杜のAndroid研究室

着信音や通知、通話など各種音量を一括管理・変更「MyVolume+ 日本語版」

マナーモード時のボリューム変更を禁止する“音量ロック”機能も搭載

(11/01/19)

 スマートフォン向けOS“Android”用アプリのライブラリサービス“Androidマーケット”(以下、“マーケット”)には、日々すばらしいアプリが次々と登場している。しかし現在のマーケットは人気アプリや定番アプリにたどり着くための仕組みが弱く、大量のアプリを前に途方にくれてしまう場面も多い。そこで『杜のAndroid研究室』では、さまざまなテーマに沿って窓の杜スタッフが厳選したアプリを紹介していく。今回は、着信や通話にメディア再生など、各種音量を一括して管理・変更できる音量管理アプリ「MyVolume+ 日本語版」を紹介する。

着信音からメディア再生まで、各種音量を一括管理

「MyVolume+ 日本語版」「MyVolume+ 日本語版」

 Android端末では、着信音や通知音、メディア再生に通話中の相手の声まで、さまざまな機能ごとに個別のボリューム調節機能が用意されているが、それぞれの設定画面や変更可能な場面がまちまちで、これらを一括して確認、変更することができない。そこでオススメしたいのが、「MyVolume+ 日本語版」だ。本アプリでは1つの画面内に、着信、通知、アラーム、メディア、通話、システムの各音量を変更できるスライダーがまとめられており、各種音量を一括して表示、変更することが可能となる。

マナーモード時の“音量ロック”機能で不用意な音量変更をブロック

専用のウィジェットが用意されており、ホーム画面上からマナーモードと通常モードをワンタップで切り替え可能専用のウィジェットが用意されており、ホーム画面上からマナーモードと通常モードをワンタップで切り替え可能

 「MyVolume+ 日本語版」には、マナーモードと通常モードを切り替えるための専用ボタンが用意されている。モードを変更することで、あらかじめ設定しておいたマナーモード用と通常モード用、2種類の音量組み合わせパターンを簡単に切り替えることが可能だ。マナーモード時には、Android端末側のマナーモード設定も有効になるため、簡易留守録機能などを搭載した端末の場合、これらの機能も自動的に有効となる。また、専用のウィジェットも用意されており、ホーム画面上でのモード切り替えにも対応する。

 さらに、マナーモード時には“音量ロック”機能の利用が可能だ。これは、本アプリ上からマナーモードに設定した場合、各種音量を変更しても瞬時にマナーモード用の設定値に引き戻してくれる機能。Android端末の多くは音量変更用のハードウェアボタンを備えており、マナーモード中に音量アップボタンを押すとマナーモードが解除されてしまうが、音量ロック機能を利用することでこうした動作を抑制できる。

 なお、メディア再生と通話は音量ロック機能の対象とならないため、マナーモード中のイヤホンによる音声再生や通話も問題なく可能だ。

ちょっと便利な機能やカスタマイズ機能も用意

 「MyVolume+ 日本語版」には、このほかにも便利な機能が用意されている。たとえば、アプリ本体のモード切り替えボタンのマナーモード側を長押しすると、すべての音量を一括ミュートできるほか、反対に通常モード側を長押しすれば、一括して最大音量に切り替えることができる。また、通知領域に常駐する機能も用意されており、ほかのアプリを利用しているときでもステータスバーから簡単に呼び出せるほか、モード切り替え時に数秒間だけ各音量の現在値を確認画面として表示するといったことも可能だ。

 カスタマイズ機能も充実しており、“テーマ”の変更で音量変更用スライダーの表示色を、“背景色”でウインドウ背景色を好みの色に設定できるほか、ウィジェットの背景色を設定することができる。

通知領域に常駐できる。常駐中はステータスバー上にアイコンが表示される通知領域に常駐できる。常駐中はステータスバー上にアイコンが表示される

スライダーの色や背景色のカスタマイズにも対応。なお本アプリは広告つきだが、広告は読み込み後にスライダーの下へ表示されるスライダーの色や背景色のカスタマイズにも対応。なお本アプリは広告つきだが、広告は読み込み後にスライダーの下へ表示される

音量がらみの誤操作に悩んでいる人にオススメ

 「MyVolume+ 日本語版」は、煩雑な音量変更を一括管理できる利便性はもちろん、音量ロック機能によるマナーモード時の誤操作防止にも役立つ、便利なアプリだ。公共交通機関の利用などで頻繁に音量調節やマナーモードへの切り替えを行っている人や、マナーモードがらみの誤操作に悩んでいる人に活用してほしいアプリと言える。

 ただし、NTTドコモの“LYNX 3D”の標準アラームアプリのように、独自に音量を管理しているアプリの場合、「MyVolume+ 日本語版」側の設定が無視されてしまうケースもあるため注意が必要だ。

「MyVolume ドロイド君」。ウィジェットや音量ロックなどの高度な機能は利用できないが、音量の一括管理・変更にはこちらでも十分事足りる「MyVolume ドロイド君」。ウィジェットや音量ロックなどの高度な機能は利用できないが、音量の一括管理・変更にはこちらでも十分事足りる

 なお、本アプリは広告つきだが、姉妹アプリとして、ウィジェットや音量ロック、通知領域への常駐、カスタマイズの4機能が省かれている「MyVolume 日本語版」、さらにモード変更ボタンをドロイド君のイラストに変更した「MyVolume ドロイド君」も用意されている。これらの機能が不要な人や広告表示は苦手という人は、こちらの利用を検討してみるのもいいだろう。

【著作権者】
Sakura Soft
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2.6

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(霧島 煌一)