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“これまでどおりのパソコン選び”が仕事効率を落とす!ワークスタイル別パソコン選択術

ゲーミングパソコンをビジネス用に使うのもアリ?

 提案書やレポートの作成からさまざまなデータの集計、あるいはメールを利用したビジネスコミュニケーションなど、業務を進める上でパソコンは欠かせない存在。しかし、業務用のパソコンを選択する際、単純に価格優先で判断していないだろうか。

 パソコンは機種によってさまざまな違いがある。それを無視してワークスタイルに合わないパソコンを選べば、業務効率の低下につながる恐れがある。パソコンを選定する際には、導入する部署やスタッフの業務内容とワークスタイルも把握しつつ、最適な機種を選ぶべきだ。

 ここで忘れてはならないのが、近年ではワークスタイル自体が変化していること。その変革とは、Excelを活用した効率的な資料作り、Skypeを利用したビデオ会議、クラウドサービスを使ったリモートワーク、ネットワークを介しての共同作業、動画資料を活かした見栄えのよいプレゼン資料の作成など、枚挙にいとまがない。そしてこのワークスタイル変革のカギとなっているのもパソコン。つまり、ワークスタイル変革を意識してパソコンを選ばなければ、あなたの職場の働き方が時代遅れになってしまうというわけだ。

 この記事では、ビジネスシーンにマッチしたパソコンの選び方を解説してゆく。具体的なパソコンの選定基準として、社内での利用に加えて外出先でプレゼンテーションを行なったり、出張先や移動中の資料作成を行なう機会が多い営業職・マーケティング職と、社内でのデスクワークが中心の経理・事務職の2つのパターンで考えてみよう。さらに、仕事の空き時間に本格的なゲームを楽しみたい人のため、ゲーミングパソコンをビジネス用途で購入するためアドバイスも掲載した。

“今使えているからこのままでいい”はNG

 現在使っているパソコンでとくに問題ないと考えている企業も多いだろう。ただ、パソコンを買い換えることで大幅にパフォーマンスがアップし、それが業務効率の向上につながることも十分に考えられる。以下のグラフは2012年にリリースされたノートパソコン(ThinkPad T530)と、ユニットコムの最新ノートパソコンのベンチマーク結果を比較したものだが、これを見ると1.5倍以上の性能差があることがわかる。これだけの差があると、実際の操作でも性能の違いを実感できる。購入して4年以上が経過しているのであれば、最新モデルへのリプレースを検討しよう。

比較用に用意した旧パソコンのLenovo ThinkPad T530。アプリの起動やリッチなプレゼン資料の作成などでは重さを感じるし、解像度1,600×900ドットの液晶はExcelを使うにもWebブラウジングをするにも少々手狭だ(Lenovo ThinkPad T530のスペック CPU Intel Core i5-3230M(2コア・4スレッド、2.6GHz)/メモリ 4GB/HDD 320GB)


営業・マーケティング職のノートパソコン選び

 外出先でパソコンを使うことが多い、営業やマーケティング職はノートパソコンの使用が基本。そのノートパソコンを選定する際に意識しがちなのは大きさだが、とくに仕事で使うパソコンであれば液晶ディスプレイの大きさと解像度も重要だ。

 液晶ディスプレイが小さく、解像度が低いことの影響は想像以上に大きい。たとえばPowerPointで資料を作成するといった際、Webサイトで調べ物をしたり、あるいはExcelを開いてデータを確認したりしながら作業するのはめずらしくないだろう。このとき、解像度が低ければウィンドウを並べて表示することが難しくなるため、必然的にウィンドウを切り換えながら作業することになる。この手間が作業効率の低下につながるのだ。

 そこで視野に入れたいのは、フルHD(1,920×1,080ドット)の解像度を持つ液晶ディスプレイを搭載したノートパソコンである。フルHDであれば余裕を持って複数のウィンドウを並べられるため、Webサイトを参照しつつPowerPointで資料を作成するといった作業も楽にこなすことができる。

