杜のAndroid研究室

アプリ起動もタスク管理もおまかせ!「KTPocketLaunch2」

利用回数順にアプリが表示され、効率よくアプリを起動

(10/07/28)

 スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”用アプリのライブラリサービス“Androidマーケット”(以下、“マーケット”)には、日々すばらしいアプリが次々と登場している。しかし現在のマーケットは人気アプリや定番アプリにたどり着くための仕組みが弱く、大量のアプリを前に途方にくれてしまう場面も多い。そこで『杜のAndroid研究室』では、さまざまなテーマに沿って窓の杜スタッフが厳選したアプリを紹介していく。今回はランチャー機能に加え、タスク管理機能やアンインストール機能まで備えた多機能ランチャーアプリ「KTPocketLaunch2」の機能を詳しく紹介していく。

頻繁に利用するアプリをすばやく起動できる“ランチャー機能”

「KTPocketLaunch2」「KTPocketLaunch2」

 Android標準のアプリ起動画面はアルファベット順で画面いっぱいにアイコンが並び、画面に収まりきらない分は上下スクロールによって表示する仕組みになっている。この方式は、1画面に大量のアプリを表示できる反面、アプリの数が増えてくると目的のアプリを探すのが難しい。この問題を解決してくれるのが、今回紹介する多機能ランチャーアプリ「KTPocketLaunch2」だ。

 「KTPocketLaunch2」のランチャー機能は、アイコンとアプリ名が一覧表示されるシンプルなリスト方式ながら、本アプリからの起動回数が多いアプリを上位に表示する機能をもっているのが特徴。これにより利用頻度の高いアプリは画面スクロール不要で、すばやく探して起動できる仕掛けだ。また、ランチャー画面にはインストール済みのアプリが自動的に表示される仕組みなので、面倒なアプリの登録作業が不要で、すぐに利用を開始できるのもうれしい。

 部分一致によるインクリメンタルサーチが可能な検索機能も搭載されており、文字を入力していくにしたがって該当するアプリが起動回数順に絞り込み表示されていく。とくにキーボード搭載機なら快適に利用できるはずだ。

ランチャー画面では、検索機能を利用して部分一致によるインクリメンタルサーチが可能。大文字・小文字、全角・半角、ひらがな・カタカナの区別なく検索できるランチャー画面では、検索機能を利用して部分一致によるインクリメンタルサーチが可能。大文字・小文字、全角・半角、ひらがな・カタカナの区別なく検索できる

通知領域に常駐させることで、どんな場面でもすばやく「KTPocketLaunch2」を呼び出すことが可能となる通知領域に常駐させることで、どんな場面でもすばやく「KTPocketLaunch2」を呼び出すことが可能となる

 なお、このランチャー画面を呼び出すには、「KTPocketLaunch2」自身を何らかの方法で起動することになるが、本アプリの設定画面で通知領域への常駐を有効にしておけば、いつでも通知領域から呼び出せるようになる。

初心者も安心して利用できるシンプルな“タスク管理機能”

タスク管理画面。起動中のアプリの切り替えのほか、アプリ名横の[×]ボタンでアプリの終了、メニューからアプリの一括終了が可能タスク管理画面。起動中のアプリの切り替えのほか、アプリ名横の[×]ボタンでアプリの終了、メニューからアプリの一括終了が可能

 起動しているアプリの切り替えや終了、一括終了が行えるタスク管理機能も搭載されており、画面上部のタブや画面の左右フリックで簡単にランチャー機能と切り替えられる。

 一般的なタスク管理アプリでは、通常のアプリ以外にもホーム画面に登録されたウィジェットやシステム関連などのユーザーが普段意識しないタスクまで表示される場合があり、終了してはいけないタスクまで終了できてしまう危険性がある。これに対し、本アプリのタスク管理機能では、通常の起動中アプリしかリストに出ないので、初心者でも安心して利用できるだろう。

 さらに、常時起動しておきたいアプリなど、リストに表示したくないアプリがあれば、一覧上をタップ&ホールドして表示されるメニューから、非表示設定にすることも可能だ。

ホーム画面にアイコンを大量配置できる“ウィジェット機能”

