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MS Officeユーザー必読!作業効率が超アップするPC選び
Windows 7 & Office 2010サポート終了!今買い換えるべきPCとは
2019年4月17日 06:50
2020年、旧式PCにセキュリティ不安という特大級の爆弾、2発も抱えてビジネスシーンを駆け抜けられるのか!?
オリンピックイヤー“2020年”。日本社会における大きな節目としてとらえられているが、実は業務で利用しているPCにとっても節目の年であることをご存じだろうか。いまだに多く使われているWindows 7の延長サポートが2020年1月14日に終了、さらにOffice 2010も2020年10月13日にサポートが終了するのだ。“WindowsもOfficeも今使っているやつで大きな不満はないからこのままで”という粘り腰はもはや通用しない。どうせ買い換えるなら、これを気に業務効率アップを図るのがビジネスにおける最適解だ。
サポート期限が切れたOSやビジネススイート製品を使い続けることのリスクはきわめて大きい。セキュリティ上の弱点となる脆弱性が新たに発見されても、それを解消するための修正プログラムが開発元から提供されないため、セキュリティ上のリスクを抱えながらPCを使い続けることになるためだ。
実際、多くのマルウェアはOSやビジネスアプリケーションの脆弱性を突いて感染する。その上でPCに保存されているファイルを盗んだり、あるいは感染したPCを踏み台にしてネットワーク内の別のPCやサーバーを攻撃したりするわけだ。
仮に脆弱性があっても、ウイルス対策ソフトを使っていれば安全だろうと考えるのは間違いだ。現在、新種のマルウェアは日々大量に生成されており、マルウェア対策ソフトでは検知できないケースが増えているためである。そのため、サポート期限内のOSやビジネスアプリケーションを利用し、適切に修正プログラムを適用することが以前にもまして重要になっている。
ただ幸いなことに、Windows 7とOffice 2010のサポート期限が切れるまでにはまだ少しの猶予がある。この期間をムダにせず、既存のPC環境をリプレースするために即座に動き出したい。
PC、OS、Officeを一気に見直して作業効率アップを同時に実現
さて、Windows 7やOffice 2010からそれぞれの最新版に移行する方法としては、既存のハードウェアを使いつつWindowsやOfficeだけをバージョンアップする方法もある。ただWindows 7/Office 2010の発売(2009年/2010年)からそうとうな時間が経過しているため、それらが現役だった当時のハードウェアでは、最新のWindows 10やOffice 2019が快適に動作しないことも十分に考えられる。また、バージョンアップ作業には多大な手間がかかることも問題だろう。バージョンアップに伴う無用なトラブルを避けたいのであれば、最新のハードウェアに乗り換えるほうがベターだ。
ハードウェアも含めてMicrosoft Officeの最新版に移行すれば、新しい機能が使えるだけでなく、大幅なパフォーマンス向上も期待できる。実際、2012年に発売されたビジネス向けのPCにOffice 2010をインストールした環境と、Office Personal 2019がプリインストールされたユニットコムの「STYLE-15FH039-i3-UHEX」のそれぞれで、Word/Excel/PowerPointの起動時間とファイルオープンに要した時間を比較したところ、テスト内容によっては5倍もの差が生じる結果となった。これらのアプリケーションは日常的に使うものであることを考えると、この差は決して無視できるものではない。
このようにハードウェアまで含めて最新の環境に移行するのであれば、単にセキュリティの維持だけでなく、“作業効率の向上”につながるかどうかに着目して製品を選定したい。PC選びと言うと、ついCPUの種類やメモリサイズ、あるいはコストパフォーマンスに注目しがちだが、それ以外にもさまざまなポイントがあり、それによって作業効率は大きく変わる。ここでは、ビジネスパーソンが頻繁に利用するExcelやPowerPoint、Wordの活用を前提に、PCに求められる要件を確認していこう。
Excelを使った作業の効率化は画面解像度が鍵
本来の表計算ソフトとしての利用だけでなく、データの分析からプレゼン用のグラフ作成、会議で利用する資料の作成など、幅広い用途で使われているのがMicrosoft Excelである。このExcelを使った作業において、大きなポイントとなるのが解像度だ。