旧式のノートや最新の低価格ノートパソコンの液晶は解像度1,366×768ドットのものが多い。この解像度でExcelを全画面表示してなんとか使っているという方は多いのでは?写真のようなフルHD解像度であれば、Excelの作業領域が広くなるだけでなく、Webブラウザーで調べ物をしながら各種資料の作成をしやすくなるといった大きなメリットがある


イマドキのワークスタイルに適した装備を持っているか

 外出先で作業を行なう、リモートワークに便利な仕組が用意されているかどうかもチェックしよう。たとえば昨今では「Skype」などを使い、インターネットを利用して映像や音声でコミュニケーションを行なうビデオ会議が広まっている。これによって自宅や出張先のホテルなどからでも会議を行なえるため、ワークスタイルが違う人同士でも密にコミュニケーションを図れる。

 この際、ぜひ活用したいのがWebカメラだ。「Skype」などでは音声だけで会議を行うことも多い。音声オンリーでのコミュニケーションでよい場面もあるが、相手の顔を見ながら会話すればよりこまかなニュアンスが伝わる。『音声だけでいい』で済ませてしまうと大きな差が付いてしまう。また、別途USB接続でWebカメラをつなぐのは煩雑で効率が悪い。ノートパソコン本体にカメラが内蔵されていれば便利だろう。

ビデオ会議をするためにWebカメラは必須の装備。ビデオ会議は国内外の遠隔地のクライアントとのコミュニケーションだけでなく、在宅ワークスタッフとの打ち合わせにも多いに役立つ。“働き方改革”の基本ツールだ

 業務の中でクラウドを利用することも浸透しつつある。実際に便利だと感じるのは、「OneDrive」や「Google Drive」、あるいは「Box」などのオンラインストレージサービスだ。そこにファイルを保存していれば、どこでもインターネット経由でアクセスできるほか、社内外のユーザーとも簡単にファイルを共有できる。ただファイル容量が大きくなれば、送受信に要する時間も長くなる。これらのサービスを快適に使いたいのであれば、高速な無線LAN規格であるIEEE802.11acに対応したパソコンを選ぶべきだ。

ノートで無線LAN対応は当たり前。一方でサービスのクラウド化やリモートワークの推進などで、ネットワークへの依存度は格段に上がっており、無線LANの速さがビジネスのスピード感にもつながってくる。これからパソコンを買うならIEEE802.11ac規格に対応したものを選ぼう

 ノートパソコンでは避けて通れない、紛失や盗難のリスクを低減するためのセキュリティ対策。外出先に置き忘れたパソコンから機密情報や個人情報が流出……というニュースはもはや他人事ではない。そこで押さえておきたいのは「TPM(Trusted Platform Module)」と呼ばれる機能の有無だ。これは暗号処理を行なうための専用の仕組みであり、Windows 10であればこのTPMの仕組みを使ってデータを保存するドライブを暗号化できる(ドライブの暗号化にはWindows 10 Pro以上が必要)。ビジネスでノートパソコンを使うならTPMは必須だと考えたい。

TPM対応はビジネス向けのパソコンでは必須の機能。古いパソコンではTMPに対応していなかったり、対応していても仕様が古いことも


カッコいい先進インターフェイスだけでは済まされない現実

 さて、外出先でノートパソコンを使う際に困ることが多いのは周辺機器の接続である。マウスを使って作業しつつ、データをUSBメモリから取り込みたいといった場面はめずらしくないだろう。この際、USBポートが1つしかなければ、わざわざマウスをノートパソコンから取り外さなければUSBメモリを使うことができない。

 昨今ではUSB Type-Cと呼ばれる規格のポートを1つだけ持つものも増えている。こうしたノートパソコンの場合、既存のUSB機器を使うためには変換アダプタを使わなければならず、持ち運ぶ荷物が増えてしまうという難点がある。

 外出先でプレゼンテーションを行なうのであれば、映像出力のためのインターフェイスもポイントだ。USB Type-Cはパソコンによっては映像出力も可能だが、これに対応したプロジェクターや液晶ディスプレイはまだまだ普及しているとは言い難い。また、映像出力で主流となっているインターフェイスはHDMIだが、D-Sub 15ピンと呼ばれる旧式インターフェイスしか使えないといったケースも多い。どのような状況でも確実にプレゼンテーションを行ないたいと考えるのであれば、幅広い映像出力インターフェイスを備えた製品を選ぼう。

