杜のAndroid研究室

Googleのオンラインストレージの公式アプリ「Google ドライブ」

無料で5GBを利用できる“Google ドライブ”のファイルを閲覧・アップロード

(12/05/09)

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、Googleが提供するオンラインストレージサービス“Google ドライブ”の公式アプリ「Google ドライブ」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

5GBまで無料のオンラインストレージ“Google ドライブ”の公式アプリ

 「Google ドライブ」は、Googleが提供するオンラインストレージ“Google ドライブ”の公式クライアントアプリ。“Google ドライブ”は、無料で5GBの容量を利用できるオンラインストレージで、Windows・Mac・Android向けクライアントを使って複数の端末でファイルを同期して管理できる。有償の容量プランも用意されており、最大17TBまで増量することが可能。また、Webブラウザー上からも利用可能なほか、オフィス文書をオンラインで編集・共有できる“Google ドキュメント”の機能も組み込まれている。さらに、OCR機能によりPDFファイルや画像ファイルなどに含まれる文字を認識でき、認識された文字でファイルを検索することも可能。なお現在、認識されるのは英数字のみで、日本語は対応していない。

 「Google ドライブ」は新規インストールするほか、“Google ドキュメント”のクライアントアプリ「Google ドキュメント」をすでにインストールしている人であれば、“Google Playストア”のバージョンアップ機能により「Google ドライブ」に更新することが可能。更新後、メニューの[Google ドライブはこちら]項目を選択すると、「Google ドライブ」を起動することができる。

「Google ドライブ」「Google ドライブ」

[Google ドライブはこちら]項目を選択してGoogle ドライブに移行する[Google ドライブはこちら]項目を選択してGoogle ドライブに移行する

“Google ドライブ”のファイルを閲覧でき、文書の編集やオフライン閲覧も可能

[マイドライブ]項目を選択すると、“Google ドライブ”上のファイルが一覧表示される[マイドライブ]項目を選択すると、“Google ドライブ”上のファイルが一覧表示される

 起動画面で[マイドライブ]項目を選択すると、“Google ドライブ”の自分用のフォルダである“マイドライブ”が表示され、保存しているファイルのほか、“Google ドキュメント”で管理しているワープロや表計算などの文書を一覧することが可能。“Google ドキュメント”の文書もほかのファイルと同様にひとつの“ファイル”として扱われ、タイトルの左側にファイルの種類を示すアイコンが表示される。

 ファイル一覧は、タイトル順のほか、最終更新順や最終閲覧順などに並べ替えることができ、画面右上の虫眼鏡型のアイコンからキーワードでファイルを検索することも可能。タイトルや文書に含まれる文字、先述のOCR機能で認識された文字でファイルを検索できるほか、写っている対象物の名前で画像ファイルを検索することもできる。たとえば、富士山が写っている写真を“富士山”というキーワードで検索することが可能だ。

 一覧からファイルを選択すると、端末にインストールしている画像ビューワーやメディアプレイヤー、ドキュメントビューワーにより、写真・動画・文書ファイルなどを閲覧できる。また、“Google ドキュメント”のワープロや表計算、プレゼンテーションなどの文書はアプリ内のビューワーで閲覧でき、ワープロと表計算の文書は編集も可能。[完了]や[送信]ボタンを押して編集を完了するとアップロードが行われ、端末から変更を加えた文書をPCのWebブラウザーでも閲覧・編集できる。

“Google ドキュメント”のワープロ文書は閲覧に加えて編集も可能“Google ドキュメント”のワープロ文書は閲覧に加えて編集も可能

“Google ドキュメント”の表計算文書も編集できる“Google ドキュメント”の表計算文書も編集できる

[オフラインを有効にする]項目を選択すると端末内にファイルが保存され、オフラインでも閲覧が可能になる[オフラインを有効にする]項目を選択すると端末内にファイルが保存され、オフラインでも閲覧が可能になる

 “Google ドライブ”上のファイルを端末に保存し、オフラインでもファイルの閲覧・編集などが可能。オフラインでの閲覧を有効にするには、ファイル一覧でファイルの右側にある[▼]ボタンを押し、表示されるメニューで[オフラインを有効にする]項目を選択すればよい。なお、“Google ドキュメント”の文書もオフラインで閲覧することができるが、オフラインでの編集はできない。

