杜のAndroid研究室

第213回

高精度なOCR機能を備えた名刺管理アプリ「CamCard Lite」

名刺データをクラウド上に保存でき、アプリ同士で名刺交換も可能

 『杜のAndroid研究室』では、スマートフォン向けOS“Android(アンドロイド)”をテーマに、窓の杜スタッフが厳選したアプリなどを紹介していく。今回は、高精度なOCR機能を備えた名刺管理アプリ「CamCard Lite」に焦点を当て、その使い方と機能を紹介しよう。

名刺を撮影して情報をOCR機能でテキスト化できる

「CamCard Lite」

 「CamCard Lite」は、スマートフォンのカメラで撮影した名刺の情報をOCR機能で読み取り、テキストデータ化して登録できる名刺管理アプリ。日本語や英語など、16の言語に対応したOCR機能の認識精度が高く、名刺情報をすばやく正確に読み取れるのが特長。また、ログインすることで名刺データをクラウドに保存し、パソコンなどから閲覧できるほか、近くにいる相手とお互いにアプリを使用し、名刺データを交換することも可能だ。

 名刺を撮影して読み取るときは、起動画面下部のカメラ型ボタンをタップしてカメラを起動しよう。ファインダー画面に表示される黄色の枠線に名刺全体を収め、ピントを合わせて[シャッター]ボタンをタップすれば撮影が行われる。なお、ファインダー画面右上のスイッチをタップし、“バッチ”モードに切り替えると、複数枚の写真を連続で撮影して読み取ることが可能。

 撮影した名刺画像は自動で傾き補正やトリミングが行われると共に、OCR機能によって情報の読み取りが行われ、完了後に表示される編集画面で読み取られたテキストデータを確認できる。名刺に記載された氏名や会社名、電話番号、メールアドレス、URLなどの情報がテキスト化されて表示され、文字認識が間違っている場合は、各項目を日本語入力アプリで編集することも可能。各項目をタップで選択すると、画面上部に表示される名刺画像でその項目に当たる部分が強調表示され、画像を見ながら編集を行える。

ファインダー画面の枠線に名刺全体を収めて撮影しよう
OCR機能で名刺の情報がテキスト化され、編集画面で確認可能

 そのほか、編集画面の下部では名刺データを分類するグループを作成したり、選択できるほか、名刺の裏面を撮影して保存することも可能。テキストデータの確認と編集が完了したら、画面右上の[保存]ボタンをタップし、名刺データを本アプリに登録すると共に、端末の連絡先にも保存することができる。

各項目を選択し、画像を見ながらテキストデータを編集できる
グループを作成して名刺データを分類することが可能

名刺データを閲覧し、電話やメールですばやく連絡できる

 登録した名刺データは、起動画面下部のメニューバーで[名刺入れ]ボタンをタップしたときの“名刺入れ”画面で一覧でき、選択して詳細を閲覧可能。詳細画面では、電話番号の右側にあるボタンをタップして電話をかけたりSMSを送信できるほか、メールアドレスをタップしてメールアプリを起動し、メールを送信することができる。また、URLをタップしてWebブラウザーでホームページを閲覧したり、住所をタップして地図アプリで地図検索を行うことなども可能。

 また、詳細画面右上の[メモ]ボタンをタップすると、テキストメモを入力して名刺データに登録でき、指定日時に通知を行うリマインダーを設定することもできる。

 なお、“名刺入れ”画面では、画面右上の拡大鏡型ボタンから氏名や会社名などのキーワードを入力して、名刺データの検索を行えるほか、その右側の[…]ボタンから表示されるメニューの[日付順]項目を選択し、氏名順や会社名順で名刺データを並び替えることが可能。また、画面左上の[メニュー]ボタンから表示される一覧からグループを選択し、名刺データを絞り込むこともできる。

電話番号やメールアドレスをタップし、電話をかけたりメールを送信できる
氏名や会社名などのキーワードで名刺データを検索可能
“名刺入れ”画面の名刺データ一覧を氏名順や会社名順で並べ替えられる
グループを選択して、名刺データを絞り込むことも可能

ログインすると名刺データの交換が可能

 会員登録してログインすれば、本アプリに登録した名刺データをクラウド上に保存でき、パソコンのWebブラウザーなどから名刺データの閲覧や管理を行える。初回起動時に表示される画面のほか、起動画面下部のメニューバーで[ログイン]ボタンをタップして表示される画面からメールアドレスとパスワードを入力して会員登録することが可能。登録完了後には、自分の名刺データを登録する画面が表示され、名刺を撮影してOCR機能で読み取るか、手動で情報を入力して名刺データを登録できる。

 ログインしたユーザー同士であれば、本アプリを使って各自の名刺データを交換することが可能。起動画面下部のメニューバーで[名刺交換]ボタンをタップして表示される“名刺交換”画面から交換方法を選択でき、[名刺レーダー]項目を選択すれば、端末のGPS機能を使って、付近にいるユーザーとの交換を行える。2人で同時に“名刺レーダー”画面を表示すると、画面に相手の氏名が表示されるので、右側の[名刺交換]ボタンをタップすればよい。

ログインすると、“名刺交換”画面から名刺データの交換が行える
GPS機能を使って、付近にいるユーザーと名刺データを交換できる

 また、“名刺交換”画面で[QRコードをスキャン]項目を選択すると、自分の名刺データのQRコードが表示される。画面下部の[QRcodeをスキャン]ボタンからQRコードスキャナーを起動して相手のQRコードを読み取ったり、相手に自分のQRコードを読み取ってもらうことで名刺データの交換が可能。さらに、“名刺交換”画面の[プライベートグループ]項目からは、グループを作成して“招待コード”を生成し、その“招待コード”を教えることで、付近にいる複数のユーザーと一度に名刺データを交換することができる。

QRコードのスキャンでも名刺データを交換できる
グループを作成して“招待コード”を教えることで、複数人のユーザーと一度に名刺交換できる

名刺情報の更新が通知されるほか、人力の読み取りも試せる

 自分の名刺データは、起動画面のメニューバーの[プロフィール]ボタンから閲覧と編集が可能。異動や昇進などで情報に変更があった場合などに更新すると、自分の名刺データを登録している本アプリのユーザーに通知が行われる。また、同様に相手の情報が更新されたときには通知を受けられ、常に最新の情報を登録しておくことが可能。

人力による読み取りで名刺データを正確に校正できる

 そのほか、名刺の撮影後に表示される“編集画面”で下部にある[誤認識?高精度校正を試してください]ボタンをタップすると、OCR機能ではなく、オペレーターによる人力で正確に名刺情報を読み取り、データを校正することが可能。なお、最大5枚まで人力での読み取りを無料で試すことができ、6枚目以降は10枚分600円(税込み)などの有料で利用することができる。

「CamCard Lite」
【著作権者】
IntSig Information Co.,Ltd
【対応OS】
端末により異なる(編集部にてAndroid 4.4.2で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト(アプリ内課金あり)
【バージョン】
端末により異なる(14/10/20)

(ライターズハイ:鈴木 友博)