REVIEW(12/06/26)
シンプル・多機能・軽快性を両立したTwitterアプリ「Krile for Windows Phone 7」
350円だが購入の価値は十分にあり。無償アプリで飽き足らない人は試してみよう
「Krile for Windows Phone(Krile for WP)」は、ヘビーユーザーから圧倒的な支持を集めるWindows Phone向けのTwitterクライアントアプリ。Windows Phone 7.5以降に対応しており、“Windows Phone Marketplace”からダウンロード可能。価格は350円(税込み)。
「Krile for WP」は、複数アカウントの切り替え、“User Streams”への対応(無線LAN接続時のみ)、“あとで読む”サービスとの連携(“Instapaper”または“Pocket”)など、非常に多彩な機能を備えるTwitterクライアントアプリ。それでいてユーザーインターフェイスはシンプルに保たれており、動作速度も申し分ない。
多機能性とシンプルさを両立する秘訣は、3つに分けられたタップ領域とアクションバーにある。それぞれのツイートは、左端にあるプロフィールアイコンのタップで選択・非選択の切り替え、中央にあるツイート本文のタップでアクションバーの表示、右端にある投稿日時のタップでツイートの詳細ビューの表示が可能。アクションバーには、返信・お気に入りへの追加(俗称“ふぁぼる”)・ふぁぼってリツート・リツイート・詳細ビューへの遷移という頻繁に使われるコマンドが用意されており、長押しでさらに多くのコマンドへアクセスできる。
これを使いこなせば、たとえば“複数のツイートを一度にふぁぼる”“複数のユーザーに一括返信する”といったアクションがすばやく行える。また、リツイートとお気に入りの数がチェックできるサービス“Favstar”との連携も可能。本アプリさえあれば、モバイル端末からであってもお気に入り・リツイートの応酬で遅れを取ることはない。
さらに、すべてのアクションが“キュー(待機列)”で管理され、バックグラウンドで順次処理されるように設計されているのも、「Krile for WP」の特長と言えるだろう。
Twitterが不安定であったり通信状況が悪い状態であっても、失敗したアクションがキューに保存されているため、あとから再試行することができる。また、この設計は動作の軽快さにも有利に働いている。ユーザーインターフェイスの処理とバックグラウンドの通信処理がキレイに分離されているため、通信処理でユーザーインターフェイスの反応が遅れるといったことが少ない。たとえば、タイムラインを下へ引っ張って放せばタイムラインが更新されるが、その間もほかの操作を行うことが可能だ。
そのほか、“Achievements(実績解除)”機能を備えるのもおもしろい。「Krile for WP」を使えば使うほど、“経験値”がたまってレベルが上がっていくほか、特定の条件をクリアするとバッジが獲得できるようになっており、ゲーム感覚でTwitterやアプリの利用に習熟できる。
まだリリースされたばかりだが完成度は非常に高く、Twitterのヘビーユーザーだけでなく、ライトユーザーにもおすすめできる。無償のTwitterクライアントアプリでは飽き足らないならば、まずこのアプリを選択肢に入れたい。
- 【著作権者】
- Karno 氏
- 【対応OS】
- Windows Phone 7.5以降
- 【ソフト種別】
- ダウンロード販売 350円(税込み)
- 【バージョン】
- 1.0.0.0(12/06/06)