出先のプロジェクターにつなごうとしたら入力はD-Sub 15ピンのみ!なんて事態はリアルなビジネスパーソンならなんども経験しているはず。変換アダプタを持ち歩くより、最初から出力ポートを持ったパソコンを用意するのは現実的な選択だ


基本性能も重要

 もちろん、パソコンとしての基本性能も忘れずに確認しよう。スペックでまずポイントとなるのはCPUである。ここで『Excelが動けばそれでいい』と考えたあなたは要注意。昨今では処理性能よりも価格や本体の小型化に有利な設計を行なったCPUを搭載するケースも増えているが、一方でビジネスパーソンが扱うデータも重く、大きくなっている。たとえば、PowerPointのプレゼン。アニメーション効果を多用するようになっているだけでなく、資料に動画を貼り込むこともある。場合によってはその動画の編集も行うかもしれない。そうしたシチュエーションへの対応を考えると、CPUには定番のCoreプロセッサーを選びたいところだ。

 メモリサイズも重要な要素で、とくに複数のアプリを立ち上げたり、大きなデータを開いたりする際、メモリサイズが少なければ処理速度は大幅に低下してしまう。低価格ノートパソコンで一般的な4GBのメモリサイズでは、“Webブラウザーで多数のWebを開きつつ、Excelを参照しながらPowerPointでプレゼン資料作成”、といったシチュエーションは荷が重いことがある。これから先のデータの大型化も見越して、8GBの搭載を考えたい。

 データを保存するストレージも気にしておきたいポイント。ストレージにはHDDとSSDがある。積極的に選びたいのはSSD。その理由としてはまず高速であること。Windowsやアプリの起動、ファイルコピーなどがHDDよりもかなり速い。そしてSSDはHDDよりも衝撃に強い。パソコンを持ち歩く営業、マーケティング職には欠かせないポイントだ。

SSDはパソコン操作の快適さを決める大きな要素。さらにHDDよりも振動に強いため、その採用はノートパソコンの耐久性を高めることにもつながる


営業・マーケティング職のオススメノートパソコンはこれだ!

 ユニットコムからリリースされている“iiyama STYLE-15FH039-i3-UHEX”は、ノートパソコンでありながら高いパフォーマンスを実現した1台だ。ポイントはCPUにデスクトップ向けのCore i3-8100を搭載している点。おなじCore i3でもモバイル向けよりデスクトップ向けのほうが高性能で、コストパフォーマンスに優れる。半面消費電力や発熱は大きいが、最新CPUはいずれも旧世代のデスクトップCPUと比較すると改善されている。また本機は作業効率を左右するメモリも8GBと余裕があり、アプリやデータの大型化にも対応できる。

 もう1つの魅力はフルHD解像度を持つ15.6型液晶で、複数のウィンドウを同時に表示できる余裕を持つ。これならPowerPointを使った資料作りなどの作業も効率的に進められるだろう。これだけの装備があれば、社内でのExcel、Word使用が非常に快適なことはもちろん、PowerPointでのリッチなプレゼン資料の作成においても威力を発揮する。営業やマーケティング職が出先でさまざまなアプリを使ってデモを行う際にも安心だ。

ユニットコムのノートパソコン“iiyama STYLE-15FH039-i3-UHEX”。高い基本性能と最新のビジネスシーンに対応した各種装備、さらに圧倒的なコストパフォーマンスを兼ね備えたビジネスパーソンの強い味方

 さらに、Webカメラ、TPM対応といったイマドキのビジネスパソコンに必要な機能に加えて、映像出力はHDMIとD-Sub 15ピンを備えておりさまざまなシチュエーションに対応できる。初めての客先やプレゼン現場で慌てる必要がないのはこころ強い。

 この充実した装備にBTOオプションで「Office Personal 2016」を加えても10万円を切るという強力なコストパフォーマンスも見逃せない。個人事業者からオフィスへの一括導入まで幅広いビジネスシーンに対応できる1台だ。

