デキる人の使いこなしワザ for PC
Chromeのタブを開きすぎるすべての人へ ~あとで使うタブを一時的に“棚上げ”しておくワザ
2017年9月5日 06:10
ネットで調べ物をしていて、知らず知らずのうちにWebブラウザーのタブを開きすぎていたというのはよくある話。PCの動作が重いと思って確認したら、20や30ものタブを開きっぱなしにしていた──そんなケースに心当たりのある人は多そうです。
なかでも困るのが、仕事で調べ物をしている最中に別のプロジェクトが舞い込んでくるなど、現在開いているタブがまだしばらく必要であるにもかかわらず、新規に大量のタブを開かざるを得なくなった場合です。現在開いているタブはそのままに、新しいタブを無理に開こうとすると、メモリの消費量が増加し、PCがまともに操作できなくなることもしばしばです。
開いているすべてのタブをひとつのタブに“集約”してメモリ消費量を削減
こうした場合に重宝するのが、今回紹介する「Google Chrome」用の拡張機能「OneTab」です。これを使えば、現在開いているタブすべてのURLをリスト化し、ひとつのタブへと“集約”してくれます。現在開いているタブの数が20であろうが30であろうが、あっという間に1つのタブにまとめてくれますので、メモリの消費量を大幅に抑えられるというわけです。拡張機能の公式サイトによると、最大で95%ものメモリ容量が節約できるケースがあるとしています。
ひとつのページにまとめられたURLは、クリックひとつで元の状態に復元できます。必要なURLを個別に指定して復元できるのはもちろん、集約したURLすべてを一気に復元することもできます。また現在表示しているタブをあとからこの「OneTab」に追加することもできますので、閉じると困るがいますぐ使うわけではないタブをどんどん放り込んでいくことで、同時に使用するタブの数を極限まで減らせるというわけです。メモリ搭載量の少ない低スペックのPCでは非常に重宝します。
なお、Webメールやカレンダーなど、どの作業でも使うタブについては、あらかじめ「Google Chrome」のタブを右クリックした際に表示される[タブを固定]を選択してピン留めをしておくことで、集約の対象から除外することができます。このほかにも[右側のタブをOneTabに送る]や[このタブ以外のすべてのタブをOneTabに送る]など、特定の条件に合致するタブだけを集約する機能もありますので、ケースバイケースで活用するとよいでしょう。
山口 真弘
テクニカルライター。PC周辺機器や電子書籍、電子辞書、ウェブサービスについてのハウツー記事をImpress Watch/ITmedia/CNETなどのWeb媒体に執筆。著書に『PDF+Acrobat ビジネス文書活用[ビジテク] 』(翔泳社)『ScanSnap仕事便利帳』(ソフトバンククリエイティブ)など。