杜のAndroid研究室

第171回

快適な就寝と目覚めを支援する睡眠関連アプリ

「ドリミン」「快眠サイクル時計」の2本を紹介

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、快適な就寝と目覚めを支援するアプリ「ドリミン」「快眠サイクル時計」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

“バイノーラルビート”を組み合わせた環境音を聴ける「ドリミン」

「ドリミン」

 「ドリミン」は、就寝時や瞑想時などに適した環境音を再生できるアプリ。雨や波といった自然の音に、左右の耳から異なる周波数の音を聴くことで安眠などの効果が得られるという“バイノーラルビート”を組み合わせて再生できるのが特長。また、オフタイマーを設定し、再生を自動停止することも可能。なお、バイノーラルビートの効果を得るためには、ステレオのヘッドホンやイヤホンを利用して聴く必要がある。

 自然音とバイノーラルビートを組み合わせた6種類のプリセットの環境音を選択して再生できるほか、自然音とバイノーラルビートを自由に組み合わせ、環境音を作成して再生可能。プリセット音を再生するときは、まず起動画面下部で[Preset]タブを選択して表示し、環境音のサムネイル画像をフリックして選択する。次に、[プレイヤーにセット]ボタンから環境音をセットし、画面下部の[再生]ボタンをタップすれば再生を開始可能。

[Preset]タブでプリセットの環境音を選択してセットし、再生できる
[Custom]タブにおいて、自然音とバイノーラルビートをプルダウンメニューから選択して組み合わせ可能

 環境音を作成する場合は、起動画面で[Custom]タブを選択して表示し、[サウンド]および[脳波]ボタンをタップして表示されるプルダウンメニューからメインとなる自然音とバイノーラルビートをそれぞれ選択しよう。メインの音には、雨音や波音、川のせせらぎなど9種類の自然音を設定できるほか、[エクストラ]項目から端末内の音声ファイルを選択して設定することが可能。バイノーラルビートは、“深い睡眠”“瞑想”“リラックス”という3種類から選択して設定できる。

[Userに登録]ボタンをタップして、作成した環境音を保存しよう

 自然音とバイノーラルビートを設定したら、下部の[Userに登録]ボタンから作成した環境音を保存可能。最大3パターンの環境音を保存でき、起動画面の[User]タブから作成した環境音を選択して再生できる。なお、環境音の再生画面では、画面下部にある左右のスライダーを動かして、自然音とバイノーラルビートの各音量を個別に調整可能。

 そのほか、[Timer]タブでは、指定時間の経過後に環境音の再生を自動停止するオフタイマーを設定可能。1分単位で最大99分までのタイマーを設定でき、タイマーの設定中は再生画面右下に自動停止までのカウントダウンが表示される。

保存した環境音を[User]タブで選択し、再生することが可能
[Timer]タブでは、環境音を自動停止するオフタイマーを設定可能
「ドリミン」
【著作権者】
App Forge JP
【対応OS】
Android 2.3以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.1(13/12/03)

眠りの浅いタイミングでアラームを鳴らす「快眠サイクル時計」

「快眠サイクル時計」

 「快眠サイクル時計」は、睡眠の深さを解析し、眠りの浅いタイミングで起こしてくれるアラームアプリ。アラームをセットして就寝時に枕の隣へ端末を置いておくことで、加速度センサーで眠りの深さを解析して眠りが浅い“レム睡眠”と眠りが深い“ノンレム睡眠”を判別。レム睡眠となっているタイミングを見計らってアラームが鳴らされる仕組みとなっている。また、就寝時にリラックス効果のある音楽を流すことも可能。

 起動画面で目覚めたい時刻を指定した後、アラーム音と就寝時に流すリラックス音楽を一覧から選択して[start]ボタンをタップすれば、アラームがセットされてリラックス音楽の再生が開始する。[快眠ミュージック設定]項目を選択して表示される画面で、音楽の再生時間を15分から180分までに設定可能。

 アラームのセット後は端末を枕の隣に置いておけばよいが、途中のバッテリー切れを防ぐため、USBケーブルを接続し、充電した状態での利用が推奨されている。アラームの設定時刻が近付き、レム睡眠状態と判別されるとアラームが鳴ると共に本アプリの画面が表示される。画面上の[stop!]ボタンをタップすればアラームを停止可能。なお、一定時間後に再度アラームを鳴らすスヌーズ機能も用意されている。

[快眠ミュージック設定]画面では、リラックス音楽の音量や再生時間、楽曲を選択可能
[アラーム設定]画面では、アラームの音量や種類のほか、バイブレーションの有無やスヌーズ機能のON/OFFを設定できる
起動画面で[start]ボタンをタップすると、アラームがセットされてリラックス音楽の再生が開始
設定した時刻が近付くとアラームが鳴り、[stop!]ボタンをタップして停止可能
アラームの停止後に睡眠の深さの推移を表すグラフが表示されて確認可能

 アラームの停止後には、睡眠の深さの推移を表すグラフが表示され、就寝・起床時刻と睡眠時間も数値で確認可能。画面下部の[share]ボタンをタップすれば、Androidの共有機能を使って睡眠のグラフや数値をメール送信したり、SNSなどに投稿できる。なお、睡眠のグラフは起動画面上部で[graph]ボタンをタップすると閲覧でき、[<]ボタンをタップして過去の記録を閲覧することも可能。

 なお、アラーム音と音楽は当初1種類ずつしか選択できないが、有償で購入することで追加でき、“旅立ち”や“癒やし”などのテーマ別に用意されたアラーム音と音楽のセットも購入できる。また、指定のアプリを別途インストールすることで、アラーム音や音楽、アラーム音や音楽のセットを無料でダウンロードすることも可能。

指定のアプリを別途インストールすることで、ほかのアラーム音や音楽が無料でダウンロード可能になる
[store]画面では、テーマ別に用意されたアラーム音と音楽のセットを入手できる
「快眠サイクル時計」
【著作権者】
(株)エイチーム
【対応OS】
Android 2.3以降
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
1.0.10(13/10/16)

(ライターズハイ:鈴木 友博)