レビュー
カスペルスキー製の無償パスワード管理ツール「Kaspersky Password Manager」
Windows/Mac/iOS/Android版をラインナップ。IE/Chrome/Firefoxとプラグインで連携可能
(2015/2/20 17:12)
「Kaspersky Password Manager」は、アンチウイルスソフトなどでお馴染のカスペルスキー社製のパスワード管理ツール。Windows/Mac/iOS/Android版がラインナップされており、編集部にてWindows 8.1で動作を確認した。同社のWebサイトからダウンロードできる。
本ソフトは、Kaspersky Lab製のパスワードマネージャー。Windows/Mac/iOS/Androidに対応するほか、Windows版では「Internet Explorer」「Google Chrome」「Firefox」向けの専用アドオンが同梱されており、これらとシームレスに連携することが可能。専用アドオンでは「Kaspersky Password Manager」で管理しているID・パスワードを自動入力したり、Webページ上で入力した未登録のID・パスワードを「Kaspersky Password Manager」へ追加することができる。“カスペルスキー”ブランドの信頼性と、さまざまなプラットフォームを幅広くカバーしている点、各種ブラウザーとの連携に優れる点が本ソフトの魅力といえるだろう。
利用するには、まず“Kaspersky Account”の作成とマスターパスワードの設定が必要。“Kaspersky Account”はパスワードをオンラインで一元管理するために用いられる。同一の“Kaspersky Account”でログインすれば、複数の端末でパスワード情報を自動で同期できる。
マスターパスワードは、席をはずしている間などに勝手にパスワードを利用するのを防止する。ブラウザープラグインの[保管庫をロック]メニューなどを利用すれば、手軽にマスターパスワードで「Kaspersky Password Manager」をロックし、アクセスを防止することができる。本ソフトはブラウザープラグインで簡単にパスワードデータへアクセスできるように設計されているので、このような配慮は重要だといえるだろう。
メイン画面では、登録済みのパスワードを管理したり、新たにパスワードを登録することが可能。登録できるデータは、Webサイトのパスワード、「Skype」「Dropbox」などのアプリケーションのパスワード、氏名や連絡先といった個人情報など。1つのWebサイトやアプリケーションに対して複数のアカウントを登録しておくこともできる。頻繁に利用する情報を“Favorite(お気に入り)”に登録しておけば、ブラウザープラグインから利用する場合に素早くアクセスできて便利だ。
なお、パスワードはクリップボードを介してほかのアプリケーションとやり取りできるが、一定時間後に自動でクリアされる仕組みになっており、誤って公開の場に貼り付けたり、席をはずしている間に他者に奪われるといったトラブルを未然に防いでいる。
そのほかにも、強度の高いパスワードを生成できるパスワードジェネレーターなどを備える。パスワードの生成ツールはブラウザープラグインや、メイン画面右下にある歯車アイコンから利用可能。
ソフトウェア情報
- 「Kaspersky Password Manager」Windows版
- 【著作権者】
- Kaspersky Lab ZAO
- 【対応OS】
- Windows(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 8.0.1.1315