杜のAndroid研究室
第172回
“青空文庫”が楽しめる電子書籍ビューワー「読書尚友 Free」
作品をダウンロードして青空文庫の書式で閲覧。端末内のファイルも閲覧可能
(2013/12/11 11:46)
『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、“青空文庫”を閲覧できるビューワーアプリ「読書尚友 Free」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。
50音やランキングから作品を探してダウンロード
「読書尚友 Free」は、電子図書館サイト“青空文庫”に収録された電子書籍をダウンロードして閲覧できるアプリ。作家名や作品名などから電子書籍を探してダウンロードでき、内蔵ビューワーを使って書籍風のレイアウトで閲覧可能。また、端末内に保存しているテキストファイルやHTMLファイルを読み込んで表示することもできる。
画面はタブ切り替え型となっており、画面を左右にフリックして[本棚][青空文庫][ローカルファイル]タブを切り替え可能。[青空文庫]タブで“青空文庫”の作品をダウンロードでき、作家名や作品名の50音・ジャンル別一覧のほか、ランキングや新規公開作品の一覧から作品を探せる。また、作品名をキーワード検索することも可能。
一覧画面で読みたい作品をタップし、表示されるポップアップで[YES]ボタンをタップするとダウンロードが開始され、完了後に内蔵ビューワーが起動して作品が表示される。なお、一覧で作品を長押ししたときのメニューから[図書カードを表示]項目を選択すると、Webブラウザーで作品情報を確認できるほか、メニューの[本棚に登録]項目を選択すると[本棚]タブに作品を登録可能。また、一覧画面右上の[…]ボタンのメニューから[一括ダウンロード]項目を選択すると、一覧表示されている作品をすべてダウンロードできる。
ダウンロードしてビューワーで閲覧した作品は、[青空文庫]タブから[しおり]画面を表示すると一覧でき、作品をタップして前回の続きから読むことが可能。また、[しおり]画面で作品を長押しし、メニューの[本棚に登録]項目を選択すれば、[本棚]タブに作品を追加でき、すばやく選択してビューワーで開けるようになる。
このほか、[青空文庫]タブで[作品一覧の更新]項目を選択すると、アプリ内の“青空文庫”のデータベースを更新することが可能。
縦書きやルビに対応し、見た目のカスタマイズも可能
内蔵ビューワーは、縦書きのほか、ルビや傍点、字下げ、挿絵などの“青空文庫”の書式に対応。基本操作は、画面左側のタップや左から右へフリックすることで次のページに進み、画面右側のタップや右から左へフリックすることで前のページに戻る。また、画面中央下部をタップするとメニューが表示され、スライダーのつまみを左右へドラッグして、ページを一気に移動することが可能。
下部のメニューで右から2番目の[設定]ボタンをタップすると、設定画面が表示され、文字サイズや行間、フォントの種類、背景色などを変更してビューワー画面をカスタマイズできる。そのほか、ビューワー画面下部のメニューからは、表示中のページにしおりを挟んだり、作品内のテキストを検索できるほか、作品の目次を表示して任意のページにすばやく移動可能。
また、ビューワー画面でテキストを長押しすると、熟語などの文字列を選択できる。表示されるポップアップの[検索]ボタンをタップすれば、Androidの共有機能を使って、Webブラウザーなどで選択した文字列を検索し、意味を調べることが可能。
端末内のテキストファイルも閲覧できる
[ローカルファイル]タブでは、端末内のフォルダからファイルを選択し、ビューワーで表示することが可能。無料版の本アプリでは、TXT/HTML形式のテキストの表示に対応するほか、ZIPファイル内のテキストを直接閲覧することも可能。なお、編集部で試用したところ、ZIPファイルを選択した際にアプリが強制終了することがあった。
また、350円(税込み)の「読書尚友(青空文庫ビューア)」では、これらの形式に加えてEPUB形式にも対応するほか、ZIPファイル内の画像も閲覧可能。このほか、有償版では広告が非表示になり、複数の本棚を管理できるようになる。
- 【著作権者】
- hishida 氏
- 【対応OS】
- Android 1.6以降
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.06(13/12/05)