杜のAndroid研究室

鼻歌を自動で譜面化して編集できるシーケンサー「アンド頼太」

思い浮かんだメロディーをMIDIファイルとして保存することが可能

(12/03/07)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Android端末に向かって歌った鼻歌を自動で譜面へ変換し、編集・MIDIファイルへ保存できるアプリ「アンド頼太」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

鼻歌で歌ったメロディーを譜面に変換

「アンド頼太」「アンド頼太」

 「アンド頼太」は、鼻歌で歌ったメロディーを譜面に変換できるスコア型シーケンサーアプリ。譜面はMIDIファイルとして保存することが可能で、メロディーが思い浮かんだらすぐに保存しておき、あとでほかのアプリやパソコンで編集できるので便利。また、メロディーをAndroid端末の着信音として登録することもできる。

ポップアップが表示されたら、端末のマイクに向かって歌えばよいポップアップが表示されたら、端末のマイクに向かって歌えばよい

 画面は横画面専用で、上部に音符の長さの選択などの操作を行うツールバー、中央にト音記号とヘ音記号の書かれた五線、下部にピアノの鍵盤が表示される。鼻歌を譜面に変換するのは簡単で、ツールバー上のマイク型ボタンをタップしてポップアップが表示されたら、端末のマイクに向かって歌えばよい。この際“タ”や“タン”の発音で歌うとうまく認識しやすい。歌い終わったらポップアップ上の[完了]ボタンを押せば、歌ったメロディーが自動で譜面に変換される。

シーケンサーとしての機能も充実

16分音符を選択すると1小節を16分割した点線が表示される16分音符を選択すると1小節を16分割した点線が表示される

 鼻歌でメロディーを入力しなくても、スコア型シーケンサーとして利用可能。ツールバーで音符の長さを選択すると、長さに応じた点線が五線上に表示され、画面下の鍵盤で指定した高さの音を赤い点線の位置へ入力できる。五線上をタップすることで赤い点線の位置を移動できるほか、五線を横方向へフリックすることでスクロールさせることが可能。

ツールバー左端のボタンを押すと表示されるメニューツールバー左端のボタンを押すと表示されるメニュー

 複数のトラックを使うこともでき、ツールバー左端のボタンを押すと表示されるメニューから[トラックの変更]項目を選択することで表示するトラックを切り替え可能。また、同じメニューの[トラックのプロパティ]項目を選択すると現れるポップアップからは、表示中トラックのさまざまな設定を変更できる。

トラックを切り替え可能トラックを切り替え可能

[トラックのプロパティ]項目を選択すると現れるポップアップ[トラックのプロパティ]項目を選択すると現れるポップアップ

 たとえば、[種別]を選択すると現れるポップアップでは、メロディー・コード楽器を入力するトラックか、リズム楽器を入力するトラックかを選択可能。リズム楽器を選ぶと五線と鍵盤の代わりに、左側にバスドラムやスネアといった打楽器名が並んだピアノロール風の画面が表示され、リズムトラックを簡単に入力できる。

 また、“トラックのプロパティ”ポップアップで[ベロシティー]を選択すると、五線譜上の音符のある位置へ縦棒が表示され、画面右端のスライドバーで音符ごとの音量を変更できる。そのほかトラックのプロパティでは、楽器の変更やボリューム・パンの調節なども可能。

リズムトラックの入力画面リズムトラックの入力画面

画面右端のスライドバーで音符ごとの音量を変更画面右端のスライドバーで音符ごとの音量を変更

端末のメニューボタンを押すと表示されるメニュー端末のメニューボタンを押すと表示されるメニュー

 端末のメニューボタンを押すと表示されるメニューからは、曲のテンポや拍子、五線譜に表示する調号を変更したり、ファイルの保存・読み込みなどが可能。ファイルを保存するとSDカードの“MyMIDI”フォルダ以下に独自のDMD形式とMID形式のファイルが保存される仕組み。

【著作権者】
(有)ダイナシステム
【対応OS】
Android 1.6以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
2.3.1(12/02/26)

(長谷川 正太郎)