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仕事で、家で使えるスリムノートにフリーソフトを組み合わせて最強コスパに!
「MousePro NB300シリーズ」MousePro-NB391C-SSD
2018年9月27日 06:50
今や、仕事においてもプライベートにおいてもPCは必須アイテム。その一方で、“道具に必要以上にコストをかけたくない”という声もよく聞かれる。自分の用途では過剰なほどの性能や、必要のないプリインストールアプリに限られた予算を注ぎ込むわけにはいかない、というわけだ。
“よく使うアプリはExcelやWord、Webブラウザー。そのほかは撮影した写真やiTunesの楽曲データの整理、SNSなど、仕事でもプライベートでもいろんなことをちょっとずつやりたい。なるべく快適に、なるべく安く。”というよくばりな方に提案したいノートPCが「MousePro NB300シリーズ」だ。
MousePro NB300シリーズは、マウスコンピューターが展開するビジネス向けPCブランド「MousePro」の13.3型液晶ディスプレイ搭載スリムノートPC。シンプルでありながら、打鍵音に配慮したキーボード、必要十分なインターフェイスなど、高い実用性を備えている点が特徴だ。今回は同シリーズの中でもリーズナブルな価格で購入できるCeleronモデル「MousePro-NB391C-SSD」の実機を試用する機会を得たので、使い勝手をチェックしていこう。
シンプルで使う場所を選ばないボディ
ボディのサイズは324×234×22.5mm(突起部含まず)で、重量は約1.5kg。とくに薄型軽量というわけではないが、すっきりと扱いやすいフォルムとサイズで、持ち運びやすさは十分に備えている。
ボディは樹脂製だが、カラーはシックなブラックで統一。天板カバーとキーボードベゼル/パームレストにヘアライン加工を施し、質感を高めている。
公称のバッテリー駆動時間は約8.3時間と十分だ。仕事で出先に持っていくこともできるし、自宅で書斎を離れてPCを使う際にもACアダプタの携帯を気にしなくてよいレベル。バッテリーは着脱可能なカートリッジタイプで、オプションでは公称最大15.5時間の駆動を可能にする大容量バッテリーも用意されている。
実用的なインターフェイス内容
ボディの両側面には、インターフェイスを豊富に搭載している。USB 3.0(Type-A)に加えて、ビジネスで需要の高い有線LANとアナログRGB出力(Dsub 15ピン)、さらにHDMI出力、マルチカードリーダー(SDXC/SDHC、MMCなどに対応)などを装備。液晶上部には100万画素のWebカメラも搭載している。先進的なUSB Type-Cなどは装備しないが、出先でのプレゼン、さまざまなメディアでやり取りされるデータの受け渡し、SkypeやLINEによるビデオチャットなどに対応できる。汎用性は十分で実用的な内容と言ってよいだろう。
通信機能は、有線LAN(1000BASE-T)のほか、IEEE802.11a/ac/b/g/n対応の無線LAN(433Mbps)、Bluetooth v4.2を標準で装備する。BTOでは「無線LANなし」や、より高速な無線機能(Intel Dual Band Wireless-AC 9260)も選択できる。なお、NB300シリーズのラインナップには、SIMフリーのLTE通信機能を備えた「NB391L」もある。
コスト重視だけど妥協しない! ビジネスに最適なミニマムスペック
MousePro NB300シリーズは、幅広い用途に対応できるよう基本スペックが異なるバリエーションモデルが豊富に用意されており、BTOでのカスタマイズにも対応している。上位のMousePro-NB391Z(Core i7モデル)やMousePro-NB391H(Core i5モデル)のCPUには、クアッドコアになった第8世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Kaby Lake-R)を搭載しており、写真や動画の編集を含むクリエイティブな作業もストレスなくこなせる。
評価機のMousePro-NB391C-SSDは、もっとも安価なベーシックモデルで、CPUにはCeleron 3865Uを搭載している。Celeronといっても内部構造は第7世代Coreプロセッサ(開発コードネーム:Kaby Lake-U)と共通なので、基本性能は悪くない。同じCeleronでも格安タブレットや超小型PCに搭載されているCeleron Nシリーズとは内部構造や性能が大きく異なるので、混同しないようにしたい。
