いまさら聞けないExcelの使い方講座

【Excel新機能】うろ覚えの機能や関数を使うには一体どうすれば? エクセル時短テクで解決!

 Excel(エクセル)は、仕事や普段の生活で使う機会の多い、最も身近なアプリケーションのひとつです。しかし、「イマイチよくわからないまま使っている」「実は少し苦手……」という人も多いのではないでしょうか? この連載では、いまさら人に聞けないけど、知っていれば必ず役に立つ、Excelを使いこなすためのノウハウを紹介します。

うろ覚えの機能や関数を利用するためのExcel 2016新機能

 Excelを操作していて、「やりたい操作はわかっているのに、どこをクリックしたらいいかわからない」「使いたい関数があるけど、正確な関数名を覚えていない」……などと困ったことはありませんか?

 そんなとき、Webで検索して方法を調べるのも良いですが、Excel 2016の新機能として搭載された「操作アシスト」を利用すれば、使いたい機能や関数にすぐアクセスできます。

 今回は、この便利な機能「操作アシスト」の使い方をご紹介します。

キーワードを入力すれば機能の候補が表示される「操作アシスト」

 例えば、成績表を基に個人の得点グラフを作りたいのに、どうすればグラフを挿入できるのかがわからない場合を例に解説します。

 まず、グラフにしたいセル範囲を選択しておきます(①)。次に、タブ一覧の一番右に表示されている[実行したい作業を入力してください](②)をクリックしましょう。この文字入力欄が「操作アシスト」です。

 [実行したい作業を入力してください]をクリックすると、文字が入力できるようになります(③)。

 ここに、これから実行したい操作のキーワードを入力します。今回は、グラフを作成したいので、「グラフ」と入力してみます(④)。

 入力欄の下に、グラフに関する操作の候補がメニューとして表示されます。表示された操作の中では[グラフの作成](⑤)が今やりたい操作にあたるので、ここをクリックしましょう。

 クリックすると、すぐに[グラフの作成]ダイアログボックスが表示され、グラフの作成を開始できます。グラフの種類(⑥)を選んで[OK](⑦)をクリックしましょう。

 「操作アシスト」を利用する前に、グラフにしたいセル範囲を選択しておいたので、これだけの操作で簡単にグラフを作成できました。グラフタイトルや凡例などを整えて仕上げれば、表の完成です(⑧)。

希望する操作や関数が表示されない場合は?

 キーワードを入力しても希望する操作が表示されない場合は、入力するキーワードを変えてみましょう。インターネット検索でうまく検索できないときに、入力するキーワードをいろいろ変えてみるときのような要領です。

 それでもうまくいかないときは、キーワードを入力したときに表示されるメニューの[”○○(キーワード)”に関するヘルプを参照]をクリックして、Excelのヘルプにアクセスすることもできます。

「操作アシスト」を利用すれば調べ物の時間を短縮できる!

 Excel 2016の新機能「操作アシスト」を使えば、Webや本を使って調べ物をする手間を減らせます。Excelの画面を開いたまま、使いたい機能にすぐにアクセスできるので、作業にかかる時間を短縮できますね。

 Excel 2016の操作中に困ったことがあったら、この「操作アシスト」をぜひ活用してみてください。