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Adobe Photoshopに「生成アップスケール」がついに搭載、数クリックで画像を自然に合成できる新機能「調和」も
2025年7月期アップデートが公開
2025年7月29日 22:00
米Adobeは7月29日(日本時間)、画像編集ツール「Adobe Photoshop」の2025年7月期アップデート(v26.9.0)をリリースした。今回のアップデートではデスクトップ版・Web版・モバイル版において、フォトグラファー、デザイナー、コンテンツクリエイターの声を反映させた機能強化を実施。さらにベータ版向けに新機能が搭載される。
ベータ版に新機能「調和」と「生成アップスケール」を搭載
カラーや影などを自動調整して合成画像を作成する「調和」
2024年10⽉のAdobe MAXにて「Project Perfect Blend」として初披露された機能が、「調和」機能として新たにベータ版(iOSなら早期アクセス版)の「Adobe Photoshop」(デスクトップ版・Web版)に搭載された。数回のクリックで現実と調和するよう要素を追加・合成できるようになる。
Adobe Firefly Image Modelを搭載したこの新機能では、画像に追加したいオブジェクトとその周囲の背景をインテリジェントに分析し、自動でカラー・明るさ・影・トーンを調整、シームレスで統一感のある合成画像を作成する。これにより、時間のかかる手動調整が大幅に削減されるため、「調和」機能は、超現実的な合成画像を作成するデザイナー、ダイナミックなキャンペーンビジュアルを作成するマーケター、幻想的なシーンを実験するデジタルアーティストに最適だという。
製品版には「削除ツールの強化」と「生成AIモデルピッカー」
製品版の「Adobe Photoshop」向けのアップデートでは、まずデスクトップ版とWeb版で利用可能な、最新のAdobe Firefly Image Modelを搭載した「削除ツール」を改善。これまで以上に正確かつ高品質に画像内の不要物をクリーンアップできるようになった。不要な要素を削除するだけでなく、よりリアルな塗りつぶしコンテンツを生成してくれるので、このツールは画像に磨きをかける場合にも役立つ。
さらに、デスクトップ版において、「生成塗りつぶし」および「生成拡張」で使用する、Adobe Firefly Image Model(Adobe Firefly Image 1またはAdobe Firefly Image 3)を選択できる新機能「生成AIモデルピッカー」が導入された。AIモデルの選択肢が提供されることで、ユーザーは各モデル独自の強みとスタイルを自由に試し、カスタマイズできるようになる。