上から4×2、2×1、4×1という3サイズのウィジェットを配置したところ上から4×2、2×1、4×1という3サイズのウィジェットを配置したところ

 本アプリには、ホーム画面上へ起動回数順にアプリのアイコンを配置できる専用ウィジェットも同梱されている。サイズは2×1、4×1、4×2の3種類があり、各サイズともアプリ名の表示を省略することで省スペースを実現している。たとえば4×1サイズのウィジェットなら5×2個のアイコンを配置できるので、ホーム画面を有効に活用できるのも魅力だ。

アンインストールしたいアプリをすばやく探せる“アンインストール機能”

ランチャー画面のタップ&ホールドメニューからアプリをアンインストールできるランチャー画面のタップ&ホールドメニューからアプリをアンインストールできる

 通常、Android端末にインストールしたアプリを削除するには、端末の設定画面の“アプリケーション”またはマーケットの“ダウンロード”からアンインストールを行う必要があるが、こちらもアプリ起動と同様に目的のアプリを探すのはなかなか面倒だ。しかし、「KTPocketLaunch2」の設定からアンインストール機能を有効にすることで、本アプリのランチャー上よりアプリを直接アンインストールできるようになる。普段利用しているランチャー上からアプリをすばやく探して削除できるのはやはり便利だ。もちろん検索機能も利用できる。

上級ユーザーも満足できる高度な機能と自由度の高いカスタマイズ機能

事前に登録した定型文をリストから選んで検索する機能も搭載。ハードウェアキーボードのない機種でも検索機能を活用できる事前に登録した定型文をリストから選んで検索する機能も搭載。ハードウェアキーボードのない機種でも検索機能を活用できる

 ここまで紹介してきたように、「KTPocketLaunch2」は多機能ながらシンプルで初心者にも使いやすいアプリだが、本アプリの魅力はそれだけではない。ユーザーの活用次第で便利に利用できる機能や、自分の利用スタイルに合わせて設定を変更できるカスタマイズ機能にも注目したい。

 本アプリには検索画面上で事前に設定しておいた定型文を入力できる機能と、各アプリに対して検索用のラベル文字列を追加する機能が存在する。定型文はハードウェアキーボードのない端末で検索機能を利用する際に便利。さらに、定型文とラベル機能を組み合わせることで、たとえばアプリに“ゲーム”や“Web”といったジャンル別のラベルを付加した上で当該ラベルを定型文へ登録し、指定ジャンルのアプリだけを手早く一覧表示するといった活用が考えられる。

 またカスタマイズに関しても、以下のように細かな部分まで設定できるので、自分の利用スタイルに合わせた環境構築が行えるあたりは非常に玄人好みのアプリと言えるだろう。

  • 端末起動時の自動常駐のON/OFF
  • 通知領域への常駐時にステータスバーアイコンの表示ON/OFF
  • リスト上での起動回数とラベルの表示ON/OFF
  • 起動時に自動的に検索ボックスを表示する機能のON/OFF
  • 検索結果が1つに絞り込まれたらアプリを自動起動する機能のON/OFF
  • アプリ起動回数カウントのON/OFF
  • ウィジェットからのアプリ起動回数カウントのON/OFF
  • ランチャー・タスク管理の切り替え用タブの表示ON/OFF
  • ランチャータブとタスク管理タブの左右入れ替え
  • ウィジェットの整列方向の左右切り替え
  • リスト表示項目やタブの表示サイズの変更

初心者から上級者まで広くお勧めできる使いやすいアプリ

 「KTPocketLaunch2」は、起動回数順にアプリを自動整列するランチャー機能のほかにも、タスク管理機能、ウィジェット、アンインストール機能など、アプリ管理に関する機能がフルセットで完備されているのが魅力。

 さらにシンプルでわかりやすい機能と使い勝手で初心者でも利用しやすいのはもちろん、高度なカスタマイズ機能により自分好みのアプリに仕上げられる点は上級者にも満足のいくものだ。初心者から上級者まで幅広いユーザーにお勧めできるアプリと言えるだろう。

【著作権者】
KOTETU
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.3.0

「KTPocketLaunch2」インストール用のQRコード「KTPocketLaunch2」インストール用のQRコード

(霧島 煌一)