解像度の低いPCでExcelを利用すると、一度に表示できるセルの数が少ないため、どうしても上下左右にスクロールする機会が増え、効率的に作業を進めることができない。しかし高解像度のPCであれば、多くのセルを一度に確認することが可能であり、スクロールの回数を最小限に抑えられる。
古いPCでよく使用されているディスプレイの解像度としては1,280×960ドット、1,366×768ドット、1,440×900ドット、1,600×900ドットなどがある。これを現在標準のフルHD(1,920×1,080ドット)に変えるだけでもかなり情報量が増えて作業効率が上がる。さらに、流行の4K(3,840×2,160ドット)解像度ならなおさらだ。実際にExcelのウィンドウを最大化して表示すると、1,280×960ドットの解像度で表示できるのは17列×25行。これに対して、フルHDでは21列×27行表示できる。さらに4K液晶では“A”から“BC”までの55列、行方向は76行を表示することができた。とくに日常的にExcelを使うのであれば、この解像度の差は作業効率に大きく影響するのは間違いない。
同じ液晶のサイズで解像度だけアップすると、字が小さくなって見えにくくなるのでは?と考える方もいるだろう。その対策として、まずはディスプレイを大型化(元が22型なら買い換え先の4K液晶は27型を選ぶなど)するのがベストだが、これが難しい場合でもWindows 10には画面スケーリング機能があるので大丈夫。画面サイズと解像度に合わせてアプリのインターフェイスやフォントのサイズを自動調整してくれる。
解像度が高ければ、複数のアプリを同時に利用したいといった場面でも快適だ。解像度が低いPCでは、各アプリのウィンドウが重ならないように配置すると、個々のウィンドウが小さくなってしまう。逆に作業しやすいウィンドウサイズのまま複数のウィンドウを表示すると、ウィンドウ同士が重なってしまうため、表示するウィンドウを切り換えながら作業せざるを得ない。しかし高解像度のPCであれば、このようなことに頭を悩ませることなく、余裕を持って複数のウィンドウを表示できる。ただ、このように複数のアプリを同時に利用するのであればメモリサイズもポイントとなる。最低でも8GBは欲しいところだ。
同じビジネスアプリケーションである、Wordの利用においても高解像度であることのメリットはきわめて大きい。画面が広ければ多くのページを一度に表示することが可能であり、Excelと同様に作業時のスクロール回数を減らせるためだ。またズームアップしても多くの情報を表示できるため、100%表示では見づらさを感じるユーザーであっても、作業効率を犠牲にすることなく拡大して表示できることも高解像度の利点だ。
PowerPointの作業効率を左右するストレージ
多くのビジネスパーソンに利用されているPowerPointも、PCのスペックによって作業効率が大きく変わるアプリケーションである。とくに昨今ではテキストや図形だけでなく、写真や動画、あるいは音声などさまざまな素材を駆使して資料を作ることがめずらしくない。このように多数の素材を盛り込んだプレゼン資料を快適に扱いたいのであれば、マシンパワーを重視してPCを選ぼう。
そこでまず重点的にチェックしたいのがCPUである。以前、CPUのスペックはクロック周波数で判断されることが多かったが、現在はそれだけで判断することはできなくなっている。CPUの世代やコア数なども含めて、総合的に判断することが重要だ。
ストレージもチェックすべきポイントで、とくにパフォーマンスを重視するのであればSSDを採用したPCを選びたい。実は現在のPCにおいて、性能面でボトルネックとなっているのがストレージである。そのストレージにHDDよりも高速なSSDを選べば、ボトルネックを解消することになり、PC全体のパフォーマンスアップが期待できる。
スペックだけでなく、PCが備えるインターフェイスにも注目しよう。とくに外出先でPowerPointを使ってプレゼンテーションを行なう際、プロジェクタなどと接続する外部ディスプレイ接続端子の種類がポイントになる。最近ではHDMI端子で接続できるプロジェクタが増えているが、少し古い製品だとDsubケーブルでしか接続できないといったものもある。そのため、外出先でプレゼンする機会があるのであれば、Dsub端子を備えたPCであれば安心できる。
最新版Officeの利用に適したPCはこれだっ!
