レビュー
拡張記法に対応しWin/Mac/Linuxで動作するMarkdownエディター「Haroopad」
標準のMarkdownよりも表現力豊かなドキュメントを作成できる
(2015/2/12 11:00)
「Haroopad」は、“Markdown”記法のドキュメントを書くためのテキストエディター。寄付歓迎のフリーソフトで、本ソフトの公式サイトからダウンロードできる。なお、本ソフトはあくまでもベータ版として提供されているので注意。
本ソフトは、クロスプラットフォームで動作するMarkdownエディター。32bit/64bit版Windows 7/8のほかにも、Mac/Linux(Debian向けパッケージあり)で動作する。Windows以外でもMarkdownドキュメントを扱う機会の多いユーザーにとっては、魅力的な選択肢になるだろう。
メイン画面は左右に分割された2ペイン構成になっており、左側がエディターペイン、右側がプレビューペインになっている。エディターペインで編集されたMarkdownドキュメントはリアルタイムでHTMLドキュメントへ変換され、プレビューペインに表示される仕組み。ここまではMarkdownエディターとして一般的な構成といえる。
「Haroopad」がユニークなのは、さまざまなMarkdownの拡張記法に対応することだ。たとえば、“GitHub”で使われている“GitHub Flavored Markdown”に対応。テーブルやコードフェンス、タスクリストといった“GitHub”でお馴染の拡張記法が利用できる。
さらに、本ソフトによる独自の拡張記法もある。たとえば、“[TOC]”と入力することで、文章の見出し構造から自動で生成された“目次”を追加することが可能。また、画像の挿入記法“![]()”では代替テキストに加えタイトルやスタイルが指定できる。画像を挿入するときは幅や高さを指定したり、テキスト回り込みを制御したいことが少なくないが、本ソフトの拡張記法ならばそういったケースに対応可能だ。そのほかにもダイヤグラムや数式、“Twitter”などの埋め込みなどに対応しており、標準のMarkdownよりも表現力の高いドキュメントが作成できる。
ただし、動作速度の問題からか、これらの拡張記法のいくつかは初期状態では無効化されているので注意。期待通りにテキストが変換されない場合は、[File]-[Preferences]メニューで設定ダイアログを開き、オプションが有効化されているかどうかチェックしよう。
そのほかにも、日付やファイル名を挿入する機能や、「Vim」のキーバインディングを利用する機能などを備えるのも気が利いていてよい。また、Markdown記法に慣れていないユーザー向けに“Markdown Syntax Helper”を備えるのも便利。このヘルプに掲載されている書式はリンクになっており、クリックするとエディターペインに挿入することができる。このヘルプは[Views]-[Toggle Markdown Syntax Helper]メニューで表示・非表示を切り替えることが可能だ。
ソフトウェア情報
- 「Haroopad」Windows版
- 【著作権者】
- Rhio Kim 氏
- 【対応OS】
- 64bit版を含むWindows 7/8(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト(寄付歓迎)
- 【バージョン】
- 0.13.0