インターフェイス類は最新のUSB Type-Cポートに加えて従来型のUSBポートを搭載。HDMIとD-Sub 15ピンという新旧の映像出力、有線・無線LAN対応、さらにSDメモリーカードスロットまで搭載しており、出先で急にプロジェクターやネットワークに接続する必要が出た、SDメモリーカードで資料を渡された、などという事態に対応できる
CPUは4コアのCore i3-8100。本来はデスクトップ向けのCPUであるため、文字通りデスクトップパソコン同等の性能を持つ
キーボードはテンキーを搭載。出先で、自宅でデスクトップパソコンのようにバリバリExcelで資料を作成することも可能
本体サイズは幅378mm×奥行252mm。さらにテンキー付きで約2.30kgと聞くと大きく感じるかもしれないが、手に持ってみるとこのとおり問題のないサイズ感。

ユニットコム“iiyama STYLE-15FH039-i3-UHEX”

【実売価格】税別75,960円~(下記の構成にて。12月下旬時点の価格)
【CPU】Intel Core i3-8100(4コア、3.6GHz)
【メモリ】DDR4-2400 8GB(検証機はBTOにて選択)
【SSD】240GB
【本体サイズ】幅378mm×奥行252mm×高さ36mm
【重量】約2.30kg(バッテリー含む)
【OS】Windows 10 Home 64bit版(BTOにてPro選択可能)
【そのほか】BTOにて「Microsoft Office」選択可能


経理・事務職におけるパソコン選びのポイントは?

 オフィス内での作業が前提となる経理や事務職では、ノートパソコンとデスクトップパソコンの両方が選択肢となり得る。どちらを選択するかだが、社内でしか使わないものの会議などで持ち運びたい、あるいは持ち帰って在宅勤務でも利用したいというニーズがあれば、ノートパソコンを選ぶことになる。一方で、オフィスの机でしか作業しないのであればデスクトップパソコンを検討したい。液晶ディスプレイやマウス、キーボードなどを業務内容や好みに合わせて選択できるためだ。

 また、基本的にExcelしか使わないといった場合でも、基本性能にはある程度こだわったほうがいい。ひとつひとつの処理がすばやく済むことはストレス対策につながる。そして、Windows 10は定期的なアップデートで機能が追加されていく。「Microsoft Office」も「Office 365」を使っているならば、最新版が随時導入される。こうした最新OS、アプリと長い間付き合っていくためには、基本性能に余裕があったほうがいいのだ。具体的には、CPUにはIntelのCoreシリーズ、メモリは8GB以上がオススメだ。


フルHDは当然。デュアルディスプレイや4Kも視野に入れる

 経理、事務職でWordやExcelといったビジネススイートを中心に使うことを想定した場合でも、営業・マーケティング職のパソコン選びと同様、画面の大きさや解像度が作業効率に直結することを意識したい。デスクトップパソコン、ノートパソコンのいずれであってもフルHD以上の解像度を持つパソコンを前提に選びたいところだ。

 日常的に複数のアプリを利用している、あるいはExcelで広大なシートを開いているというのであれば、デュアルディスプレイ、あるいはフルHDよりも解像度が高い4K(3,840×2,160ドット)ディスプレイの利用も視野に入れたい。

 複数のウィンドウをそれぞれ別のディスプレイに表示できるマルチディスプレイは、ウィンドウを重ねることなく二つのアプリの画面を見られるため、複数のアプリを日常的に使っているのであれば導入効果は大きい。高解像度の4Kディスプレイであれば、Excelシートの表示領域を大幅に広げられるため、一度に見られるデータ量が増えて快適に作業を進められる。ぜひ検討してみよう。

デスクワークでの作業効率が上がるデュアルディスプレイ。今やフルHDの液晶が1万円から手に入る時代なので、コストに厳しい企業でも積極的な活用を考えるべきだろう


サイズ感

 デスクトップパソコンを選ぶ場合はサイズも重要だ。貴重なワーキングデスクをパソコンが大きく占めてしまうの避けたい。デスク上に広いスペースがあれば作業効率が上がるし、空いたスペースに別の物を置くこともできる。


経理・事務職のオススメデスクトップパソコンはこれだ!

