【第12回】
電話帳データに自動で“ふりがな”を追加!「ふりがなオートマチック」
面倒なふりがなの入力作業を自動化してくれる便利なアプリ
(10/07/21)
スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”用アプリのライブラリサービス“Androidマーケット”(以下、“マーケット”)には、日々すばらしいアプリが次々と登場している。しかし現在のマーケットは人気アプリや定番アプリにたどり着くための仕組みが弱く、大量のアプリを前に途方にくれてしまう場面も多い。そこで『杜のAndroid研究室』では、さまざまなテーマに沿って窓の杜スタッフが厳選したアプリを紹介していく。今回は、電話帳データに名前の“ふりがな”を自動的に追加してくれるアプリ「ふりがなオートマチック」を紹介しよう。
電話帳データの移行にまつわる面倒を解消!
Android端末の電話帳アプリは、Gmailの“連絡先”とデータを同期する仕組みになっているが、Gmailの“連絡先”は標準で姓名のふりがなに対応していない。このため、「Outlook」といった各種PIMソフトなどからGmailの連絡先にデータをインポートすると、ふりがなの情報が失われてしまう場合がある。
ふりがなが設定されていない状態では、電話帳アプリ上でデータが50音順に正しくソートされない。こうなると端末上でふりがなを手動で追加入力するか、Gmailの連絡先上で特定のカスタムフィールドを手動で追加して編集する必要があり、非常に手間がかかる。この手間を劇的に改善してくれるアプリが、今回紹介する「ふりがなオートマチック」だ。
簡単な操作で電話帳データにふりがなを追加
「ふりがなオートマチック」の使い方は簡単。アプリを起動すると電話帳データの一覧が読み込まれるので、ふりがなを設定したい名前にチェックを入れて、メニューの[よみがな設定]をタップしよう。ネットワーク経由でデータがダウンロードされ、ふりがなが自動的に半角カタカナで入力されるはずだ。また、メニューには[全選択]も用意されており、全データにふりがなを追加したい場合に、1個1個チェックを入れる手間が省けるのはうれしい。
自動入力された情報が間違っていた場合には、各項目の後ろに用意された[EDIT]ボタンから編集画面を表示してデータの修正が可能だ。ふりがなの追加・編集が終わったら、メニューの[保存]を選んで、データを保存し電話帳アプリに反映させよう。
さらに、“電話番号のないデータを除外”のチェックを外すことで、メールアドレスのみなど電話番号の設定されていないデータも、ふりがな設定の対象に加えることが可能だ。
Xperia・IS01ユーザーにおすすめ! Desireユーザーは利用に注意が必要
端末上で大量のデータ入力が必要となる電話帳の入力作業は非常に面倒な作業の1つだが、その手間を軽減してくれる本アプリの存在は非常にありがたい。
ただ残念なことに、ふりがなデータに半角カナを利用する関係上、ソフトバンクモバイルの“HTC Desire”に標準搭載されている「連絡先」アプリとの相性が悪い点には注意が必要だ。本アプリでふりがなデータを保存後、サードパーティ製の電話帳アプリからは問題なくふりがなを利用できるのだが、標準アプリを起動してしまうと、ふりがなデータが勝手に初期化されてしまうようだ。
一方、NTTドコモの“Xperia”やKDDIの“IS01”では半角カナのふりがなを問題なく扱えるので、これらの端末であれば便利に利用できるだろう。
- 【著作権者】
- Re:Kayo-System Co.,Ltd.
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.2