レビュー

Androidの画面をPCで連続キャプチャー「Android Screenshots and Screen Capture」

USB接続でスクリーンショットを取得可能

「Android Screenshots and Screen Capture」v1.1

 「Android Screenshots and Screen Capture」は、PCにUSB接続したAndroid端末のスクリーンショットを、PC上で連続してキャプチャーできるソフト。Windows/Mac OS/Linuxに対応するJava製のフリーソフトで、“SourceForge.net”のプロジェクトページからダウンロードできる。

 Android端末でスクリーンショットを撮りたい場合、Android 4.0以降であれば電源ボタンと音量下げボタンの同時押しなど、端末の操作で撮影できる場合も多い。しかしこれだと、アクションゲームでジャンプした瞬間といった動きのある場面を押さえるのはなかなか難しい。そこで「Android Screenshots and Screen Capture」を利用すると、端末の操作をしながら遠隔でスクリーンショットを撮影できるようになる。

 利用にはJavaランタイムのほか、Android SDKが必要。また、Android端末はUSBデバッグモードでPCに接続する必要がある。USBデバッグ接続のためのドライバーなどは端末により異なるので、端末メーカーの開発者向け情報などを参照してほしい。

 なお、執筆時現在のバージョンを現行のAndroid SDKで利用する場合、そのままでは正常に動作しない。Android SDKの“platform-tools”フォルダーにある“adb.exe”ファイルを“tools”フォルダーにコピーすることで動作するようになる。あとは、本ソフト側で[File]メニューの[Set Android SDK Folder]よりSDKのパスを指定することで準備は完了だ。

 準備さえできれば、使い方自体は簡単。本ソフトを起動するとUSB接続された端末の画面が表示されるので、[Save Screenshot]ボタンを押せばファイル名を指定してPNG形式で保存できる。本ソフトのウィンドウ上では、端末の表示をウィンドウサイズに合わせて縮小したり表示倍率を変更できるが、実際に保存される画像サイズは端末の解像度そのままとなる。

連続キャプチャー機能により自動で大量の画面を保存できる(サンプル画像は「クロスサマナー」のもの)

 本ソフト上での表示は実際の端末より若干タイムラグがあり、更新頻度も2~3秒に1回と完全にリアルタイムではないため、狙った場面を一発で確実にキャプチャーするのは難しい。その代わり、あらかじめ指定したフォルダーへ表示更新のたびに画像を自動保存する連続キャプチャー機能を備えている。ゲームなどの“決定的瞬間”を押さえるなら、これで大量にキャプチャーしてから後で選定するのがお勧めだ。

 連続キャプチャーの開始・終了はワンボタンで行える。設定画面で“Skip duplicates”オプションをONにしておくと、表示内容が変わらない場合はキャプチャーを抑止することが可能となっている。

ソフトウェア情報

「Android Screenshots and Screen Capture」
【著作権者】
mightypocket 氏、Alex Ivanov 氏、Illya Yalovyy 氏(プロジェクト管理者)
【対応OS】
Windows/Mac OS/Linux(編集部にてWindows 8.1で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1(10/11/01)

(中村 友次郎)