杜のAndroid研究室

Wi-Fi経由でPCと楽曲を同期できる音楽プレイヤー「Winamp」

Windows上の「Winamp」とWi-Fi経由で同期可能。無料楽曲の試聴やダウンロードも

(12/04/25)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Windows向けの定番マルチメディアプレイヤー「Winamp」のAndroid版に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

Wi-Fi経由でPCと楽曲を同期可能

「Winamp」「Winamp」

 「Winamp」は、Wi-Fi経由でPCと楽曲を同期できる音楽プレイヤー。Windows版「Winamp」で管理している楽曲をUSBケーブルで接続することなく同期することが可能。また、インターネットラジオを聴取可能なほか、無料配信されている楽曲の試聴やダウンロードができるなど、多彩な機能を備えている。

 起動画面には、[アーティスト][アルバム][曲]などのボタンが並び、アーティストやアルバムから楽曲を選択することで再生可能。SDカード内の音楽ファイルがアーティスト別などに自動で分類され、再生することができる。また、端末のメニューから[検索]項目を選べばキーワード検索を行うことも可能。

設定画面で“ワイヤレス同期を有効”のチェックボックスをオンにする設定画面で“ワイヤレス同期を有効”のチェックボックスをオンにする

 PCと楽曲を同期する際には、まずメニューの[設定]項目を選択して設定画面を開き、“ワイヤレス同期を有効”のチェックボックスをオンにする。次に、Android端末をPCと同じネットワークのWi-Fiに接続した上で、PC上で「Winamp」を起動し、“メディアライブラリ”ツリー上で[デバイス]項目を選択して“デバイス”画面を開こう。“デバイス”画面に表示されたAndroid端末のアイコン下部の[>・<]ボタンをクリックすると、Android端末の画面に“Wi-Fiペアリング要求”のポップアップが表示されるので、[許可]ボタンを押せばPCとAndroid端末が接続状態になる。

PCの「Winamp」にAndroid端末のアイコンが表示されるので、アイコン下部の[>・<]ボタンをクリックPCの「Winamp」にAndroid端末のアイコンが表示されるので、アイコン下部の[>・<]ボタンをクリック

Android端末の画面に表示されるポップアップで[許可]ボタンを押すAndroid端末の画面に表示されるポップアップで[許可]ボタンを押す

 手動で同期を行う場合は、PC上の「Winamp」で端末型アイコン下部の[同期]ボタンをクリックし、確認ダイアログでAndroid端末のみにある楽曲の処理方法を選択すれば同期を開始可能。ダイアログ左下の“接続後直ちに自動同期する”チェックボックスをONにすれば、以降は接続状態になったときに自動で同期が始まる。なお、初期設定では前回の同期から12時間経過しないと自動同期は行われないようになっているが、PC上の「Winamp」の設定ダイアログで間隔を変更することが可能。

同期するときは端末型アイコン下部の[同期]ボタンをクリック同期するときは端末型アイコン下部の[同期]ボタンをクリック

Android端末のみにある楽曲の処理方法を選択し、[OK]ボタンをクリックすると同期が開始されるAndroid端末のみにある楽曲の処理方法を選択し、[OK]ボタンをクリックすると同期が開始される

“再生キュー”に追加した楽曲が再生され、シャッフルやリピートも可能

 起動画面の[アーティスト][アルバム]ボタンからアーティストやアルバムを選び、楽曲を選択して再生を開始すると、アルバム全曲が“再生キュー”に登録される。また、[曲]ボタンから楽曲を選択すると管理している全曲を、[ジャンル]ボタンからジャンルを選んで再生を開始するとジャンルの全曲を再生キューに登録可能。画面左下の[再生キュー]ボタンを押すと、再生キューの一覧を確認することができる。また、楽曲やアルバムなどの一覧で個別の楽曲やアルバムを長押しすれば、表示されるポップアップから再生キューへの追加が可能。

