レビュー
Windows 8タブレットのタッチ操作でマウスをエミュレートする「TouchMousePointer」
画面上に仮想的なタッチパッドを表示。マルチタッチによるホイール操作も可能
(2014/2/18 18:00)
「TouchMousePointer」は、タブレットPCの画面上に仮想的なタッチパッドを表示し、タッチ操作でマウス操作をエミュレートできるようにする常駐ソフト。Windows 8以降に対応する寄付歓迎のフリーソフトで、作者のWebサイトからダウンロードできる。
Windows 8を搭載したタブレットPCは、画面のタップがクリックの代わりになるなど、直観的な操作でPCを扱えるのが特徴。とくにWindows ストアアプリはタッチ操作に最適化されたものが多く、快適に利用できる。しかしその一方で、デスクトップアプリではマウスがないと使いにくいものも少なくない。
たとえば、ウィンドウの一部をマウスオーバーすることで操作パネルが表示されるソフトや、ホイール回転でのみバックログを表示できるノベルゲームなどは、タッチ操作に向いていない。そこで「TouchMousePointer」を利用すれば、タッチパネルでマウス操作をエミュレート可能だ。
本ソフトをインストールすると、画面上にタッチパッドを表示できるようになる。タッチパッドはタスクバーに追加されるアイコンのタップで出し入れ可能で、タッチパッドの表示中はマウスカーソルが表示される。タッチパッドのデザインは画面の上下左右いずれかの端にドッキング表示されるサイドバー型と、小さなウィンドウのように表示されるフロート型を選択でき、大きさはピンチイン・アウトで変更可能だ。
タッチパッド上にはなぞってマウス移動ができるメイン領域のほか、マウスのLRボタンに相当する領域、なぞることでホイール回転ができる領域が用意されている。また、マウスカーソルの位置を強調表示する“ソナー”機能があり、カーソルを見失ったときに役立つ。
さらにマルチタッチにも対応しており、ホイール回転や中ボタンクリック、Shift/Ctrl/Altキーを押し下げた状態にする“補助パッド”の表示など、さまざまな動作を2本指や3本指でのタップ・スワイプ操作へ割り当てることが可能だ。
またユニークな機能として、フルスクリーンモードがある。これは画面全体をタッチパッドとみなすようにするもの。通常のタッチ操作ができなくなる代わりに、タッチパッドの領域に画面を取られることなくマウス操作を行える。
そのほか寄付の特典として、タッチパッドや補助パッドのレイアウト追加などいくつかのオマケ機能がある。とくに便利なのが、タッチキーボードを表示した際に隠れてしまう裏側のウィンドウを表示する機能だ。デスクトップ全体をスワイプで上にずらして隠れた部分を表示できるほか、タッチキーボードを半透明化する機能も備えている。
ソフトウェア情報
- 「TouchMousePointer」
- 【著作権者】
- lovesummertrue 氏
- 【対応OS】
- Windows 8以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 1.2.0.1(14/02/14)