実際のPC選びにおいては、まずデスクトップPCかノートPCのどちらにするかを判断することになる。そして最新版OfficeであるOffice 2019をセットで購入可能であることも重要。PCとOfficeのセット購入でPCリプレースのコストをさらに落とすわけだ。以下で紹介する3モデルはいずれも購入時のオプションでOffice 2019を選ぶことができる。
選択肢①デスクワークにもプレゼンにも使える“バランス型ノートPC”
とくに営業活動などでPCを持ち運ぶなど、携帯性が求められるのであれば必然的にノートPCを選択することになるだろう。その際に意識したいのは外部インターフェイスの種類だ。前述したように、出先でプレゼンを行なうのであればDsub端子があれば安心できる。また対応する無線LANの規格も要チェックだ。最近ではインターネット経由でほかのユーザーと共同で作業を行なったり、あるいはWeb会議を行なったりする機会も多い。このため、できれば高速な無線LAN規格をサポートしたノートPCを選びたい。
こうした要件を満たしたノートPCとして、ぜひ検討したいのがユニットコムの「iiyama STYLE-15FH039-i3-UHEX」である。CPUは4コアのCore i3-8100。なんとこのCPUはデスクトップPC向けのモデルで、ノートPC向けのCore i3よりも性能が高い。強力なクーラーによってこのCPUを安定稼働させることで、高性能化と低価格化を両立している。メモリサイズは8GB、液晶ディスプレイもフルHD(1,920×1,080ドット)をサポートするなどノートPCとしては高いスペックを誇る。さらに無線LANもIEEE802.11a/g/g/n/acに対応しており、快適にネットワークを利用できる。もちろんDsub端子も搭載しているため、外出先でのプレゼンでも安心して使える。このスペックがあれば、経理や事務といったオフィスワーク中心のスタッフがヘビーにExcelを使う際も快適。デスクトップPCの置き換え先として検討してもよいだろう。
ユニットコム iiyama STYLE-15FH039-i3-UHEX [Office Personal 2019 SET]
【実売価格】税別84,960円~(下記の構成にて。4月時点の価格)
【CPU】Intel Core i3-8100(4コア/4スレッド、3.6GHz)
【メモリ】DDR4-2400 8GB
【SSD】240GB(M.2)
【本体サイズ】幅378mm×奥行252mm×高さ36mm
【重量】約2.30kg(バッテリ含む)
【OS】Windows 10 Home 64ビット(Pro選択可能)
【そのほか】Microsoft Office 2019 Personal
選択肢②もう5年使えるハイコスパ“スリムデスクトップ”
業務用PCで現在主流となっているのはノートPCだが、持ち運んで使うことがないのであればデスクトップPCも積極的に検討すべきだ。デスクトップPCのメリットとして、まず挙げられるのはコストパフォーマンスの高さ。たとえばユニットコムの「iiyama STYLE-S0B6-i5-UH」であれば、高速なCPUであるCore i5-8400を搭載、さらにメモリサイズも8GBと十分なスペックを持ちつつ、価格は6万円以下に抑えられている。スリム筐体のため、卓上の作業スペースも広く取れる。さらに各部のカスタマイズも可能であり、より高速なCPUへのアップグレードやメモリサイズの変更などが可能だ。周辺機器をセット購入することもでき、約35,000円というリーズナブルな価格で4K液晶を手に入れることも可能だ。
ユニットコム iiyama STYLE-S0B6-i5-UH [Office Personal 2019 SET]
【実売価格】税別82,960円~(下記の構成にて。4月時点の価格)
【CPU】Core i5-8400(6コア、2.8GHz、TB時4GHz)
【メモリ】DDR4-2666 8GB
【HDD】1TB(BTOにてSSD選択可能)
【OS】Windows 10 Home 64ビット(Pro選択可能)
【そのほか】Microsoft Office 2019 Personal
