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Chromeで開いている複数ページのURLをほかの人にまとめて知らせるテク

Chromeの拡張機能「OneTab」。開いているタブをリスト化して一時的にひとつのタブに集約し、メモリの使用量を減らすことができます。詳しい機能は前回の記事を参照してください

 現在ブラウザーで閲覧しているWebページを友人などに知らせる場合、URLをメールやSMSに貼り付けて送るのが一般的な方法です。もっとも、知らせたいWebページが複数ある場合、すべてのURLを貼り付けて送ると、受け取る側にとっては見づらいことこの上ありません。URLが2つや3つならまだしも、10や20もある場合はなおさらです。

 こうした場合、以前紹介した「Google Chrome」用の拡張機能「OneTab」を使ってみてはいかがでしょう。「OneTab」は、開いているタブをリスト化して一時的にひとつのタブに集約することでメモリの使用量を減らせる拡張機能ですが、実はこの集約したタブを、そのままオンラインで公開できる機能を備えています。これを使えば、複数のURLをまとめて知らせることができるというわけです。URLの文字列だけを箇条書きするのと異なり、タイトルも記載されますので、どんな内容なのかURLから推測しなくてもひとめでわかります。

「OneTab」には、URLを集約したタブをそのままオンラインで公開する機能があります。ページのデザインはローカルで表示しているタブとそっくりですが、アドレス欄を見るとオンラインで参照可能なURLであることがわかります

スマホやタブレットにまとめて送る場合にも重宝

 公開URLは“https://www.one-tab.com/page/****”の形式で発行されます。パスワード保護機能などは用意されていませんが、“****”の部分には大文字小文字が混在した20文字以上のランダムな英数字が入るため、第三者が偶然アクセスする可能性はまずありません。外部に公開できないようなURLさえ貼らなければ、大きな問題になることはないでしょう。ページが不要になれば[Delete this shared page]をクリックすればすぐ削除されますので、公開期間は最小限に抑えられます(一定時間経過後に自動的に削除される機能がないのが惜しいところです)。

QRコードも併せて発行されるのでスマホやタブレットへの転送も容易です

 上では友人などに知らせる用途を例に紹介しましたが、ビジネスユースでも重宝します。例えば会議や打ち合わせで参考にするページをChromeですべて開き、この拡張機能でひとつのタブにまとめてから公開すれば、離れた拠点の出席者とURLを共有するのも容易です。

 このほか、スマホやタブレットなどでURLを参照したい場合、この機能を使って公開したのち、自動発行されるQRコードを読み込めば、複数のURLをすぐスマホやタブレットで見られるようになります。アイデア次第でさまざまな用途に使える機能と言えそうです。

山口 真弘

 テクニカルライター。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、ウェブサービスについてのハウツー記事をImpress Watch/ITmedia/CNETなどのWeb媒体に執筆。著書に『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)など。

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