ストレージは120GBのSSD。コストを意識したモデルながら、より安価なHDDではないところがポイント。SSDとHDDではアプリの起動やファイル操作など、さまざまな場面でレスポンスにはっきりと差が付く。オフィスアプリなどの普段使いでもサクサクとした操作感を得ることができる。SSDは今PCを買うなら譲れない装備と言ってよいだろう。
ノングレアの液晶ディスプレイ、打鍵音に配慮したキーボード
液晶ディスプレイのサイズは13.3型、表示解像度は1,366×768ドットに対応する。表面はノングレア仕上げのため、照明や外光などが映り込みにくい。画面の角度も水平に対して140度まで開くため、座り方や席・机の状況に合わせ、最適な角度に変えることができる。
6列配列のキーボードのキーピッチは、約18.8mmとゆとりがあって打ちやすい。実測でも縦横ともほぼ同じピッチだった。配列もとくに変則的な部分は見られない。キーストロークは約1.5mm。移動中や会議中などで利用することを想定し、押下感を確保しながら打鍵音を低く抑えたとのことで、実際に打ってみても、カチャカチャとした音は抑えられている。
上記のような画面の角度調整範囲や打鍵音への配慮は、従来製品のユーザーからの要望や意見を反映して盛り込まれたものだと言う。ユーザーからのフィードバックを積極的に取り入れて改良していく姿勢は好感が持てる。
ベーシックモデルとして必要十分なパフォーマンス
ベンチマークテストのスコアを掲載する。エントリークラスのCPUのため、CGレンダリングを行なってCPUの基本性能を見るCINEBENCH R15のスコアはよくないが、SSDを搭載しているだけあって、CrystalDiskMarkで計測したストレージの性能はよい。とくにランダムリードのスコアはHDDの数十倍レベルなので、アプリの起動やOSの基本操作は快適にできるはずだ。
PCMark 10のスコアからもそれはわかる。こちらは実際にアプリを使ってPCの用途を一通りシミュレートする内容のテストだが、動画エンコードやCGレンダリングなどを含む「Digital Content Creation」のスコアはよくないが、アプリの起動やWebブラウズやビデオチャットなどを行なう「Essential」のスコアは上々。ワープロや表計算などオフィスアプリの処理をする「Productivity」のスコアも悪くない。写真や動画を多く扱う用途は荷が重いが、オフィスアプリ中心の事務処理などであればストレスなく使うことができそうだ。
バッテリー駆動時間は、bbench 1.01(海人氏・作)を使い、無線LANで常時接続し、60秒間隔でのWebサイト訪問、10秒間隔でのテキスト入力を行なう設定で計測した。電源プラン設定は標準の「バランス(バッテリー駆動時のディスプレイの輝度40%)」を使用した。結果は、バッテリー残量20%になるまで7時間6分、残り5%までは、8時間3分で、ほぼ公称値(約8.3時間)どおりの駆動時間を達成している。
重さ的に常時持ち歩くというPCではないが、一時的に隣の部屋で使ったり、会議や打ち合わせなどで使う際など、ちょっとした移動の際にバッテリー残量を気にする必要がない点は心強い。
シンプルで使いやすい高コスパノートPC
MousePro NB300シリーズの特徴を一言で述べれば「よくできた普通のノートPC」といったところ。シンプルで扱いやすいボディに、実用的なインターフェイスを備えており、ユーザーの声を反映したというノングレアの液晶ディスプレイやキーボードなどの使い勝手も上々だ。日常操作系のパフォーマンスやバッテリー駆動時間も十分で、日々の運用でストレスがたまっていかない実用性の高い製品に仕上がっている。オフィスで使うPC、ビジネスとプライベートの兼用マシン、ハデな先進性よりも現時点で実用的に使えるシンプルで省スペースなPCが欲しいというユーザーに適しているだろう。
【窓の杜編集部推薦!】MousePro NB300シリーズで使いたいフリーソフト
本機はプリインストールアプリは極力省かれたシンプル仕様。必要なアプリだけ自分で入れるという、PC経験者に好まれるタイプだ。そうは言ってもPCはソフトがなければできることは少ないし、ソフトを1本1本購入すると結構な出費になる。そこでうまく使いたいのがフリーソフト。ちまたには有償ソフトも顔負けの多機能、高性能なフリーソフトが、さまざまなジャンルにおいて存在している。MousePro NB300シリーズと組み合わせればコスパは倍増。オススメの定番フリーソフトを窓の杜編集部が選んだので、ぜひ一緒に使ってみてほしい。