【第101回】
スマートフォンと手書きノートをつなぐアプリ「SHOT NOTE」
手書きノートの内容をカメラで撮影し、自動トリミングで美しくAndroidへ取り込む
(12/06/20)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は専用のノートへ書いた内容をAndroidで管理可能にするアプリ「SHOT NOTE」に焦点を当て、実際に利用している写真を交えながら、その使い方と機能を紹介しよう。
利用には、無料アプリ「SHOT NOTE」と専用のノートが必要
「SHOT NOTE」を利用するには、無料のアプリ「SHOT NOTE」と、文房具店などで販売されている本アプリ専用のノートが必要。専用のノートは、ツインリングタイプやホワイトボードタイプなどいくつかの種類が用意されている上、用途に応じてサイズも選択可能。筆者は、ツインリングタイプのMサイズを秋葉原のヨドバシカメラで購入した。
専用のノートに書いた内容を自動でトリミングしてAndroidへ取り込む
アプリとノートを用意したら、ボールペンなどを使って普段と同じようにノートへメモなどを書いていこう。書き終えたら、アプリを起動し、画面左下にあるカメラのアイコンをタップしよう。するとカメラが起動して撮影モードへ移行し、画面の四隅にガイドが表示される。このガイドの中に、ノートの四隅にあるマークが収まるようにカメラの位置を調節し、ノートを撮影しよう。QRコードの読み取りに近い使用感だ。
撮影が終わると、撮影時にカメラに写っていた机や隣のページなど、取り込みに不要なものが一切取り除かれ、ノートの四隅にあるマークの中に書かれた必要な内容だけが、Android端末の画面にぴったりと収まるように自動で取り込まれる。取り込んだノートの内容は、アプリ上に時系列などで一覧表示され、いつでも確認することが可能。
またアプリ上では、ピンチイン・アウトによってノートを拡大・縮小表示できるほか、明るさを調節してノートの視認性を高めることも可能だ。
OCR技術を活用した検索機能で目的のノートをすぐに見つける
本アプリには、手書き文字を認識して自動でアプリ上へ入力するOCR技術が搭載されている。専用ノートの各ページには、任意のナンバーと日付を記入する欄が設けられている。ノート本文のOCRには対応していないが、この欄へデジタル数字のようにハッキリとナンバーおよび日付を記入しておくと、ノートを撮影した際にナンバーや日付を自動で取り込み、あとからナンバーや日付によって目的のノートを検索することが可能。
さらに、アプリ上でノートにタイトルやタグを付加することにより、より高度にノートを管理することも可能となっている。
EvernoteやTwitter、Dropboxといった各種Webサービスとの強力な連携
アプリ上に取り込んだノートは、メールで送信できるほか、EvernoteやTwitter、DropboxといったWebサービスへ投稿することが可能。加えて、前記したタグによるノートの管理機能では、Evernoteで利用しているタグを取り込んで利用することが可能となっている。おそらく人の記憶力には限りがあるだろうが、このノートとアプリの使い方には限りがなさそうだ。
- 【著作権者】
- (株)キングジム
- 【対応OS】
- Android 2.1以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.2.1(12/04/04)