“iiyama STYLE-S0B6-i3-UHS-K”

 経理や事務職向けのノートパソコンを探しているならば、先に紹介したユニットコムの“iiyama STYLE-15FH039-i3-UHEX”が具体的な選択肢としてちょうどよい。デスクトップパソコンで考えるのであれば、オススメしたいのはユニットコムの“iiyama STYLE-S0B6-i3-UHS-K”だ。スペースに余裕がないデスクでも設置できるコンパクトなボディながら、4コアのCore i3-8100と8GBのメモリを搭載。さらに120GBのSSDを搭載している。

 このレベルの基本スペックがあれば、フルHD解像度はもちろん、デュアルディスプレイでバリバリ「Microsoft Office」を使いこなすことが可能。今後数年にわたり効率よく業務を行うことができるだろう。TPMにも対応しているため、万が一パソコンやストレージが盗難されることがあってもデータの流出を防ぐことができる。

 またBTOで「Microsoft Office Home & Business 2016」と21.5型のフルHD液晶である「iiyama ProLite XU2290HS」を加えても10万円以下で購入できるコストパフォーマンスの高さも魅力だ。

フロントの開閉式パネル内にはUSBポートのほかにヘッドホン、マイク端子を搭載。背面には映像出力としてDVIとDisplaryPortを装備しているため、デュアルディスプレイ出力が可能だ

ユニットコム“iiyama STYLE-S0B6-i3-UHS-K”

【実売価格】税別54,980円~(下記の構成にて。12月下旬時点の価格)
【CPU】Core i3-8100(4コア、3.6GHz)
【メモリ】DDR4-2400 8GB
【SSD】120GB
【OS】Windows 10 Home 64bit版(BTOにてPro選択可能)
【そのほか】BTOにて「Microsoft Office」を選択可能


ビジネスパソコンでこっそりゲームを楽しむ“マル秘テクニック”

 パソコンの新たなジャンルとして注目を集めているのが“ゲーミングパソコン”だ。快適にゲームをプレイすることができるスペックを持ったパソコンであり、とくにグラフィックス性能に優れているのが特徴だ。

外回りや出張先で空き時間ができちゃったからゲームをやるだけなんです! 仕事をさぼっているわけじゃないんです!! 偉い人はそれがわからんのですよ!!!

ポイント①“GPUが必要な理由を主張せよ!”

 もちろん、ゲーミングパソコンは普段の仕事にも利用することが可能であり、仕事もゲームも楽しみたいと考えているよくばりな人には最適な1台となる。ただ、とくに理由もなくゲーミングパソコンを会社に買ってもらうのは厳しい。

 たとえば『ビジネスシーンでもVR(ヴァーチャルリアリティ)が注目を集めている。これからのビジネスをしっかり考えたいので、VRを検証するためにも高速なGPUを搭載したノートパソコンを買いたい』、『今やプレゼンに動画は必須だし、弊社もそろそろYouTubeでのプロモーションを検討すべき時期です。動画編集時にGPUがあったほうがいい』、『GPUが搭載されたパソコンであれば、Windowsや各アプリが高速化される。作業効率を高めるためにもGPU搭載のノートパソコンが必要』などといった理由をでっち上げて(?)稟議を通してみてはいかがだろう。

ポイント②“ハデな見た目は避けよ!”

 ゲーミングパソコンはアグレッシブなルックスの物が多い。あまりに個性的な形状だったり、大胆に配置されたLEDが光りまくったりすると、カタブツの上司や取引先から常識を疑われかねない。ビジネスシーンにおいては落ち着いた大人向けデザインのゲーミングノートを選ぶべし。

ポイント③“Steamフォルダーを外付けにしろ!”

