レビュー
上書き・削除されたファイルをシャドウコピーから復旧「PreviousFilesRecovery」
VSSビューワー「ShadowCopyView」をファイルの復旧目的に特化させたツール
2016年7月25日 06:05
「PreviousFilesRecovery」は、ローカルドライブのシャドウコピーをスキャンして、誤って削除してしまったファイルや、既存ファイルの古いバージョンを発見・復旧できるツール。Windows VistaからWindows 10までに対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
Windows Server 2003/Vista以降のOSには“ボリューム シャドウ コピー サービス(VSS)”という機能が搭載されており、特定のタイミングでディスクドライブの“隠れコピー(シャドウ コピー)”を作成することが可能。このスナップショットにデータが残っていれば、誤って上書き・削除されたファイルを復旧できる可能性がある。
開発者のNir Sofer氏はシステムに残されたシャドウコピーを一覧するツール「ShadowCopyView」をすでにリリースしているが、本ソフトはこれをベースにファイルの復旧用途に特化させたツールと言えるだろう。本ソフトも「ShadowCopyView」と同様、インストール不要で利用できるポータブルアプリになっているので、USBメモリなどに入れて携帯しておけばいざというときに心強い。
利用するには、まずスキャンのベースとなるフォルダーを指定する。次にサブフォルダーの探索階層や、検索パターンなどのオプションを指定しよう。検索パターンにはワイルドカードが利用可能で、拡張子などでスキャンするファイルを絞り込むことができる。オプションの指定が完了したら、[Start]ボタンを押そう。システムに残されているシャドウコピーのスキャンが開始され、復元可能なファイルやフォルダーが列挙される。
なお、スキャン結果はメイン画面下部のリストビューに表示される。ここではコピーのファイル名や種類(旧バージョンのファイルか、削除されたファイルか)、サイズ、作成日時などといった情報を確認することが可能。さらに右クリックメニューにある[Recover Selected Files/Folders]コマンドを利用することで、選択したアイテムを指定フォルダーへ保存できる。
ソフトウェア情報
- 「PreviousFilesRecovery」
- 【著作権者】
- Nir Sofer 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows VistaからWindows 10まで
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.00(16/07/12)