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【Excel】地域別の売上を地図上に見やすくまとめたい！エクセルの新機能「マップグラフ」の使い方

  • トップスタジオ

2019年5月22日 06:55

地域別のデータを地図上にわかりやすく表示させたい！

　国別や都道府県別など、地域別にまとめた表データをグラフ化して、プレゼンや会議で使う機会がある読者もいると思います。普段、データをどんなグラフにまとめていますか？　棒グラフや円グラフなどのシンプルなグラフにまとめると、他の人が作ったグラフと同じような仕上がりになってしまったり、もう少しインパクトが欲しいな……と思ったりすることがないでしょうか。

　Excel 2019では、地域別にまとめられたデータから「マップグラフ」という新しいグラフが簡単に作れます。このグラフはExcel 2019のほかに、Office 365を契約しているパソコンでも使うことができます。今回は、この「マップグラフ」の作成方法を解説します。

［挿入］タブの［マップ］から簡単にマップグラフが作れる

　地図グラフを作成する時は、次の「国別売上一覧」（①）のような地理的な情報を含むデータを用意します。この表から「マップグラフ」を作成してみましょう。

　［挿入］タブ（②）をクリックし、［マップ］（③）→［塗分けマップ］（④）をクリックします。

　データが自動で認識され、売上の多い国は濃い色、少ない国は薄い色で塗り分けられた世界地図（⑤）が表示されます。マップグラフを初めて作成する時のみ、「マップグラフを作成するために必要なデータがBingに送信されます。」というメッセージが画面に表示されます。このメッセージが表示された場合は、［同意］をクリックして先に進みます。

　塗りつぶしの色を変更したい時は、［デザイン］タブ（⑥）→［色の変更］（⑦）をクリックし、表示される色の一覧からグラフに付けたい色（⑧）を選択します。

　また、［グラフスタイル］の一覧からグラフのスタイル（⑨）を選択すると、国境の色や背景色を変更できます（⑩）。

　通常のグラフと同様に、グラフタイトルやグラフの大きさなどを調整して仕上げましょう（⑪）。

マップグラフに含めたい地域を狭めたい時は？

　前項では国別のデータからマップグラフを作成しましたが、次の表のような国内の都道府県別のデータ（①）から同様のマップグラフを作成することはできるでしょうか？

　結果を先に言ってしまうと、もちろんマップグラフの作成は可能です。ただ、先ほどと同様の操作をしてマップグラフをシートに挿入すると、先ほどの例と同じように世界地図に色が付けられる（②）ので、都道府県別のデータが全く読み取れません。グラフ化する範囲を日本国内に限定したい時はどうしたらよいでしょうか。

　このような時は、データが存在する地域だけをグラフに含めるよう設定することで、データのない地域をマップグラフから除外できます。先ほど作成された世界地図の上をダブルクリック（③）すると、画面の右側に［データ系列の書式設定］作業ウィンドウが表示されます。［系列のオプション］の［マップ領域］欄から［データが含まれる地域のみ］（④）を選択します。

　マップグラフに日本列島だけが表示されるようになりましたが、地図が傾いていて少し見づらい（⑤）ですよね。このような時は、地図の投影法を変更します。［データ系列の書式設定］作業ウィンドウにある［系列のオプション］の［マップ投影］欄から［メルカトル］（⑥）を選択します。

　これで、日本列島全体が見やすく表示されました（⑦）。

　もちろん、このように地域を狭めたマップも、色やスタイルを変更できます。必要に応じて調整して、グラフを仕上げましょう。

マップグラフを地域別データの整理に活用しよう！

　今回は、Excel 2019の新機能「マップグラフ」の作成方法を解説しました。マップグラフは、地域別にまとめられたデータを視覚化するのに便利です。

　「マップグラフ」を使えるパソコンをお持ちの方は、地域別データをまとめる際にぜひこの新しいグラフを活用してみてくださいね。

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