 仕事のためのGPU搭載ノートと言っておきながら、上司や同僚がパソコンをチェックした際にゲームのインストールフォルダーが見つかってしまってはこれまでの作戦が水の泡。そこでオススメしたいテクニックが外付けSSDを利用する方法だ。

 パソコンゲームの世界では、「Steam」と呼ばれるオンラインゲーム配信サービスが広まっている。この「Steam」を使って購入したゲームを個人所有の外付けドライブにインストールし、プレイしたいときだけ接続するというやり方である。「Steam」のクライアントソフトも外付けドライブにインストールすればバッチリだ。

 しかし、外付けドライブを外してもスタートメニューにはアイコンが残る。もし誰かに突っ込まれたら、『SteamVR対応アプリをビジネス利用できないか検討していまして……』などと言って逃げ切ろう!(会社に認められた周辺機器以外は接続してはならないという運用ルールであれば、おとなしく従うのが立派なビジネスパーソンであることは言うまでもない)

仕事で使っているノートパソコンに“私物の外付けドライブ”を接続。外でサクッと遊ぶことを考えるとSSDがオススメ
まずは「Steam クライアント」のインストーラーを公式サイトからダウンロード
ダウンロードしたインストーラーを実行して「Steam クライアント」を外付けドライブ(画面ではDドライブ)にインストール。外付けドライブ上にSteam用のフォルダーを作る必要がある(画面では「steam」)
インストールが完了したら「Steam クライアント」を実行。タスクトレイにSteamのアイコンが表示されるので、右クリックして出てきたメニューから「ライブラリ」を選ぶ
すでにSteamのアカウントを持っていれば、所有しているSteamのゲームをこのドライブに入れることができる。所有しているタイトルがない場合は購入しよう。インストール先は「Steam クライアント」と同じ外付けドライブにすること。インストール時に作成されるショートカットなどは、外付けドライブをパソコンから外しても残るので注意。徹底するなら削除しておこう
外付けドライブはゲームを遊びたいときだけつなぐ。一旦ドライブを取り外して、再接続してから「Steam クライアント」を起動した場合にはログインを求められる


仕事にもゲームにも使えるオススメパソコンはこれだ!

“iiyama LEVEL-15FX095-i7-RNSS”

 GeForce GTX 1060を搭載した、ゲーミングノートパソコンとしてユニットコムからリリースされているのが“iiyama LEVEL-15FX095-i7-RNSS”である。CPUは6コアのCore i7-8750Hで8GBのメモリも備えるなど、基本スペックは非常に高く「Microsoft Office」はサクサク動く。当然ながらストレージはSSDであるため、アプリの起動やデータの保存も高速。GPUをさまざまな処理に使うCUDAもサポートしており、動画編集などを快適に行なえるのもうれしいポイント。

 TPM対応、IEEE802.11ac対応の高速無線LAN、内蔵Webカメラ、SDメモリーカードリーダーなど、ここまでに紹介したイマドキビジネス向けパソコンの条件の多くを備えている。落ち着いたダークトーンのボディのおかげで、ビジネスシーンでも違和感はないルックスだ。BTOオプションでMicrosoft Officeをプリインストールしたり、OSをWindows 10 Proにしたりすることもできる。ゲーミングノートで仕事でも遊びでも勝利をつかめ!

GPUはGeForce GTX 1060。ビデオメモリは 6GBのGDDR5であるため最新ゲームでもかなりの高画質設定で楽しむことができる。そして液晶は120Hz表示対応。強力なGPUとの組み合わせでゲームがヌルヌルと滑らかに動く。まさしく勝つための仕様なのだが、会社にだまってLANパーティに持ち出すのは考え物だ
USBは左右両サイドのType-Aに加え、左サイドにはType-C端子も搭載。ディスプレイ出力は標準のHDMIだけでなく、ゲーミングディスプレイでもよく採用されているDisplayPortを2基備える
キーボードはライトアップ機能付きなのでプレイ中はテンション上がるぅ!……じゃなくて、『暗い飛行機の中でも作業ができるんです』と、社内には説明しておきましょう

“iiyama LEVEL-15FX095-i7-RNSS”

【実売価格】税別129,980円~(下記の構成にて。12月下旬時点の価格)
【CPU】Intel Core i7-8750H(6コア、2.2GHz)
【メモリ】DDR4-2400 8GB
【SSD】240GB
【GPU】NVIDIA GeForce GTX 1060 6GB GDDR5
【液晶ディスプレイ】15.6型/1,920×1,080ドット
【OS】Windows 10 Home 64bit版(BTOにてPro選択可能)
【そのほか】BTOにてMicrosoft Office選択可能

[制作協力:(株)ユニットコム]