現地時間)、解凍・圧縮ツール「7-Zip」に2件の脆弱性が存在することを明らかにした。この脆弱性は「7-Zip」の最新版v16.00で修正されているという。

 1つ目の脆弱性(CVE-2016-2335)は、「7-Zip」がUDFファイルを処理する方法に問題があり、境界外のデータが読み取り可能となるもの。最悪の場合、任意コードの実行につながる恐れがある。共通脆弱性評価システム“CVSS 3.0”のスコアは、10点満点中“7.3(危険)”。

 2つ目は“Archive::NHfs::CHandler::ExtractZlibFile”メソッドにおける脆弱性(CVE-2016-2334)で、バッファオーバーフローに続いてヒープ破壊に至る原因となりうる。

 「7-Zip」v16.00における機能上の変更点については、下記リンクのニュース記事を参照してほしい。

 なお、「7-Zip」をバックエンドとして利用している「PeaZip」にもアップデートが提供されており、これらの脆弱性への対策を盛り込んだ最新版v6.0.2が利用できる。利用中のユーザーはアップデートを怠らないようにしてほしい。

ソフトウェア情報

「7-Zip」Windows版
【著作権者】
Igor Pavlov 氏
【対応OS】
64bit版を含むWindows NT/2000/XP/Server 2003/Vista/Server 2008/7/8/Server 2012/10
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
16.00(16/05/10)
「PeaZip」
【著作権者】
PeaZip srl
【対応OS】
64bit版を含むWindows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10など
【ソフト種別】
フリーソフト(寄付歓迎)
【バージョン】
6.0.2(16/05/12)

(樽井 秀人)