REVIEW(09/12/16)

月探査機“かぐや”の高精細画像などを3D月球儀で表示「かぐや3Dムーンナビ」

レーザーで観測された高度情報やHDTVで撮影された画像などをレイヤーとして表示

「かぐや3Dムーンナビ」「かぐや3Dムーンナビ」

“TC高解像度画像”レイヤー“TC高解像度画像”レイヤー

 「かぐや3Dムーンナビ」は、独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(以下、JAXA)の月探査機“かぐや”が取得した高精細画像や各種データを3D月球儀上に表示できるソフト。Windowsなどに対応するフリーソフトで、編集部にてWindows Vistaで動作確認した。本ソフトの公式サイトから“Java Web Start”を利用して起動でき、動作にはJavaランタイム(JRE)1.6.0_07以上が必要。

 “かぐや”は、2007年9月14日にJAXAが打ち上げた月探査機で、2009年6月11日に制御落下するまで、月表面の高精細画像を撮影したほか、月の重力や磁場に関する調査などさまざまな観測を行った。

 本ソフトは3D地球儀「NASA World Wind」のJava版をカスタマイズして作成されており、“かぐや”の行ったさまざまな観測の成果を3D月球儀上にレイヤーとして投影可能。3D月球儀は、左ドラッグで回転、右ドラッグで角度の変更、ホイールの操作でズームイン・アウトができる。

 レイヤーには、レーザーを使って観測された高度情報を表示する“LALT 地形図”や、HDTVで撮影された画像を表示する“HDTV短冊画像”、高分解能のカメラで撮影された画像を表示する“TC高解像度画像”などが用意されている。

 また、HDTVを使って撮影されたYouTubeの動画を既定のWebブラウザーで開けるアイコンや、月から見た“地球の出”の動画を既定のメディアプレイヤーで再生するアイコンを表示することも可能。

【著作権者】
独立行政法人 宇宙航空研究開発機構
【対応OS】
Windowsなど(編集部にてWindows Vistaで動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
-(09/11/01)

(長谷川 正太郎)