REVIEW（10/09/22）

　「Army & Maiden 1年生」は、ルールも操作も簡単なお手軽リアルタイムストラテジーゲーム。Windows XP/Vista以降に対応するフリーソフトで、編集部にてWindows 7での動作も確認した。作者のWebサイトからダウンロードでき、動作にはJavaランタイム（JRE）v1.6以降が必要。

　リアルタイムでゲームが進行していくなかで、自軍のユニットの動きを指定して敵軍のユニットを全滅させればステージクリアとなる。基本的な操作は、各ユニットごとに用意された“移動マーカー”をマウスでドラッグし、ユニットの移動先を指定するのみ。

　“移動マーカー”を使ってユニットを移動させる際は、各ユニットをそれぞれ個別に移動させるだけでなく、複数の“移動マーカー”をマウスのドラッグで囲むことで、いくつかのユニットを一括して移動させることも可能。移動したユニットは、射程範囲内の敵ユニットに対して自動で攻撃を行う仕組み。

　ユニットには、歩兵、弓兵、騎兵、魔術師などさまざまな職業が設定されており、それぞれ異なるスキルを備えている。また、各ユニットには複数のスキルが用意されており、どのスキルを使うかはユニットごとにプレイヤーが指定可能。たとえば歩兵の場合は、敵ユニットに攻撃を行う“突撃”や、味方ユニットのステータスを上昇させる“鬨（とき）の声”といったスキルから状況に応じたものを選択できる。

　シンプルなゲームながらも、魔法使い系のユニットに射程範囲の広い攻撃魔法を使わせるか、それとも味方ユニットの回復に専念させるかといった判断が大きく戦況を左右するのが面白い。ユニットのスキルを選択している間はゲームの進行が止まるため、じっくりと作戦を練ることが可能だ。

　本作には全5ステージが用意されており、ステージごとにマップや自軍のユニット編成などが異なる。クリア時の最短時間などは記録され、1ステージあたり1分から5分ほどでクリアできるため、記録更新を目指して何度もプレイしてみよう。さらに、ゲームの難易度を8段階から指定できるので、ゲームに慣れてきたら難易度を上げてプレイしてみるのも面白いだろう。

　また作者のWebサイトでは、全16ステージが用意されたシェアウェア版の「Army & Maiden」も公開されている。価格は1,200円で、ライセンスキー購入前は3ステージのみプレイ可能。そのほか作者によると、現在Android版の「Army & Maiden」を開発中とのこと。