選択肢③性能とコストが両方気になるあなたの“ミニタワー”
Excelで大きなシートのファイルを扱う、あるいはPowerPointで動画や音声を駆使した資料を作成するなど、PCのパフォーマンスが要求される用途でもデスクトップPCのアドバンテージは大きい。ノートPCよりも高性能な製品を安価に導入できるためだ。同じくユニットコムの「iiyama STYLE-M1B6-i7-UH」は、IntelがハイエンドPC向けに提供しているCore i7-8700を搭載しつつ、基本構成時の価格は82,980円(税別)に抑えられている。STYLE-S0B6-i5-UHと同様、カスタマイズにも対応しているため、メモリの変更などによってさらにパフォーマンスを高めることも可能だ。性能が必要な作業はこうしたデスクトップPCで行ない、作成したデータをモバイルノートで持ち出してプレゼンする、というスタイルもアリだろう。
ユニットコム iiyama STYLE-M1B6-i7-UH [Office Personal 2019 SET]
【実売価格】税別97,960円~(下記の構成にて。4月時点の価格)
【CPU】Core i7-8700(6コア/12スレッド、3.2GHz、TB時4.6GHz)
【メモリ】DDR4-2666 8GB
【HDD】1TB(BTOにてSSD選択可能)
【OS】Windows 10 Home 64ビット(Pro選択可能)
【そのほか】Microsoft Office 2019 Personal
フリーソフトも活用してMS Office環境をゼロ円でさらに効率化
作業効率を改善したいと考えているのであれば、PC、Officeのリプレースと同時にフリーソフトの活用も積極的に検討しよう。ビジネスに役立つオンラインソフトは数多くあるが、その中でもとくに有用なソフトウェアとして窓の杜編集部がピックアップしたのが以下のタイトルである。ぜひ試してみよう。
PDF編集
PDF-XChange Editor
ビジネスシーンで広く使われるようになった、PDFフォーマットの書類を閲覧するためのPDFビューワー。Microsoft Officeと同じリボンインターフェイスを備えているほか、簡易的な編集機能も備えている。
映像編集
LosslessCut
動画や音声を無劣化で切り出しできる編集ソフト。シンプルな操作であり、動画編集は初めてというユーザーでも迷わず使えるだろう。撮影した動画の一部をプレゼン資料で使いたいといった場面で便利だ。
写真編集
Photoshop Express
多数のフィルタや補正機能を備えた写真加工アプリ「Photoshop」の流れを汲む無償アプリ。まず、幅広い画像フォーマットに対応しているため、さまざまな取引先からバラバラの形式で送ってこられる写真資料の閲覧時に重宝する。そして、わかり安いインターフェイスで専門知識がなくともさまざまな編集機能を使って写真を修正することが可能だ。
ファイル圧縮展開
7-Zip
標準的なZIP形式のほか、7z形式やGZIP形式での圧縮と展開、さらにARJやCAB、LZH、RAR形式の展開をサポートした圧縮・展開ソフト。取引先から送られてきたファイルを展開できないといったよくある困ったを一発解決してくれる。
ビジネスチャット
Microsoft Teams
グループチャットやオンライン会議、画面共有、ファイル共有などが行なえるコラボレーションツール。音声やビデオを使ったコミュニケーションも可能で、場所を気にせず意思疎通を図ることができる。
タスク管理
Trello
オンラインサービスとして提供されている、タスク管理ツール。作業すべき事柄と、それぞれの作業状況をわかりやすく管理できる。シンプルなインターフェイスで、幅広い業務にフィットする柔軟性を備える。社内、社外のスタッフ間でのプロジェクト管理に便利
付箋
Sticky Notes
Windows 10に標準で付属する付箋アプリ。手書きメモの作成やインターネットを介した複数端末でのメモの同期、メモの検索といった機能を備えている。付箋の色も簡単に変更可能で、メモの種類ごとに色分けできる。
[制作協力:(株)ユニットコム]