【第120回】
飲酒時のアルコール処理状況をリアルタイム表示できる「レバーノート」
“ちょいと1杯”のつもりで飲み過ぎてしまう現象を抑制できるかもしれない
(12/11/07)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、飲酒時のアルコール処理状況をリアルタイム表示できるアプリ「レバーノート」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
飲酒量を記録して現在のアルコール処理状況を表示することで飲み過ぎを抑制
“ちょいと1杯”のつもりがつい飲み過ぎてしまい、次の日にお酒が残ってしまった。酒飲みなら誰しもこんな経験をしたことがないだろうか。お酒を飲んでいるうちに気が大きくなり、飲酒量を気にしなくなってしまうことは多い。
「レバーノート」を使えば、簡単な操作で飲酒量を記録し、現在のアルコール処理状況をリアルタイムで表示して、飲み過ぎを抑制できるかもしれない。また、カレンダーに飲酒状況を表示したり、肝臓の状態に関する簡単な診断結果を表示することも可能。
“おかわり”機能で簡単に飲酒量を記録
使う際には、まず初回起動時に現れるプロフィール設定画面で、自分の体重と1時間あたりのアルコール処理量、後述する“おかわり”機能を設定する。1時間あたりのアルコール処理量は、体重から標準的な値を自動計算して入力することも可能だ。プロフィール画面は初回起動時以外にも、メニューから表示できる。
飲酒量を記録する際は、起動時の画面で[お酒飲む!]ボタンを押すと現れるリストから、お酒の種類と量を選択するだけでよい。また、リスト上の[一覧からは選択しない]ボタンを押すと、自由にアルコール度数と飲酒量を記録できるほか、任意のお酒をリストに追加することも可能。
さらに、2杯目に同じお酒を飲む場合は“おかわり”機能を使って簡単に記録できる。プロフィール設定画面で“おかわり登録に音声認識を使う”チェックボックスをOFFにした場合、起動時の画面で[おわかり]ボタンから前に飲んだお酒と同じものを記録することが可能。
“おかわり登録に音声認識を使う”チェックボックスをONにしていた場合、[おわかり]ボタンを押して端末に向かって『おかわり』としゃべることで記録をつけられる。飲み過ぎてはっきりと『おかわり』と認識できなかった場合は記録できない仕組み。『おかわり』が認識されないときは、泥酔状態と思われるので“おかわり”せずに飲むのをやめた方がいいだろう。
血中・呼気中アルコール濃度や飲んだアルコールが分解されるまでの時間を表示
飲酒量を記録すると、現在の血中アルコール濃度や呼気中アルコール濃度、飲んだアルコールが分解されるまでの時間のほか、酔いの状態を“気分爽快”“ほろ酔い”“酩酊初期”“酩酊状態”“泥酔状態”“昏睡状態”の6段階で表示できる。ただし、これらの値はあくまでも目安で、体質などにより大きく変化する。参考程度にとどめておいたほうがよいだろう。
また、起動時の画面の[日別飲酒状況]ボタンを押すと、月間カレンダーに切り替わり、肝臓型アイコンの色と数値で1日に摂取したアルコールの量を表示可能。また、カレンダーの下部には、直近8日間の飲酒量をもとにした肝臓の状態に関する簡単な診断結果が表示される。
さらに、メニューの[つぶやく]項目からは、Androidの共有機能を使ってTwitterやFacebookクライアントなどへ現在の血中・呼気中アルコール濃度、酔いの状態を送ることが可能。
ウィジェットでホーム画面から直接“おかわり”することも
Androidのホーム画面にウィジェットを配置することもでき、“小”“中”“一週間”の3種類が用意されている。“小”ウィジェットでは、現在の酔いの状態をアイコンで確認でき、“中”ウィジェットではアイコンとテキストで酔いの状態を確認できるほか、[おわかり]ボタンが用意されており、ホーム画面から直接“おかわり”機能を呼び出すことが可能。“一週間”ウィジェットでは、一週間分の飲酒状況をアイコンで確認できる。
本アプリは、99円の有料だが、機能を限定したフリー版「レバーノートフリー」も公開されている。フリー版では、月間カレンダーや肝臓の診断結果を表示できないほか、任意のお酒をリストに登録する機能やウィジェットを利用できない。
- 【著作権者】
- little-rhino
- 【対応OS】
- Android 2.3以降
- 【ソフト種別】
- ダウンロード販売 99円
- 【バージョン】
- 1.6(12/09/04)