杜のAndroid研究室
第143回
レシートをカメラで読み取って支出を記録できる「家計簿 Zaim」
収支や予算を手軽に管理できるオンライン家計簿“Zaim”のAndroid版
(2013/5/15 10:40)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、レシートをカメラで読み取って支出を記録できるオンライン家計簿アプリ「家計簿 Zaim」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
オンライン家計簿“Zaim”のAndroid版が刷新され、レシート読み取り機能を追加
「家計簿 Zaim」は、日々の収支を記録して管理できるオンライン家計簿サービス「Zaim」のAndroid版クライアント。オンラインにデータが保存されるため、機種変更などを行ってもデータ移行の必要がなく、ログインするだけで利用を続けられるのが特長。また、Android版よりも先に登場したiOS版に加え、5月8日にはWeb版も公開されており、複数の端末から利用したり、複数人で同一IDを使用して家計簿を共有することもできる。
Android版は4月30日にリニューアルされ、カメラで撮影したレシートの文字を認識して支出を簡単に記録できる機能が追加されたほか、ユーザーインターフェイスが刷新されている。なお、リニューアル版は2012年3月に公開された旧バージョンとは別アプリとなるため、Google Playから新たにインストールする必要があるので注意しよう。
アプリの利用には無料ユーザー登録が必要となり、初回起動時に表示される画面の[ユーザー登録をする]ボタンからメールアドレスとパスワードを入力して登録が可能。登録後、画面が自動で切り替わるか、アプリを再起動すると、最初の画面が再び表示されるので、[ログインする]ボタンを押すことでアプリの利用を開始できる。
初回のログイン時には、ポップアップの指示に従うことで初期設定ができるようになっている。家計簿で使用する通貨のほか、週や月の開始日などを設定した後、“食費”や“交際費”など、費目別の月間予算を入力して設定することが可能。初期設定が完了すると、収支の記録を行う画面が表示される。
レシートの日付や金額などをカメラで読み取り、すばやく記録できる
日々の支出や収入を記録するときは画面左下のペン型アイコンを選択し、画面上部で[支出]タブまたは[収入]タブを選択する。支出はレシートをカメラで撮影して読み取る方法と、費目を選んで日付や金額を手入力する方法の2種類を選択可能。[レシートを撮影して入力]項目を選択するとカメラが起動し、レシートを撮影することで、文字認識機能によりレシート内の日付や商品名、値段や合計金額などを読み取って入力できる。撮影後に表示される画面の[サマリー]タブでは、読み取られた日付や合計金額を確認でき、[品目]タブでは個別の商品名や値段を確認することが可能。
さらに、[サマリー]タブでは、費目を一覧から選んで設定できるほか、日付や合計金額などがうまく読み取れなかった場合には、タップして修正することが可能。また、店名は直接手入力する以外に、現在地の位置情報から周辺の店舗を一覧して選択することもできる。[品目]タブでは、個別の品目をタップして修正・削除したり、読み取れなかった品目などを手入力で追加することが可能。修正などが済んだら、[記録する]ボタンを押して支出を記録可能。
支出を手入力する場合は、[支出]タブの費目一覧から費目を選択していき、金額や日付、店名などを入力して記録することが可能。また、[収入]タブでは、“給与所得”や“賞与”などの種類を選択し、金額や日付を入力して収入を記録できる。
収支履歴を確認したり、予算の残り状況を費目別で把握できる
支出や収入の記録後に表示されるトップ画面では、当日や今週、今月の合計支出額と全体予算の残りに加え、記録回数や記録日数、継続日数を確認できる。また、画面下部にある書類型のアイコンを選択すると表示される“履歴”画面では、[個別]タブで収支履歴を時系列で一覧したり、[月別][年別]タブで毎月または毎年の支出・収入の合計金額や、費目別の支出額を確認可能。
画面下部の棒グラフ型アイコンを選択して表示される“分析”画面では、費目別の支出額とあらかじめ設定した予算の残り状況を、数値と棒グラフで把握できる。[週別][月別][年別]タブを切り替えて、今週・今月・今年の支出状況を閲覧できるほか、画面を右側にフリックして前週や前月の支出状況に切り替えて閲覧可能。棒グラフは予算の消化割合が緑色で表示され、予算を超過した場合には棒グラフが黄色や赤で表示される。
そのほか、画面右下の歯車型アイコンを選択して表示される設定画面では、費目別の月間予算を変更したり、トップ画面に表示されるユーザーアイコンとして端末内の画像を設定することが可能。
先述の通り、本アプリで記録したデータはオンラインに保存され、同一IDでログインすることでWeb版やiOS版のZaimでも閲覧・管理が可能。なお、執筆時現在、Android版では一部利用できない機能があり、たとえば、費目の編集・追加が不可となっているほか、“財布”や“銀行口座”といった支払種別の設定ができない。しかし、Web版にアクセスすれば、これらの操作や設定を行うことが可能だ。Android版ではレシート読み取り機能を使用して支出などをすばやく記録し、詳細な設定はWeb版などで行うのが当面の使い方となるだろう。
- 【著作権者】
- (株)Zaim
- 【対応OS】
- Android 2.2以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.2(13/05/13)