レビュー

CPUコアの温度をリアルタイムに表示できる「Real Temp」

“Core”世代以降のIntel製CPUに対応

「Real Temp」v3.70

 「Real Temp」は、CPUコアの温度をリアルタイムに表示できるソフト。Windows 2000/XP/Vista/7/8に対応するフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。

 本ソフトは、Intel製CPU向けに設計された温度監視ツール。“Intel Core”世代以降に搭載されている“DTS(Digital Thermal Sensor:デジタル温度センサー)”から得られた値を元に割り出したCPUコアの温度を、それぞれリアルタイムに表示することが可能。そのため、“Pentium 4”以前の古いCPUやAMD製CPUでは利用できないので注意。

 なお、本ソフトが示すコア温度は必ずしも正確ではないので注意。“DTS”から得られる値はCPUコアがシャットダウンされる限界となる温度(Tj Max)との差分であるが(本ソフトの“Distance to TJ Max”欄に表記)、この“Tj Max”は公式には公開されておらず、独自調査による推定値が用いられている。また、“DTS”から得られる値そのものにも“Tj Max”から乖離するにつれて不正確になるという特性があるようだ。そのため、とくに室温付近では測定された温度が不正確になる傾向がある。とはいえ、これは温度監視ツールの多くに言えることで、とくに本ソフトの欠陥というわけではない。

 「Real Temp」はそのほかにも、計測中の最大温度と最低温度を表示する機能やログの保存機能、CPUの“VID”値から算出した推定消費電力を表示する機能、メルセンヌ素数を計算する「Prime95」を利用したセンサーテスト機能、簡易ベンチマーク機能などを備える。

“VID”から算出した推定消費電力を表示
簡易ベンチマーク機能

ソフトウェア情報

「RealTemp」
【著作権者】
techPowerUp
【対応OS】
Windows 2000/XP/Vista/7/8(32ビット版および64ビット版)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.70(12/01/16)

(柳 英俊)