レビュー

デスクトップをピンチイン・アウトでズームできる「TouchZoomDesktop」

タッチパネル端末ではより操作しやすくするためのオプションも

「TouchZoomDesktop」v0.0.0.9

 「TouchZoomDesktop」は、デスクトップ画面を簡単に拡大表示させることができるソフトのベータ版。64bit版を含むWindows 8/8.1に対応し、作者のWebサイトからダウンロード可能。個人の非商用に限り、無償で利用できる。

 本ソフトはピンチ操作によるデスクトップ画面のズームが快適なのが特長。本ソフトのズーム機能は、ピンチ操作だけでデスクトップの全画面をまるごとズームさせ、拡大・縮小が可能。ディスプレイが小さかったり、PPI(Pixel Per Inch。1インチあたりの画素数)が高すぎるタブレットなど、画面上の文字やアイコンなどを選択しづらい際もピンチ操作のみで簡単に操作しやすいサイズへ拡大できる。

 ズームはタッチパネル上でのピンチ操作のほか、キーボードやマウスホイールからも利用可能。入力デバイス単位での有効/無効を、タスクトレイアイコンからのメニューで切り替えられる。タッチ操作の妨げになるのでピンチ操作には反応させたくないが、キーボードでの操作は受け付けてほしい際などに便利。

 ピンチ操作を含むパネルタッチでの操作には、より快適にデスクトップ画面を操作するためのオプションが用意されている。たとえば、画面の未拡大時に2本指のタップで一定倍率にズームする“クイックズーム”を行うオプションや、画面の拡大時に2本指のタップを右クリックメニュー扱いするオプションを利用可能。

 3本指での操作にも対応しており、3本指でタップした際にWindows標準のソフトウェアキーボードを表示させることが可能。加えて、3本指でピンチ操作を行うと、最初に指が置かれたところを起点にデスクトップの一部を拡大させ、指の移動にあわせて拡大した範囲を移動できる。

 また、オプションの設定によってはピンチやタッチによる操作がWindows標準のものとかぶってしまう場合がある。Windows標準の操作を無効にするには本ソフトの設定から[ピンチ]項目を選び、“モード”の“タッチ to マウス モード”を選択すればよい。

 そのほか、本ソフトを起動するためのオプションも豊富。タスクバーに追加できるツールバー上のボタンには本ソフトの有効・無効の切り替え機能か、“クイックズーム”機能を割り当てられる。さらに、PC起動時に本ソフトの機能を有効化するか否かを設定でき、使用している端末に応じた使い方が可能。

拡大前
拡大後

ソフトウェア情報

「TouchZoomDesktop」
【著作権者】
Lovesummertrue Software
【対応OS】
64bit版を含むWindows 8/8.1
【ソフト種別】
フリーソフト(個人の非商用のみ)
【バージョン】
0.0.0.9 Beta(15/03/13)

(市川 祐吉)