文書の新規作成と端末内のファイルのアップロード

“Google ドキュメント”の文書を新規作成したり、端末内のファイルを“Google ドライブ”にアップロードできる“Google ドキュメント”の文書を新規作成したり、端末内のファイルを“Google ドライブ”にアップロードできる

 ファイル一覧画面の右上にある用紙型アイコンをタップすることで、“Google ドキュメント”の文書を新規作成したり、端末内のファイルを“Google ドライブ”にアップロードすることが可能。表示されるポップアップで[文書]項目を選択すればワープロ文書、[スプレッドシート]項目を選択すれば表計算文書を作成でき、[アップロード]項目を選択すると、ファイルマネージャーなどで端末内のファイルを選択してアップロードできる。また、[写真から生成したドキュメント]を選択すると、その場で撮影した写真をアップロードすることが可能。

 「Microsoft Word」や「Microsoft Excel」などの文書ファイルをアップロードする際に、アップロード画面で“Googleドキュメントの形式にファイルを変換”チェックボックスをONにすると、“Google ドキュメント”の文書形式に変換することが可能。また、写真のアップロードの際にこのチェックボックスをONにすれば、写真を貼り付けたワープロ文書としてアップロードが行われる。

WordやExcelなどの文書ファイルを“Google ドキュメント”の形式に変換してアップロードできるWordやExcelなどの文書ファイルを“Google ドキュメント”の形式に変換してアップロードできる

写真を貼り付けたワープロ文書として、写真をアップロードすることが可能写真を貼り付けたワープロ文書として、写真をアップロードすることが可能

ファイルのアップロードや写真の撮影をすばやく行えるウィジェットを配置できるファイルのアップロードや写真の撮影をすばやく行えるウィジェットを配置できる

 さらに、文書の新規作成やファイルのアップロードをすばやく行えるウィジェットをAndroidのホーム画面に配置することも可能。ウィジェットの1番右側の用紙型アイコンからは新規作成のダイアログを表示でき、右から2番目のカメラ型アイコンをタップすると、カメラを起動してその場で撮影した写真をアップロードできる。また、ウィジェットの残りの2つのアイコンからは、“マイドライブ”や“スター付き”ファイルの一覧画面を開くことが可能。

ファイルのメール送信とほかのユーザーとの共有

 ファイル一覧画面でタイトルの右側の[▼]ボタンを押すと表示されるメニューで[送信]項目を選択したあと、ポップアップでメールアプリを選択すれば、ファイルを添付したメールを送信可能。なお、“Google ドキュメント”の文書を選択した場合は、PDFファイルに変換されて添付される仕組み。

 [▼]ボタンを押したときのメニューの[共有]項目を選択すると、共有設定画面が表示され、画面下部の[共有編集者を追加]ボタンから共有するユーザーを追加できる。表示されるポップアップで共有したいユーザーのGmailアドレスを入力し、[追加]ボタンを押すと、アクセス権限を選択するポップアップが表示され、ファイルの閲覧と編集ができる“編集者”と、閲覧のみができる“閲覧者”のいずれかを選択可能。[OK]ボタンを押すと、相手のアドレスにファイルのリンクを記載したメールが送信される。

[送信]項目を選択すると、ファイルをメールに添付して送信可能[送信]項目を選択すると、ファイルをメールに添付して送信可能

[共有編集者を追加]ボタンから、ファイルを共有するユーザーを追加できる[共有編集者を追加]ボタンから、ファイルを共有するユーザーを追加できる

 共有設定画面では、共有しているユーザーのアクセス権限を変更したり、アクセス権を取り外すことが可能。ただし、PCのWebブラウザー上の“Google ドライブ”で行える、ファイルをWeb上で一般公開するといった“公開設定オプション”の変更はできない。

ファイルを共有するユーザーのアクセス権限を選択できるファイルを共有するユーザーのアクセス権限を選択できる

共有設定画面では、共有しているユーザーのアクセス権限の変更や、アクセス権の削除が可能共有設定画面では、共有しているユーザーのアクセス権限の変更や、アクセス権の削除が可能

【著作権者】
Google Inc.
【対応OS】
Android 2.1以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.77(12/04/24)

(ライターズハイ:鈴木 友博)