レビュー
ソリューション エクスプローラーをスッキリさせるVisual Studio拡張「File Nesting」
プリセットされたルールに従って関連するファイルを自動で入れ子表示に
(2014/2/13 17:22)
「File Nesting」は、「Visual Studio」の“ソリューション エクスプローラー”のファイルツリーで、関連のあるファイルを入れ子(ネスト)表示にすることができる拡張機能。“Visual Studio ギャラリー”から無償でダウンロードできる。
「Visual Studio」の“ソリューション エクスプローラー”では関連するファイルが入れ子表示される。たとえばWPFのプロジェクトの場合、“App.xaml.cs”が“App.xaml”の下に配置され、不要な場合はツリーを閉じて隠すことが可能。たいした機能ではないが、ともすれば肥大しがちな“ソリューション エクスプローラー”をコンパクトに保つには不可欠な機能と言えるだろう。
この機能は「Visual Studio」であらかじめ定められた拡張子(*.config)に対しても有効だが、他のファイルでも利用したくなるケースは少なくない。たとえば「Visual Studio 2013」で“ASP.NET Web アプリケーション”を作成すると、“Script”フォルダ内に“jQuery”関連のスクリプトが大量に追加されるが、ここでもネスト機能が利用できれば便利だろう。そこでお勧めなのが、「File Nesting」だ。
本拡張機能を利用すると、手動によるネストとネストの解除(アンネスト)が行えるようになる。“ソリューション エクスプローラー”でファイルを選択し、右クリックメニューにある[File Nesting]-[Nest item]項目を選択すると、ファイルの選択ダイアログが表示される。そこで親となるファイルを選択すると、そのファイルの下に選択したファイルが表示されるようになる。アンネストするには、同じく[File Nesting]メニューにある[Un-nest item]項目を選択すればよい。
そのほかにも、選択したファイルをルールに従って自動でネストさせることが可能。ネストのルールは6種類用意されており、初期状態ではすべて無効化されている。利用の際はオプション画面であらかじめ利用したいルールを有効化しておこう。また、ファイルを新規作成・リネームした際にネスティングを自動で行う“auto-nesting”機能も搭載している。
なお、本拡張機能が対応するのは「Visual Studio 2012」「Visual Studio 2013」(“Professional”エディション以上)のみとなっている。「Visual Studio 2010」環境では、同様の拡張機能として「NestIn」が利用できる。自動ネスト機能などは搭載されていないが、手動によるネスト・アンネストが可能だ。
ソフトウェア情報
- 「File Nesting」
- 【著作権者】
- Mads Kristensen 氏
- 【対応OS】
- (編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.3(14/02/08)