 画面下部のコントローラーで一時停止・曲送り・曲戻しを操作でき、再生中の状態で端末のホームボタンなどを押してホーム画面に戻ると、バックグラウンドで再生を続けられる。アートワークが表示される再生画面では、アートワーク部分をタッチするとボタンが表示され、右下の[123]ボタンを押すとシャッフル再生に切り替え可能。その右側のボタンを1度押すことで再生キューの全曲をリピート再生でき、2度押すと現在再生中の曲のリピート再生が可能。

画面左下の[再生キュー]ボタンを押すと、“再生キュー”の一覧を確認可能画面左下の[再生キュー]ボタンを押すと、“再生キュー”の一覧を確認可能

アートワーク部分をタッチしたときに右下に表示されるボタンでシャッフル再生やリピート再生が可能アートワーク部分をタッチしたときに右下に表示されるボタンでシャッフル再生やリピート再生が可能

 ホーム画面にコントローラー型のウィジェットを配置することもでき、アートワーク表示・非表示の2種類を選択可能。また、設定画面で“ロックスクリーンプレイ”をオンにすると、ロック画面で一時停止や曲送りなどの操作ができるようになる。

ホーム画面にコントローラー型のウィジェットを配置できるホーム画面にコントローラー型のウィジェットを配置できる

設定画面で“ロックスクリーンプレイ”をオンにすれば、ロック画面で一時停止や曲送りなどを操作可能設定画面で“ロックスクリーンプレイ”をオンにすれば、ロック画面で一時停止や曲送りなどを操作可能

プレイリストを作成して管理できる

楽曲をまとめたプレイリストの管理や新規作成が可能楽曲をまとめたプレイリストの管理や新規作成が可能

 起動画面の[プレイリスト]ボタンからは、プレイリストの作成や管理が可能。“最近追加した”“最近再生した”“最も再生している”という3つのプレイリストが用意されているほか、メニューの[プレイリスト作成]項目から新規作成が可能。複数のアルバムからお気に入りの楽曲をまとめたプレイリストを作成すれば、プレイリストを選択して全曲を再生できるので便利。

 再生キューの一覧でメニューの[プレイリスト保存]項目を選択すれば、現在の再生キューの楽曲をプレイリストとして保存可能。また、個別の楽曲やアルバムをプレイリストに追加したいときは、楽曲やアルバムを長押ししたときのポップアップで[プレイリストに追加]を選択し、追加先のプレイリストを選択すればよい。もちろん、Windows版の「Winamp」で作成したプレイリストを同期して利用することも可能。

再生キュー画面のメニューで[プレイリスト保存]項目を選択すれば、楽曲をプレイリストとして保存できる再生キュー画面のメニューで[プレイリスト保存]項目を選択すれば、楽曲をプレイリストとして保存できる

個別の楽曲やアルバムは、長押ししたときのポップアップからプレイリストに追加できる個別の楽曲やアルバムは、長押ししたときのポップアップからプレイリストに追加できる

インターネットラジオの聴取や無料楽曲のダウンロードも可能

インターネットラジオ“SHOUTcast”の放送局を探して聴取可能インターネットラジオ“SHOUTcast”の放送局を探して聴取可能

 起動画面の[SHOUTcast]ボタンを押すと、インターネットラジオの“SHOUTcast”を聴取できる。“SHOUTcast”ではジャンルなどから放送局を探したり、キーワードで放送局を検索して再生することが可能。放送局のお気に入り登録もできる。

 また、起動画面の[Free Music]ボタンからは、米AOL Inc.が運営する“Aol Music”内の“Spinner”“FULL CD”という無料の音楽配信サービスを利用できる。“Spinner”では、無料配信されている楽曲を試聴したり、MP3形式でダウンロードすることができ、ダウンロードした楽曲は「Winamp」で管理可能。“FULL CD”では、配信されているアルバムの全曲をストリーミング再生することができる。

“Spinner”で無料配信されている楽曲の試聴やダウンロードが可能“Spinner”で無料配信されている楽曲の試聴やダウンロードが可能

一覧表示されるアルバムの全曲をストリーミング再生できる一覧表示されるアルバムの全曲をストリーミング再生できる

【著作権者】
Nullsoft, Inc.
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.2.12(12/02/15)

(ライターズハイ:鈴木 友博)