杜のAndroid研究室

Androidを楽器にして演奏できるアプリ5種

ピアノやアナログシンセ、ギター、ドラムなどをAndroidで演奏

(11/04/27)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Androidを楽器にして演奏できるアプリ「My Piano」「Synthesizer 2」「g-tar [free guitar, hooray!]」「My Guitar」「Drum Bum!」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

その場でサンプリングした音声を音色にできるピアノ「My Piano」

「My Piano」「My Piano」

その場で録音した音声を鍵盤に割り当てられるその場で録音した音声を鍵盤に割り当てられる

 「My Piano」は、表示されたピアノの鍵盤をタッチして演奏できるマルチタッチ対応のアプリ。リアルなグランドピアノの音を内蔵しているほか、ローズピアノやサックスの音など、全10種類の音色を利用できる。さらに、その場で録音した音声を鍵盤に割り当てて演奏することも可能。

 録音した音声はメニューの[Save item]項目から保存しておき、あとで利用できる。また、メニューの[Effect]項目からは、各音色にリバーブやディレイのエフェクトをかけることも可能。

 さらに、画面右側にある丸まった矢印のボタンを押すと、画面左側に録音・再生・停止ボタンが表れ、演奏を記録できる。記録した演奏はメニューの[Save item]項目からファイルとして保存しておき、あとで再生することも可能。

 そのほか設定画面から、標準ではCからオクターブ上のEまで表示されている鍵盤を2オクターブ分表示するように切り替えられる。そのほか、鍵盤から指を離した際に音が切れるように設定したり、鍵盤がタッチされた際に端末を振動させるように設定することも可能。

演奏を記録演奏を記録

鍵盤を2オクターブ分表示鍵盤を2オクターブ分表示

【著作権者】
Borce Trajkovski 氏
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.4

アナログシンセ風に音色を作成できるシンセサイザー「Synthesizer 2」

「Synthesizer 2」「Synthesizer 2」

 「Synthesizer 2」は、アナログシンセ風のパラメーターを使って音色を作成できるシンセサイザーアプリ。サイン波や矩形波、三角波など6種類の波形にモジュレーションやレゾナンス、カットオフフィルターといったエフェクトをかけて音色を作成できる。

 演奏画面は独特で、指定したスケール上の音が3オクターブ分、3段に分けられたボタンとして表示され、タップすることで演奏できる。スケールは12音階すべてが使える“Chromatic”やメジャースケール、ペンタトニックなど13種類をメニューから切り替えられるほか、ルート音を変更することも可能。

 さらに、端末を前後左右に傾けることで指定したパラメーターをリアルタイムに変更することが可能。画面下のタブを上方向へフリックすることで各種パラメーターのカスタマイズ画面を引き出すことができる。メニューの[Save Instrument]項目から現在の設定を保存し、あとで再利用することも可能だ。

スケールをメニューから切り替えられるスケールをメニューから切り替えられる

各種パラメーターのカスタマイズ画面各種パラメーターのカスタマイズ画面

簡易シーケンサー機能簡易シーケンサー機能

 そのほか、1小節のフレーズを記録・ループ再生できる簡易シーケンサー機能を備えている。シーケンサー画面は横軸が16分音符ごとに区切られた時間、縦軸が指定したスケールで区切られた音の高さとなっており、タッチして光った部分で音が出る仕組み。

【著作権者】
Marco Stahl 氏
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1

コードを任意に切り替えて演奏できるギター「g-tar [free guitar, hooray!]」

「g-tar [free guitar, hooray!]」「g-tar [free guitar, hooray!]」

 「g-tar [free guitar, hooray!]」は、画面をタッチするだけで指定したコードを弾けるギターアプリ。ブルースや“All of Me”といったスタンダード曲のコード進行が登録されているほか、自分で任意のコード進行を登録することもできる。また、ギターの音色はエレキギターのクリーントーンやディストーションサウンド、ナイロン弦など6種類を利用可能。

 演奏画面は、画面上段にコード進行がボタンとして表示され、下段にギターの弦が表示されており、コード進行上のコードボタンをタップしてギターの弦上をスライドすると指定したコードが鳴る仕組み。また、画面中段右側にある矢印型ボタンを押すとコード進行を1つずつ進めることができるほか、中段左側にあるスイッチを“PICK”に切り替えるとタッチした弦を1本ずつ鳴らすことが可能。また、メニューの[その他]-[Transpose UP][Transpose Down]項目からキーを上げたり、下げたりすることもできる。

 任意のコード進行を登録するには、まず任意の曲を演奏画面で開き、コードボタンを長押しすると表示されるメニューからコードを変更したり、追加・削除することでコード進行を作成する。あとは、メニューの[Save]項目から任意の名前をつけて保存すればよい。

コードボタンを長押しすると表示されるメニューコードボタンを長押しすると表示されるメニュー

コードを変更コードを変更

【著作権者】
HyperAware
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.3.3

実際のギターのように弦を押さえてギターを弾ける「My Guitar」

「My Guitar」「My Guitar」

 「My Guitar」は、表示されたフレット上の弦を押さえて弦を弾くことでギターの音を出せるアプリ。実際のギターと同じ感覚で弾けるのが特徴。フレットは4フレット目まで表示されており、フレットに触らずに弦を弾けば開放弦の音を出すことも可能。また、1回弦を弾いてからすばやく別のフレットを押さえることで、ハンマリングオン・プリングオフを再現できる。

 標準では、音色がエレキギターのクリーントーンになっているが、メニューの[Effect]項目から“Overdrive”“DSP Reverb”“DSP Flanger”といったエフェクターをかけることが可能。また、“Overdrive + Flanger”といった複数のエフェクターを組み合わせたものも用意されている。

 また、設定画面の“Auto pluck strings”チェックボックスをONにすると、フレットを押さえただけで音が出るようにすることも可能。

クリーントーンにエフェクターをかけることが可能クリーントーンにエフェクターをかけることが可能

設定画面の“Auto pluck strings”チェックボックス設定画面の“Auto pluck strings”チェックボックス

【著作権者】
Borce Trajkovski 氏
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0

マルチタッチ対応のドラム「Drum Bum!」

「My Piano」「My Piano」

 「Drum Bum!」は、画面上に表示されたドラムセットをタッチすることで音を出せるドラムアプリ。マルチタッチに対応しているため、ハイハットとバスドラムやスネアの音を同時に出すなど、実際のドラムと同じような感覚でドラムを叩くことができる。

 また、ドラムセットの配置が実際のドラムでは右手で叩くことが多いハイハットやライドシンバル、クラッシュシンバルが右側、バスドラムとスネアが左側に寄せてあるので叩きやすいのがうれしい。なお、編集部にて試用したところ、設定画面の各ボタンをタップしても反応しないことがあったが、4、5回連続してタップすることで反応するようになった。

【著作権者】
101gr.com
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
0.2.3

(長谷川 正太郎)