杜のAndroid研究室

root権限なしでスクリーンショットを撮影「No Root Screenshot It」

再起動するまでAndroid端末単体でのスクリーンショット撮影が可能に

(11/08/31)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、root権限がない端末でもAndroid端末単体でスクリーンショットを撮影できるアプリ「No Root Screenshot It」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

スクリーンショットの撮影には準備が必要

「No Root Screenshot It」「No Root Screenshot It」

 Androidでは一部端末を除いて、基本的にスクリーンショットを取るにはSDKを利用してUSB接続したパソコンから撮影するか、非公式の操作でroot権限と呼ばれる権限を取得し、root権限用のアプリを利用するしかなかった。

 「No Root Screenshot It」は、root権限を取得しなくてもAndroid端末単体でスクリーンショットを撮影できるアプリ。ただし、本アプリは初回起動時に端末のUSBドライバーをパソコンにインストールして端末をUSB接続し、パソコンにインストールした専用ソフト上からAndroid上のアプリを有効化する必要がある。また、4.99米ドルの有償アプリとなっているため、まず端末のUSBドライバーがダウンロード・インストールできるかどうかを確かめてから購入した方がよいだろう。

 本アプリを利用する準備として、まず端末のUSBドライバーをダウンロード・インストールしよう。メジャーな端末ならば、USBドライバーは下記Webページのリンク集を辿って入手できる可能性が高い。USBドライバーはインストーラーが用意されているものもあるが、ないものはWindowsのデバイスマネージャなどからインストールする必要がある。

 次に、Androidの設定で“アプリケーション設定”-“開発”画面にある“USBデバッグ”チェックボックスをONにしておく。最後に、下記のWebページから本アプリを有効化する専用ソフト「Screenshot It Enabler」をパソコンへダウンロード・インストールしよう。インストールが完了したらUSB経由でパソコンへ端末を接続し、Android上で本アプリを接続待機状態にする。Windowsを利用する場合はアプリを起動した直後の画面で[Windows]ボタンを押せば、接続待機状態にすることが可能。あとは、パソコン上で「Screenshot It Enabler」を起動し、[Enable Screenshot It]ボタンを押せば、準備は完了だ。

設定画面の“アプリケーション設定”-“開発”画面設定画面の“アプリケーション設定”-“開発”画面

起動した直後の画面起動した直後の画面

「Screenshot It Enabler」「Screenshot It Enabler」

 なお、本アプリはAndroidを再起動すると無効化されてしまう仕様となっている。無効化された場合は再びパソコンへ端末を接続し、「Screenshot It Enabler」を使って有効化しよう。

通知領域上のアイコンからや端末のシェイクでスクリーンショットを撮影

通知領域上のアイコンからスクリーンショットを撮影通知領域上のアイコンからスクリーンショットを撮影

 準備が整うとAndroid単体でスクリーンショットの撮影が可能になる。スクリーンショットは、本アプリを起動すると表示される設定画面上で[Take screenshot]項目を選択するほか、通知領域上のアイコンから撮影したり、端末をシェイクして撮影することが可能。スクリーンショットの撮影後にはダイアログが表示され、画像を保存するほか、スクリーンショットの一部を切り抜いたり、共有機能を使ってメールアプリやTwitterクライアントアプリ、オンラインストレージのクライアントアプリなどに送ることが可能。

撮影後に表示されるダイアログ撮影後に表示されるダイアログ

スクリーンショットの切り抜きも可能スクリーンショットの切り抜きも可能

 設定画面からは、スクリーンショット撮影操作を行ってから実際に撮影するまでの遅延時間を設定できるほか、ステータスバーにアイコンを表示して通知領域からの撮影を可能にするかどうかを設定できる。また、端末シェイクによる撮影の有効・無効を切り替えたり、シェイクの感度を調整可能。

保存形式をPNG/JPEGから選択保存形式をPNG/JPEGから選択

 さらに、保存形式をPNG/JPEGから選択できるほか、撮影後にプレビューを表示するかどうかや、画像を保存するフォルダの指定もできる。そのほか、撮影した画像を回転する機能も備える。

【著作権者】
Edward Kim 氏
【対応OS】
Android 1.5以降
【ソフト種別】
ダウンロード販売 4.99米ドル
【バージョン】
2.12(11/07/25)

(長谷川 正太郎)